こんにちは!広報委員長です◎
コスメやサプリメント、美容日用品などの商品開発を進める中で、誰もが一度はぶつかる大きな壁…それが「薬機法(医薬品医療機器等法)」や「景表法(景品表示法)」といった法律の壁。
「商品のいちばんの強み(美白、シワ改善、ダイエット効果などなど)をパッケージ正面でドカンとアピールしたい!」
「でも社内の法務チェックやリーガルチェックでNGが出て、テキストが削られてしまった…」
そんな悔しい思いや、修正作業のループに頭を抱えること、ありませんか?
確かにテキストでの強い訴求にはリスクがつきもの。法律もそこのところ、しっかり規制しています…でも!諦めないで!!
文字で言えないなら、ビジュアルや質感、レイアウトといった「デザインの力」で商品の魅力を何倍にも膨らませればいいんです◎
今回は、法律表現を賢くクリアしながら、お客様に直感的に「良さそう!」「欲しい!」と思わせるパッケージデザインの極意について解説しますね!
※T3デザインでは、クライアント様からご支給いただいた情報をもとに、適切にデザインへ落とし込んでいます。文字の大きさや表示方法、その他の文言などについての法規チェックは、クライアント様にてご確認いただいていますので、具体的な表示内容については、商品や販売方法などに応じて専門家への確認をおすすめしています。
1. なぜ「法規チェック」でデザインが失速してしまうのか?

パッケージをデザインする際、テキスト(言葉)だけに頼って商品の魅力を伝えようとすると、法規チェックが入った瞬間にデザイン全体が崩れてしまうこともしばしば。
例えば、「〇〇が治る」「劇的に変化する」といった強い言葉が使えないからといって、回りくどい説明文章に書き換えたり、打ち消し表示(「※個人の感想です」など)の小さな注釈ばかりが増えてしまう…なんてことも起こりがちです。
その結果どうなるでしょう。文字で埋め尽くされた「怪しい商品」に見えてしまったり、逆に特徴が伝わらない「無難で地味な商品」になってしまったりするんです。
リーガルチェックは商品の公正さを担保する大事な「お守り」です。でもそれを意識しつつも、ユーザーの心を動かす「攻め」のデザインを両立させること。それこそが、ヒット商品を生み出すパッケージデザインのポイントなんですよ◎
2. 法律をクリアして魅せるデザインテクニック4つ!
では、テキストの表現制限をクリアしながら、直感的に「欲しい!」と思わせるには、具体的にどんなテクニックがあるのでしょうか? プロのデザイナーが実践する4つの工夫をご紹介します!
2-1.【ビジュアル&シズル感】言葉に頼らず「世界観・変化」をイメージさせる

「効能効果」を言葉で書けないからこそ、視覚的なシズル感で使った後のうれしい変化や世界観を感覚的に伝えられます。
テクスチャー表現の工夫
美容液の「とろみ」やクリームの「濃密感」、シートマスクの「ひたひた感」などを、水滴やグラデーション、背景のCG・写真で表現します。
カラー心理の活用
透明感を出したいならシアーなブルーやホワイト、潤いやハリを表現したいならみずみずしいピンクやゴールドなど、色が持つイメージ(色彩心理)を活用して印象づけます◎
2-2.【タイポグラフィ&コピー】薬機法OKな「情緒的ワード」を主役に据える

直接的な効果効能ではなく、使用後の気持ちやライフスタイルの変化に焦点を当てた「情緒的キャッチコピー」をタイポグラフィで魅力的に配置します。
⚫︎情緒的コピーの例
「ごきげんな肌へ」
「自分を好きになる素肌へ」
「毎朝、鏡を見るのが楽しみに」
このように薬機法をクリアできる表現を選びつつ、フォントの強弱やレイアウトでおしゃれに魅せることで、ターゲットの共感を生む強いパッケージに仕上がります!
2-3.【アイコン・ピクトグラム】直感的に「配合成分・事実」を可視化する

効果効能は謳えなくても、「事実は大きく主張できる」のがパッケージデザインの面白さ◎
「ビタミンC誘導体配合」「ナイアシンアミド」「CICA成分」といった注目の配合成分
「無添加」「オーガニック認証」「機能性表示食品」といった客観的ファクト
これらを文字でダラダラ書くのではなく、洗練された「アイコン(ピクトグラム)」やエンブレム風のマークにして配置します。視認性が上がり、一目で「こだわりが詰まった高機能商品」であることが伝わりますね!
2-4.【質感・カラー心理】「効きそう・上質」と思わせるパッケージ資材選び

