こんにちは！広報部長です。
今回は「瓶」のパッケージデザインについて。
ひと口に瓶と言っても、素材も用途もさまざまです。中に入れる物、商品のイメージ、流通の経路などによってさまざまに形を変えるのが「瓶（ボトル）」のデザイン。でもやっぱり、ガラス瓶に素敵な色のお菓子や、いい匂いのする化粧品が入っていたりすると、アガりますよね？
T3デザインが担当した案件の中にも、瓶のデザインはたくさんあります。瓶って写真映えもするんですよね◎ 今回は、かわいいかわいいT3デザインの実績と、例のごとく広報部長イチオシの「瓶」デザインをご紹介したいと思います！
1.【食品】瓶のパッケージデザイン
1-1. ホシフリラムネ（カンロ株式会社）
輝く星々を夜空ごとボトルに閉じ込めたような「ホシフリラムネ」のパッケージデザイン。ボトルと中身は別々に封入されており、星や夜空を模したラムネをボトルに移し替えることで、まるで満天の星空を閉じ込めるような特別な体験を味わう…という仕様になっているんです。
星が降り注ぐ広い夜空の片隅に、ひっそりと佇む空想のお店「ホシフリ堂」から届く、特別なギフトボックス。オリジナルのストーリーをご提案させていただき、セットボックスやチャームを付けてよりギフトらしいパッケージデザインに仕上げました。EC専売商品として売られるホシフリラムネなので、キービジュアルからLPのデザイン全体を一貫したトーンに合わせることで、ホシフリラムネの世界観をより深めるデザインにしています。
1-2. 無農薬黒にんにく はちみつ漬け（ガールレックカンパニー）
ガールレックカンパニー様から発売されている、無農薬黒にんにく はちみつ漬け。君津の契約農家で農薬や肥料を使わずに育てられたにんにくから、手作りで作られた黒にんにくです。
にんにくの皮を感じるような優しい色合いのベージュのラベルに、贈答用の外箱は黒にんにくを思わせるような、温かみのある黒で作成しました。良い素材の自信を感じて欲しいから、極力シンプルに。高級感の中にも、手作りの優しさを感じるパッケージデザインです。タグはカラフルに君津の自然を思わせるイラストで仕上げました。
1-3. ふつうのマヨネーズ（株式会社Studio beta）
日常の些細な瞬間にこだわりを持ち、暮らしに心地よい“余白”を感じられるように、無駄に飾らず、どんなものにでも調和する思想をデザイン哲学とした「（ふつうの）」ブランド。
ブランドネームとは裏腹に、こだわりぬいて作られたマヨネーズ。そのこだわりを丁寧に包むようにデザインされたというパッケージは、これまた「ザ・シンプル」です。絶妙な余白をもってフォントが配置されているからこそ、どこから見ても「（ふつうの）」ブランドでしかない個性が生み出されています。
1-4. スーパーフード ジャム（株式会社生活の木）
日々の食卓に気軽にスーパーフードを取り入れられるヘルシーなジャム。 使用しているスーパーフードを大きく表記。それぞれのスーパーフードをモチーフとしたイラストをあしらい、おいしくやさしい世界観を表現しています。
程よくデフォルメしたイラストが商品のシズルと世界観を演出します。 シンプルなパッケージデザインは、日常使いにも贈答用にも最適です。
2. 【飲料】瓶のパッケージデザイン
2-1. 清酒 髙砂 ずZOOっと旭山（高砂清酒株式会社）
いわゆる「ワンカップ」のパッケージは、全国各地でオリジナルデザインが施され、たくさん販売されています。そのパッケージデザインの多彩さとユニークさは、多くのコレクターやマニアを生み出すほどなんです。
こちらは旭山動物園の公認を受けた商品です。旭川市在住のデザイナー・阿部路子さんがデザインした、旭山動物園の動物たちがあしらわれています。中身を飲み干したあとは、コップとしてずっと愛用できるというところもいいですよね。ワンカップのパッケージデザインは、ご当地のお土産として、ミュージアムグッズとしても各地でさまざまなパターンが売られていますので、ぜひ探してみてください。
2-2. ポカリスエット リターナブル瓶（大塚製薬）
大塚グループの環境方針・プラスチックステートメントの達成のための第一歩として、導入された「ポカリスエット リターナブル瓶」。飲み終わったボトルをリユース容器を利用した循環型ショッピングプラットフォーム「Loop」を取り扱うイオンのお店へ持ち込むと、容器代が返金されるという仕組みです。
