パッケージデザイン
T3デザインでは、商品の”らしさ”を引き立たせ、説得力のあるパッケージデザインをご提案します。商品がどんな個性を持っているのか、誰にどんな魅力をアピールしたいのか、どんな売り場に置いて、どんなふうに展開したいのか、様々な視点をもって考えます。
丁寧なヒアリング
パッケージは、商品のファーストインプレッションです。ひと目で商品の持つ個性や良さ、性格を表現し、「気になる」「手に取ってもっと見てみよう」と思ってもらわなくてはなりません。もちろん、「欲しい」「購入したい」と思ってもらうのが一番ですが、まず大切なのは「これは何だろう?」と記憶に残るきっかけを作ること。
そのためにまずT3デザインは、商品について徹底的に知ることから始めます。お客様がどんな思いでこの商品を作ったのか、どんな強みが、どんな特徴があるのか、どこにこだわって 作られたのかを丁寧にヒアリングするのです。われわれはこのヒアリングと、それに伴うディスカッションにとても時間をかけます。商品を真ん中にしてお客様と対話を重ねる中で、お客様自身でも気付いていなかった商品の強みや、隠された魅力が引き出されることがあるからです。
デザインへの落とし込み
ヒアリングした商品情報と、今の市場を分析して得られた流行や消費傾向などを総合的して考察し、「その商品らしさ」をデザインに落とし込みます。例えば、雑多な日用品売り場で、強みである商品機能を際立たせるシンプルなピクトグラム。インテリアになじみやすいカラーを使いがちなフレグランスアイテムに、あえてポップで明るいイメージを取り入れる手法。「その商品らしさ」を深く追求することで、目を惹くデザインが出来上がるのです。
伝わるデザイン
パッケージデザインにおいて「伝わる」ということはとても大切な要素です。「その商品らしさ」がどんなものか追求し、世界観を確立できたところで、それを的確にお客様に伝えることができなければ意味がありません。特に新商品や特殊な商品の場合は、機能や効果、品質などユニークな特徴がなるべくひと目で、直感的に伝わるようにデザインする必要があります。さらに、競合商品がある場合には、どこが他社製品より優れているのか、差別化を図れるメリットはどこなのかを主張することも重要。シリーズであれば、全体としてのテーマを際立たせつつ、アイテムごとのメリットの違いを明確にすることも外せません。
例
例えば一貫して「豊かな美髪」がテーマにあるヘアケアシリーズであれば、艶やかな美髪を想起させるゴールドのラインを軸に、効果ごとにラインを取り巻くモチーフを変化させます。ひとまとまりのシリーズとしての認識は押さえつつ、効果が視覚的に歴然と分かるビジュアルを採用する。文字はなるべく最低限にすることで、よりくっきりと伝えたいメリットが浮かび上がってきます。
どんな商品にも盛り込みたい要素はたくさんありますが、詰め込み過ぎは混沌を招き、結局何も伝わらないという悪循環を産むことにもなります。この「伝わる・伝える」匙加減がデザイナーの腕の見せ所なのです。
商品の歩む道筋までデザインする
新しい商品を売り場に送り出し、多くの人に手に取ってもらう。そのために尽力するのがパッケージデザインの使命ですが、これは発売を果たしたその瞬間だけのものではありません。これから商品がお客様の手に届き続けることでどう成長するのか、その将来までトータルに考えることが大切です。
T3デザインでは、その商品がどんな目的で開発され、どんな思いがこめられ、消費者にどんな価値を与えたいと考えているのかなど、商品が歩むストーリーを考え、それをビジュアルで伝える方法も考えます。
それはパッケージデザインそのものだけでなく、パッケージが置かれると想定されるあらゆる売り場、手にとってくださるお客様、そのお客様の間でどのようにシェアされるのかまでを想定するということ。商品の歩む道筋までをデザインすることで、ブランドの裾野が広がり長く愛されることにもつながるのです。
ブランディング
たくさんのパッケージデザインを手掛けてきたからこそ、ブランドを丁寧に作り込むことが重要であると感じています。ブランドがやりたいことと、世の中が求めることをつなげ、長く愛され続けるブランド作りをお手伝いします。
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VI(ビジュアルアイデンティティ)とは何か
ビジュアルアイデンティティとは、ブランド(商品の理念やコンセプト・バリュー)を視覚的にビジュアル化し、消費者に可視化させること(=デザイン)を指します。
なぜVI(ビジュアルアイデンティティ)を定めることが必要なのか
