こんにちは、おはなです!
近年注目されている「画像生成AI」。仕事や日常生活で活用している人も多いのではないでしょうか。(広告などで気が付かないほど自然に使われていることも多々…!)
パッケージデザイン業界においても、生成AIの利用はアイデア出しの助けになったり、効率化に繋がったりします。今回はそんな進化し続けている画像生成AIについて、パッケージデザイン会社目線で紹介していこうと思います!
1.画像生成AIを使用することによるメリット3点
パッケージデザイン業界における画像生成AIの立ち位置は、近年顕著にその重要性を増しています。この技術は、デザインの初期段階におけるアイデアの視覚化から、最終的な製品パッケージの精緻化に至るまで、クリエイティブなプロセスのあらゆる面で活用されています。
では具体的に画像生成AIを使用することでどんな利点があるのでしょうか?
2.デザイン制作におすすめの画像生成AIツール
画像生成AIって使ってみたいけどどれがいいの…?という疑問がありますよね。
この章ではおすすめの画像生成AIについて紹介していきます。また、実際に同じプロンプトで画像を生成してみたので、比較、参考になればと思います◎
【プロンプト】
食パンにブルーベリージャムが乗っている画像。白くて丸い皿の上に載っている。構図は俯瞰。シンプルな画像。
2-1.無料でお試しも〈DALL·E 3〉
DALL・E3 は2023年9月にOpenAIから発表された画像生成AIです。無料で使用することもできますが、商用利用する場合はChat GPTの有料プランへの登録が必要です。($20/1ヶ月)
高度な理解と生成能力
DALL・E 3は、日本語にも対応しており、入力されたテキストの説明を理解し、それに基づいて画像を生成します。具体的で複雑なテキスト説明からも、関連性が高く、緻密な画像を作り出すことができます。また、ユーザーは、特定のスタイルやテーマ、オブジェクトの組み合わせなど、非常に具体的な指示を与えることができます。
Chat GPTでプロンプトを作成し、そのまま画像生成ができる
DALL·E 3はOpenAIから出ているため、Chat GPT内でプロンプト作成から画像生成まで完了させることができます。プロンプトを作成し、必要な場合は英語に翻訳、そのプロンプトをコピペするとなると地味に手間がかかりますよね…。その手間がDALL・E3ではかかりません!
編集と創造の統合
既存の画像に対する変更や追加を行うこともでき、これによりユーザーは、より創造的な制御を行うことが可能になります。たとえば、特定の画像の一部を変更したり、新たな要素を挿入することができます。
多様な用途
DALL・E 3は、アート、デザイン、エンターテインメント、教育など、多岐にわたる分野での応用が可能です。ブランディング、広告、イラスト作成、教材のビジュアル化など、創造的なニーズに応じた画像を提供します。
2-2.バリエーションが見られる画像生成〈Dream Studio〉
Dream StudioはStability AIによって提供される画像生成プラットフォームです。画像を生成するたびにクレジットが消費されます。
誰でも使いやすい
Dream Studioは、直感的なウェブベースインターフェースを提供し、初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーが簡単に利用できるようになっています。また、インターネット接続があればどこからでもアクセスして利用することができます。
高品質な画像生成
ユーザーは自分の想像を具体化し、さまざまなビジュアルコンテンツを作成できます。また、ユーザーは生成する画像のスタイルや内容に関して具体的な指示を与えることができ、高度にカスタマイズされたビジュアルを作成することが可能です。
幅広い応用範囲
Dream Studioは、アート作品の生成、ゲームや映画のコンセプトアート、プロダクトデザイン、広告素材など、さまざまなクリエイティブな用途に利用できます。
コミュニティとの連携
Stability AIは活発なコミュニティを持っており、ユーザーは他のクリエイターと作品を共有したり、インスピレーションを得たりすることができます。
2-3.様々なタッチから選んで生成〈Adobe Firefly〉
Adobe Fireflyは100を超える言語に対応したシンプルなテキスト入力で、画像の生成、オブジェクトの追加や削除、テキストの変形などを行うことができます。料金プランがあり、生成クレジット数や素材の制限はありますが、無料で使用することもできます。
リアルなシズル
撮影が必要な上、食べ物の色味や形が変わってしまうため時間との戦いでもある「シズル」。Adobe Fireflyならリアルなシズル表現が簡単に表現することができます。
違和感のない合成
生成塗りつぶしを使うことで、ブラウザ上で違和感なく画像を合成することができます。商品の使用シーンをイメージさせる際に、フリー画像に合成といった作業が簡単にすることができます。
画像のタッチを指定し、シリーズ感のある画像生成
参照画像ギャラリーに画像をアップロードすることで、似たようなタッチで画像生成をしてくれます。以前作成したイラストをアップロードして画像を生成することで、イラストを描きおこす時間を劇的に短縮することができます!