のみきりサイズの250mlとブランドカラーを体現した青色ガラスボトルが美しいですよね。レトロかわいいフォルム、王冠を開けるというエモい仕草、SDGs、と流行の要素が詰まっているデザインです。
2-3. 飲むプラセンタ美容液（ロゼット株式会社）
夜に飲み、寝ている間にキレイになる美容飲料。 贅沢な夜の時間、植物のエキスが溶け込み身体の内側から美しくなるというコンセプトを、 夜を喚起させるグラデーションと光る冠を掲げるデザインで表現しています。本体に色の濃い瓶を選んでいるというところもポイントです。
3. 【化粧品】瓶のパッケージデザイン
3-1. 『龍が如く』 オードトワレ（株式会社フィッツコーポレーション）
ゲーム「龍が如く」のキャラクターである真島吾朗をイメージした香水のパッケージデザインです。過去と現在を対比させた2バージョンのビジュアルは、モチーフや色を対応させどの面でも繋がるデザインにすることで、思わず並べたくなるような仕掛けになっています。
ブラックとゴールドの対比がゴージャス。作品の世界観をしっかりと表現しているビジュアルです。
3-2. 昼夜ブレンドエッセンシャルオイル（株式会社生活の木）
2種の香りを展開中のブレンドエッセンシャルオイルシリーズです。すっきり爽やかな香りの昼と、ゆったり落ち着く香りの夜、それぞれの時間帯の空の景色をデザインに落とし込みました。
昼と夜が一目で分かりやすいように、商品名をキャッチーでインパクトのある表現であしらいました。普段使いにも、ギフトとしても使えるような、アロマが香る素敵なひとときを演出するパッケージデザインです。
3-3. ナンナ オリーブスクワラン（株式会社ライトウェーブ）
肌想いの無添加仕立てコスメライン、ナンナシリーズの『オリーブスクワランオイル』です。オリーブをイメージしたアイコンは、滑らかな曲線で構成されており、オリーブが育つ地中海の海波や、スクワランオイル独自のスムースな使い心地を感じさせます。四角い平面的なボトルにした事で、アイコンがより象徴的に映えるパッケージデザインとなっています。
4. 瓶をデザインする際のポイントは？
パッケージに「瓶」を選ぶのには、特性のある液体を外部の環境から保護するという役割もあります。その実用性を担保しつつ、美しさ、キャッチーさ、商品特性の主張も両立させたいところですね◎
用途に合わせた形状と素材
機能性を最優先に、瓶の形状を決定します。たとえば、液体を入れる場合は注ぎやすさや持ちやすさが重要ですね。化粧品や香水の瓶は、使用感や扱いやすさを考慮した形状が求められます。もちろん中身の保存性も大切。特に光や空気の影響を受けやすい中身の場合は、遮光性の高い色合いや形状を選びます。また、素材の選定も同様です。ガラスは高級感を与える一方、重くて割れやすいという欠点があります。プラスチックは軽量で耐久性があり、安価で量産しやすいですが、高級感という点ではちょっと物足りないな、ということも。中身の特性と見栄え、ターゲット層、コンセプト、エコフレンドリーかどうかなども素材の選定に関わってきます。
ブランドの個性をきわ立たせるデザインを
やっぱり一番は、ユーザーの目を引くデザインになっているか。色合いや形状、ロゴの配置やラベルのデザインなど、視覚的に魅力的であることが重要です。色を効果的に使い分ける、ラベルの質感にこだわるなど、ブランドのアイデンティティやメッセージをしっかり打ち出すことが大切です。このためには、日々トレンドを捉えておくことも怠りません！開封しやすさ・安全性も考えて
瓶の場合は、箱とは違ってキャップや蓋のデザインにも配慮が必要です。開けやすく閉めやすい、そして密封性が高いことが求められます。片手でも開けられるか、取り去ったふたがけがにつながるような形にならないか、破損しやすい要素はないか…などなど、注意ポイントはたくさんあります。中身が瓶そのものに影響を与えないようなコーティングを内側に施すこともありますね。デザインと共に、使いやすさと安全性を両立させることで、機能的で魅力的な瓶になるんです◎
5. 瓶のデザインはT3デザインへ！
瓶のパッケージデザインは、箱とはまた違った魅力と難しさがあります。商品特性とブランドの特性、両方を考えつつ成立させることがポイントです。
T3デザインでは、もちろんそんな瓶のデザインも幅広く承っておりますよ◎
「中身はこんなものなんだけど」「こういう飲料を考えてます」「これって瓶に入れたほうがいいんでしょうか？」など、何でもご相談ください。御社の大切な商品を輝かせる「瓶」のデザイン、ぜひT3デザインにお手伝いさせてください！