ブランドの広告展開には、パッケージデザインはもちろん、ポスタービジュアルや什器、ショッパー、webサイト、コピー、空間デザインに至るまで、さまざまな種類のクリエイティブを用いることになります。そのデザインの大元となるのがビジュアルアイデンティティです。ここがしっかりと定まっていると、全てのデザインに統一感が生まれ、より説得力のある広告展開につながるのです。
ブランドの世界観をより強固にするためには、ビジュアルアイデンティティはなくてはならないもの。そしてブランドが長く生き続けるための道を作ってくれる存在でもあります。
ストーリーがブランドの価値観や世界観を広める
ビジュアルアイデンティティがブランドの世界観を強固にしてくれるものだとするなら、ストーリーは、ブランドの世界観をお客様にシェアし、共感の輪を広げていくためのものとなります。
インパクトあるビジュアルやキャッチーなコピーは、人々を惹きつけ、バズる要素となります。しかしこれらは、ただポンと発生するものではありません。全ては表面には登場していない、説得力あるストーリーに基づいてこそ形作られるもの。強固な世界観、それに基づくストーリー、この二つのラインがつながることで初めて、思いを伝えるビジュアルが生まれるのです。
そうやって生み出された、ストーリーは、ブランドとユーザーがひとつの思いを共有する大切な媒体となります。新鮮で共有したくなるようなストーリーが、ブランドの価値観を伝え、共感が輪となり世界観を広めてくれる、T3デザインはそう考えています。
商品の魅力はデザインに盛り込む要素のバランスで決まる
しっかりと定められたビジュアルアイデンティティ、そこから生まれる説得力あるストーリー。そういった全体のラインが決まって初めて、パッケージ、販促物、webなどの各媒体、つまり細部の役割を決めることができるようになります。
ブランドの何をどれだけ、どこに表すのか。価値を、思いを、長所を、機能を、具体的にどうデザインに盛り込んで伝えるのか。このバランスを誤ってしまうと、どんなに価値のある商品でも魅力が半減してしまいます。
例
人気商品の形状とビジュアルをアップデートし、「親から子へ想いをつなげる」というコンセプトを体現することに成功した好例があります。
大元は、ときめきを表すハート型のベストセラー商品でした。しかし実際にファミリー層の消費者が多かったところから、コンセプトと商品価値を再設定した派生シリーズをデザインしました。親子をターゲットとした可愛らしいデザインと、リング形状という特徴を効果的に伝えるためのキャラクター開発を行い、コンセプトがはっきりと伝わるパッケージに仕上がっています。
細部を的確に設定し発信することは、コンセプトが正しくお客様届き、結果ブランドが広く長く愛されることにつながるのではないでしょうか。
販促物デザイン
店頭什器、リーフレット、キービジュアルなどはもちろん、LP、ブランドサイトなどwebデザインまで幅広くご提案いたします。ブランディングやパッケージデザインの知見があるからこそ生まれる、ブランドへの理解を形にして、世界観を広く伝える売り場作りをお手伝いします。
一番効果的な「きっかけ」を考える
パッケージの良さやブランドの価値を大前提として、それをより引き立てあらゆる側面からお客様にアプローチするために販促物は存在します。商品そのものに触れる前から、魅力を訴求する。それにはどのようなきっかけが必要なのか、T3デザインはビジュアルアイデンティティを軸に必要な販促ツールの取捨選択をします。
印象的なポスター、目を惹く形状のリーフレット、大胆な仕掛けの什器、インパクトあるキャンペーン…アプローチの方法は様々です。一番効果的な「きっかけ」は何かを考え、紙からweb、アニメーション等に至るまで、幅広く対応いたします。
場所・お客様・トレンドに合わせた最適な見せ方
販路によって消費者の商品の見つけ方は異なります。商品が短期間に目まぐるしく入れ替わるコンビニ、たくさんの種類の商品が立ち並ぶバラエティストア、常に情報があふれているwebショップ。客層から売り場の広さ、ロケーション、棚の位置や高さに至るまで、トレンドもどんどん変わっていきます。それぞれの売り場で、どう手に取ってもらうか、どう見せるのが効果的か、常に市場調査しつつ、それぞれの温度感を考慮してデザインを進めます。
オプション
T3デザインでは、パッケージデザイン、ブランディング、販促物デザインのために必要な素材の手配も行っております。一貫してディレクションをすることで、精度高く統一感のある演出が可能になります。多彩なクリエイターとの繋がりが、アイデアに合わせたアウトプットを的確に再現します。
ブランドイメージを最大限表現できるようなディレクション
シズルやモデル、プロダクト撮影など、対象や目指すイメージによって撮影手法も変わってきます。T3デザインは社内に撮影スタジオを所有しているわけではありませんが、案件によって目指すイメージを的確に表現できる多くの会社との協力関係があります。