グラフィックだけでなく、容器や箱などの「資材選び」も説得力を生む大きな要素です。
遮光感のあるアンバー色のボトルや、重厚感のあるガラス風容器で「本格感」を演出
箔押しやマット加工、繊細な凹凸(エンボス加工)で「製薬会社やサロン品質のような信頼感」を補強する
手にとったときの適度な重みや上質な肌触りは、言葉以上に「これ、すごく効きそう!」という期待感を高めてくれます◎
コスメやサプリメントにおける薬機法や景表法は、決して「デザインを邪魔する敵」ではありません。正しい情報を安全にお客様へ届けるためのルールです。
「言葉が使えないなら、ビジュアル・アイコン・質感で伝える。」
このデザインの知恵と工夫を掛け合わせることで、法律表現をスマートにクリアしながら、市場でしっかりと選ばれる魅力的なパッケージを作り上げることができますよ!
3.【T3デザイン実績】視覚表現ばっちり!コスメ・サプリメント・機能性表示食品
3-1. ウェルエイジ プレミアム(株式会社ファンケル)
「これからも若々しく輝く日々が続く」という期待感を、パッケージ中央に配置した印象的なモチーフで表現。老化細胞※1に働きかけるイメージとはつらつとした輝きを象徴し、光のモチーフと温かみのある暖色カラーが手に取る人に前向きな印象をもたらします。
また、重要な配合成分であるキンミズヒキ由来アグリモール類は、繊細な線画のアイコンとして表現しました。これにより、全体の世界観を壊すことなく、確かな機能性をさりげなく訴求しています。
さらに、ファンケル様のプレシニアブランドシリーズに共通したアセットとして、ゴールドを基調としたヘッダーデザインを作成。これは、各商品の個性を尊重しながらも、シリーズ全体の共通ブランドとしての信頼感を確立する役割を果たしています。
3-2. GoCLN ビタミンD キッズ(株式会社Fuji Organics)
「GoCLN キッズビタミンD 」のパッケージは、本物志向の親世代に安心感を届け、子どもの健やかな成長を優しくサポートするデザインにこだわりました。
デザインの核となるのは、子どもの健康管理を楽しくサポートしてくれる、愛着の持てるキャラクター。このキャラクターは、製品を単なるサプリメントではなく、毎日の育児における頼れるパートナーのように感じさせてくれる存在です。
また、オーガニック品質へのこだわりを伝えるため、安心感を持つナチュラルなタッチのイラストを採用しました。一方で、品質への信頼感を損なわないよう、タイポグラフィは硬めにまとめることで、メディカルなイメージを持つフォントを効果的に使用しました。子どもの健やかな成長のパートナーであり、子育ての信頼できるサポーターとしての安心感と親しみやすさを兼ね備えたパッケージに仕上げています。
3-3. 毎日のMCTヨーグルト(タカナシ乳業株式会社)
MCTを配合した、機能性表示食品ヨーグルトのパッケージデザインです。ヨーグルト=健康食はすでに周知されているため、機能性表示食品であると伝わることを重視した顔を目指しました。従来のヨーグルト商品との差別化として黄色をキーカラーにデザインし、MCTヨーグルト=黄色の認識が生み出せるよう、色面積を調節してデザインしました。ユーザーにとって身体の軽さや元気が湧いてくるような体験とアイコニックになる色で構成したパッケージを目指しました。
3-4. マイルドクレンジングオイル含む2026年リニューアルパッケージ(株式会社ファンケル)
思わず「これはなんだろう?」と目が留まるフックのあるグラフィックと、過密な売り場でも目を惹くシリーズ独自の世界観を確立。商品の最大の強みが一瞬で伝わるキャッチコピーを見やすく配置することで、単体としての魅力はもちろん、複数商品が並んだ際にも大きな「面」を作って店頭でのインパクトを最大化する効果を狙いました。
3-5. PRORY モイストリペアシリーズ(ロート製薬株式会社)
髪に不足していた栄養を全体に行き渡らせて、健康な素髪へと再生するサイエンス発想のヘアケアシリーズ「PRORY」のパッケージデザイン。製薬会社発のヘアケアブランドだからこそ実現できる、高い効果と品質を感じられる洗練されたデザインに仕上げました。ブランドカラーは、満ち足りた栄養を連想させる濃いオレンジを採用。5種のプロテイン由来の機能性保湿成分が髪の芯まで行き渡り、健康な髪を作り上げるさまを、強弱をもたせた繊細なラインと、五角形で構成したシンボルマークで表現しています。
3-6. BELLEFIN 販促物デザイン(株式会社ヤクルト本社)
BELLEFINのリニューアルに伴い、KV、パンフレットのデザインをいたしました。あふれるたくさんのヒアルロン酸で、ベルフェだけの至福のうるおいに包まれる様子を、やわらかなパープルのグラデーションで心地よい浸透感を演出しています。サンプル付きパンフレットは美容液ボトル本体の形状にカットし、開くとうるおいがあふれ出すデザインになっています。
【制作動画】
ベルフェ モイスチュア エッセンス(使用方法)はこちら
プラスワンテクニック(さらにもっちり感アップ)はこちら
3-7. すぐき乳酸菌パウダー(株式会社ココリ)
株式会社ココリ様のすぐき乳酸菌パウダーのパッケージデザイン。日本の伝統的な発酵文化を今のライフスタイルに取り入れるという特徴を、和の繊細なあしらいと、スタイリッシュさを感じるすっきりとしたレイアウトで表現しました。背景の模様はすぐきのシルエットと腸がきれいになる様子を表現しています。暮らしをより上質にしてくれそうな佇まいのデザインです。