3.画像生成AIを効果的に使うポイント5点
徐々にAIの扱い方が分かるようになってきましたが、使い始めた頃は、全然違う画像が生成されたり、プロンプトの書き方が分からなかったり…AIを使うことで効率がよくなるはずが、逆に時間がかかってしまうこともありました。
そこで私が考える効果的な使い方を紹介します◎
3-1.明確な目的を設定する
プロジェクトの開始前に、何を達成したいのか、どのようなビジュアルを目指しているのかを明確にします。画像生成AIは非常に柔軟であるため、具体的な目標があるとより効果的に活用できます。
3-2.詳細なプロンプトの作成
AIに対する指示は、その出力の品質に直接影響します。詳細で具体的なプロンプトを用意することで、望む結果に近づけることができます。インターネット上にプロンプトテンプレート集等もたくさん載っているので、参考にするとクオリティが上がります!
3-3.複数のバリエーションを生成する
初めての試みでは、完璧な結果が得られないことも多々あります。複数のバリエーションを生成してみましょう。異なるプロンプトや設定で実験を繰り返すことで、最適なデザインが見つかります。
3-4.人間の判断を組み込む
AIによって生成されたデザインも、最終的には人間の判断が必要です。ブランドのイメージやメッセージに合っているか、ターゲットオーディエンスに響くかを評価しましょう。
3-5.フィードバックを共有し、精度を高める
チーム内やクライアントからのフィードバックを収集し、それをもとにAIのプロンプトを調整します。グループ内で生成AIのプロンプトのコツや情報交換をすることで、新たな発見ができるでしょう。
4.画像生成AIを使用する上での注意するべき4つのポイント
ここまで読めばわかる通り、画像生成AIはとても便利です。一方で、世の中でもAIの発達により発生している問題もたくさんあります。正しい知識を持ってAIを有効活用していくことが大切です。
4-1.著作権と使用許可
生成された画像の著作権や使用許可については、特に注意が必要です。商用利用が可能なツールを選択し、必要に応じて法的なアドバイスを求めましょう。
4-2.ブランドの一貫性の維持
AIが生成したデザインが、既存のブランドアイデンティティやガイドラインと一致しているかを確認します。ブランドの一貫性を維持することは、消費者の信頼を保つ上で重要です。
4-3.過度の依存を避ける
AIは強力なツールですが、クリエイティブなプロセスのすべてをAIに任せるべきではありません。デザイナーの直感や経験も重要な役割を果たします。
4-4.ターゲットオーディエンスを念頭に置く
デザインは最終的にはターゲットオーディエンスに受け入れられる必要があります。ターゲットの好みや文化的背景を理解し、それに合ったデザインを心がけましょう。
5.AIを活用して効率的なデザイン制作を!
いかがだったでしょうか。
画像生成AIは、パッケージデザインの未来を形作る鍵となります。この技術を活用することで、デザインプロセスはより速く、創造的になり、デザイナーは新たなアイデアを生み出す助けになるでしょう。AIと人間が手を組むことで生まれる今後のパッケージデザインから目が離せませんね!