こんにちは、広報部長です◎
パッケージデザインって「見た目」が一番重要だと思っていませんか?
もちろん売り場でどう目立つかは最重要課題の一つです。でも実は「良いパッケージデザイン」にするためには、もうひとつ、大切な役割があるんですよ。それは…
「誰にとっても使いやすい」こと!
開けやすい、持ちやすい、情報が見やすい、間違えにくい、迷わない…などなど、小さな配慮の積み重ねが商品の体験を大きく変えるんです。
今回はそんな “やさしさ” をデザインすることについて考えてみたいと思います◎
1. バリアフリーのその先へ。ユニバーサルデザインという考え方

「バリアフリーパッケージ」という言葉、ご存じですか?
バリアフーパッケージとは、商品を使うときに生じるさまざまな「障壁(バリア)」を取り除くために工夫されたパッケージのこと。
たとえば、
力が弱い方でも開けやすい構造にする
小さな文字を見やすくする
色だけに頼らず情報を伝える
触っただけで商品の違いがわかるようにする
などが代表的な例ですね。
私たちが普段何気なく手に取っている商品も、人によっては「開けにくい」「読みにくい」「見分けにくい」といった不便を感じることがあります。
バリアフリーは、そうした困りごとを解消するための考え方。
一方で近年は、その先にある「ユニバーサルデザイン」という考え方が重視されるようになっています。
ユニバーサルデザインとは、年齢や身体能力、国籍や言語の違いに関わらず、最初からできるだけ多くの人が使いやすいことを目指す考え方。
つまり、
不便をなくすのが「バリアフリー」
誰もが使いやすい状態を目指すのが「ユニバーサルデザイン」
ということなんですね。
これからのパッケージデザインに求められるのは、単に不便を解消するだけではなく、「どんな人が手に取っても心地よく使えるか」という視点なのかもしれません。
2. “やさしさ”は、体験として記憶される

袋が開けにくくてイライラした経験、ありませんか?
あるいは、似たようなパッケージを間違えて買ってしまったり、必要な情報が見つからず困ったり。
パッケージにおける不便は小さなことのようでいて、実は商品そのものの印象にも大きく影響します。逆のことを言えば、「使いやすかった」「わかりやすかった」「ストレスがなかった」という体験は、ブランドのポジティブな印象につながるということ。
これを踏まえて身の回りを見渡してみると、すでにたくさんの「やさしい工夫」があることに気付きます。
たとえば、シャンプー容器のギザギザや牛乳パックの切り欠き。どちらも視覚に頼らず商品を識別するための工夫ですよね。
また最近では、大きく読みやすい文字やピクトグラムの活用、反射しにくい加工、開封しやすい構造など、「伝わりやすさ」や「使いやすさ」に配慮したパッケージも増えてきました。
こうした工夫は決して目立つものではありません。しかし、だからこそ自然に人を助け、快適な体験を生み出しています。
やさしさは、装飾ではなく設計。そしてその積み重ねが、ブランドへの信頼感につながっていくのです。
3.【T3デザイン実績】“やさしさ”を設計したパッケージデザイン
3-1. お好み焼革命/たこ焼革命(株式会社ニップン)
お好み焼きとたこ焼きの持つ、他のおかずとは違ったエンターテイメント性と、こだわり抜かれた「神食感」を金の集中線を使った大胆な「登場感」のあるデザインで表現しました。持ち上げられたシズルに鰹節や青のりを降らせ、「やっと焼き上がり、いざ食べる直前の感動」をよりドラマチックで臨場感のあるビジュアルで表現しました。ロゴの書体は背景の集中線に添わせパースを掛けることで、より飛び出して来るようなインパクトを出しています。
3-2. 酒肴逸品シリーズ(株式会社なとり)
酒肴逸品シリーズのパッケージデザインリニューアルを手がけました。既存の商品ファンを離れさせず、より上質なおつまみらしさを出したいというクライアント様の要望により、アイテムカラーはそのままにして商品イメージは保ちつつ、シズルのライティングや雰囲気にこだわり訴求を強めました。家飲みということを忘れてしまうような贅沢な時間を提供するおつまみとして、非日常感や高級感のあるデザインに仕上げています。自分へのごほうびに、リッチな大人の晩酌タイムを演出するパッケージです。
3-3. LIFE GUIDE(株式会社東京商工社)
防災備蓄セットのパッケージリニューアルデザインです。非常時に導いてくれる、「みちしるべ」のような存在を目指しました。セットの中に入っている商品を標識のようにわかりやすいアイコンと最小限の文字で表現し、一つずつ形も色も違う看板のようにデザインしています。天面にはクライアントの意向により、点字でセット内容やアレルギー表示などを印刷しており、どんな方にも分かりやすいユニバーサルデザインなパッケージとなっています。
3-4. トップソーラーカリキュレーター(株式会社トレードワークス)
デザインと機能美がさりげなく融合した、シンプルな電卓です。ソーラーパネルを上側面に付けることで、従来の電卓より表面のデザインがスマートになりました。正方形のフォルムと、大きめのボタンがクールさを演出し、手のひらサイズで軽量だから、かさばりません。デスクでの必需品であるからこそ、こだわりました。2007年グッドデザイン賞受賞。
3-5. スポーツようかん(井村屋株式会社)
スポーツようかんの核心である「持久力を支えるエネルギー」を視覚的に訴求するため、現行デザインを継承しながら、体内にエネルギーが満ちていくような暖色のグラデーションで「糖質吸収」のイメージを力強く表現しました。
視認性を高める太いロゴタイプと強いコントラストを採用することで、運動中でも瞬時に情報を判別できるよう設計。さらに、片手で押すだけで食べられる独自の特徴をアイコン化し、説明不要の直感的な使いやすさを追求しました。
機能的な鋭さと情緒的な温かさを高い次元で両立させることで、無機質な補給食が多い市場において、信頼感と期待感を同時に与える独自の存在感を放つようなデザインに仕上げています。
4. これからのパッケージデザインに必要なこと
これから先、日本ではさらに高齢化が進み、海外からの旅行者もどんどん増えていきます。「みんなが同じように使えること」を前提にするのではなく、さまざまな人がいることを前提にデザインする。そんな視点は、これからますます重要になっていくはずです。
パッケージは、ただ商品を包むものではありません。手に取った瞬間から始まる体験そのもの。だからこそ私たちT3デザインは、見た目の美しさだけではなく、その先にいる使う人まで想像しながらデザインを考えていきたいと思っています。
「みんなにやさしいパッケージデザインがしたい」「誰もが手に取れる商品を作りたい」などなど、どんなご要望にもお応えいたします!
ぜひお気軽にご相談くださいね◎