カメラマンはもちろん、ヘアメイクスタイリスト、衣装スタイリスト、プロップスタイリストなど必要なスタッフの手配もお任せください。適宜必要なスタッフを集め、撮影に適したロケーションを探し、ブランドの世界観を一環して表現できるよう、全体のディレクションとハンドリングをお引き受けいたします。
実績
株式会社ミュゼプラチナム 様
「ミュゼコスメ」総合パンフレット・ポスター
セルフケアで「美しさと向き合う私」というコンセプトに合わせ、明るく美しく、繊細な光の表現が得意なポトグラファーと共に撮影しました。
株式会社なとり 様
酒肴逸品シリーズ
商品のおいしさを忠実にビジュアルで表現するため、食品シズルが得意な協力会社を手配しました。色や形が変わりやすい海鮮食品だからこそ、スピードと技術が求められ、使用するお皿や添え物までディテールにこだわって撮影されています。
クリエイティブに合ったキャスティング
キービジュアルに欠かせないモデルのキャスティングもご用命ください。T3デザイン独自のコネクションから、クリエイティブにぴったり合うモデルをキャスティングいたします。必要であればオーディションを行うことも可能です。そのほか、SNSを使ったPR用のインフルエンサーやナレーターまで、ご相談いただければご希望に合ったキャスティングをいたします。
実績
ラッキーインダストリーズ 様
パワーサポートキャリア 他
赤ちゃんやお母さん役のモデルをキャスティングしました。商品のデザインやブランドコンセプトに合わせて、モデルの国籍、年齢層などまで絞ってキャスティングを行っています。
株式会社リベルタ 様
LIDEF
ロゴ、キービジュアル、デザインレギュレーションを制作し、ブランドのビジュアル伝達のベースをクライアントと組み立てさせていただきました。ハードなイメージのビジュアルに似合った外国人モデルを起用しました。
シーンに適したスタイリストの手配
食品のパッケージデザインを多く担当させていただいているT3デザインでは、特に食品シズルの撮影や、広告のシーン撮影に欠かせないフードスタイリストにも強いコネクションを持っております。
また、商品プロダクトカットやシーンの撮影で小物類のスタイリングをするプロップスタイリスト、花の扱いに長けたフラワーアーティスト、衣装、ヘアメイクなど、必要に応じてシーンに適した人材の手配を一手にお引き受けいたします。
説得力のあるブランドデザインにするためのコピーライティング
ブランド開発におけるクリエイティブの方向性や、伝えたいメッセージを言語化することで、より説得力のあるブランドデザインが可能になります。
パッケージに配置する文言、商品のコンセプトや魅力を分かりやすく伝えるためのネーミング、ブランドストーリー、コピーライティングなど、あらゆる文字周りのご提案も承っております。
実績
株式会社ミュゼプラチナム 様
ENRADIANCE
ミュゼコスメのブランドが掲げる新美肌理論「MUTHOD(ミュソッド)」は、ミュゼコスメを通してどのような価値をどのように届けるかを言語化したもの。これに基づいた商品ブランディングを行うことで、どの商品も同じ理念のもとにクリエイティブを進めていくことができました。
素材選びから容器の形状まで、様々なデザインの提案が可能
主に外箱をイメージしがちなパッケージデザインですが、コスメの容器や、食品・飲料のボトルなどのご提案も可能です。内容物の成分やイメージに適した素材選びはもちろん、3DCADを使って、容器の形状を1からオリジナルでデザインすることも。エコ素材の知識も有しています。環境配慮・SDGsに則ったデザインについてもぜひご相談ください。
実績
株式会社ヤクルト本社 様
Coculme
「繭のように優しく包み込む」をコンセプトにした商品の特徴を表現するため、容器の設計からご提案しました。優しさ、手で持ちやすい形などにこだわってデザインされています。
萬有栄養株式会社 様
ER SHELL
車内の揺れに強い防災食品のイメージを伝えるため、触感的にも強さを感じられる石のようなテクスチャーの紙をご提案しました。揺れに対する強度と、車内インテリアを邪魔しないデザイン性を両立しています。
ブランドの世界観を体現できるような空間作り
多数の競合商品が並ぶ量販店や展示イベントにおいても、ブランドの世界観を体現できるような空間作りをお手伝いいたします。
ブースの広さに応じた空間表現、お客様の動線、目線誘導、心をつかむサインデザイン等、必要なツールは多岐に渡ります。そのひとつひとつを、ビジュアルアイデンティティに基づき丁寧にデザインすることで、ブランドの価値も認知度も飛躍的に上がります。お客様にブランドの良さを体験していただく空間作りもぜひご相談ください。