
冷肌ミスト(株式会社マンダム)こんにちは!広報部長です☆彡
以前、画像生成AIを題材にした記事があったこと、みなさん覚えていらっしゃいますでしょうか?
パッケージデザイン会社目線で考えるおすすめ画像生成AI3選
おはなちゃんがいろいろな画像生成AIを使ってみてくれました。これに関連して、今回はAI記事第2弾!世間ではどれくらい画像生成AIを使った実例があるのかな?というところを調べてみました◎
これからのデザインの未来がちょっと見える記事になっています。ぜひ最後までご覧くださいね。
※T3デザインの実績ではございません。
1. 画像生成AIを使ったデザイン事例5選
1-1. お好みソース大人の辛口(オタフクソース株式会社)
オタフクソースは、2015年から販売されている「お好みソース大人の辛口」のデザインのリニューアルに際し、パッケージデザインAIを導入。現在、このパッケージは実際に店頭で販売されています。
このリニューアルに際して導入したのは「評価AI」でした。
既存デザインと新デザイン5案を比較し、既存デザインと比べて狙い通りのデザインになっているか、新デザインの中でどれがよいかを評価AIを使って確認。特にこのリニューアルにおいては、お好みソースのバリエーションの中でも「辛口であること」を店頭で瞬時に伝えたいため、イメージワードの「特徴がわかりやすい」「目立つ・印象に残る」のスコアを重視し、評価の高かった2案に絞りこみました。さらにこの2案を対象にオタフクソースの公式SNSで人気投票を開催し、最終デザインを決定。
最終的に選ばれたデザイン案をあらためて評価AIにかけたところ「特徴がわかりやすい」のスコアが既存デザインに比べ2.2倍となったそう。イメージワードごとに分析することで、評価の具体的な理由を知り、確実にデザインに役立てたという好例です。
1-2. Workman Kids(株式会社ワークマン)
ワークマンの子ども向け新ブランド「Workman Kids」においては、営業企画部がChat GPTと画像生成AIを使ってロゴを作成しました。
この試みによって、ロゴ制作にかかった費用はなんとわずか数千円。しかも納期に関しては「始業と同時に始めたとして、午前中の数時間で大体のかたちにできてしまう。ChatGPTや画像生成AIの扱いに慣れれば、もっと短くできると思う」とコメント。確かにこのクオリティで製作費数千円、短納期となれば、かなり画期的ですよね。
さらには、POP用の効果的コピーの作成を、ChatGPTに任せる試験運用を始めているそう。今後の動向に注目です。
1-3. お〜いお茶(株式会社伊藤園)
株式会社伊藤園は、2023年「お~いお茶 カテキン緑茶」のデザイン開発において、当時まだパイロット版だった商品デザイン用の画像生成AIを導入。業界初の事例となりました。
AIで生成された画像を参考に、イラストやデザインをデザイナーが作成しなおし、商品デザインを完成させる、という流れでの活用。AIを活用することで、短時間で大量の多様なアイデアの創出し、デザインの方向性の共有化にかかる時間を短縮。全体のデザイン開発の期間を大幅に削減することができたそうです。
確かに「アイデアの壁打ち」的な活用方法が一番手っ取り早く役立てられそうですね。現在は再度デザインリニューアルされている「お〜いお茶 カテキン緑茶」ですが、プロモーションサイトのキャラクターには、オリジナルのAIタレントが活用されています。
1-4. ぼくらの就活(特定非営利活動法人キャリア解放区)
特定非営利活動法人キャリア解放区が提供する就活支援サービス「ぼくらの就活」 は、そのメイングラフィックや連作ポスターの制作にAIを活用しています。
服装やルール、面接など「就活」への違和感を網羅的に表現するために、画像生成AIを使用して10,000以上のモチーフを生成。そこから選定して、デザイナーがコラージュ・デザインを手掛けました。広告でのAI活用として画期的な規模となっています。このビジュアルを取り入れて制作されたwebサイトも、かなりかっこいいデザインになってますよ◎
1-5. 冷肌ミスト(株式会社マンダム)
この「冷肌ミスト リフレッシュミント」は、デザイン開発の初期段階でAIを活用しています。AIが生成した画像を参考に、イラストやデザインをデザイナーが作成し直し、最終的に商品デザインに昇華させるという方法でした。
このプロセスのおかげで、従来なら2~3週間かかるデザインの初回提案までの道のりを1週間に短縮。さらに、通常の倍以上のデザイン案を提案することができたそう。こちらも伊藤園の事例と同じような活用法ですね。
通常3か月程度かかるデザイン開発期間を1か月半に短縮。また、これまでは時間の制約から提案できなかった色や素材の組み合わせまでを作ることができ、よりこのあとのデザインプロセスによい影響を与えてくれた、と担当者はコメントしていました。