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ニュートラルとは?パッケージデザインにおいても大切な知識と事例5選

2023.10.06
知識 / ノウハウ
ニュートラルとは?パッケージデザインにおいても大切な知識と事例5選

最近よく「ニュートラル」という言葉を耳にしませんか?

カーボンニュートラル、ジェンダーニュートラルなんていう言葉が有名ですね。

カーボンニュートラルとは、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出をゼロにするというもの。ジェンダーニュートラルとは、男女の性差のどちらにも偏らない思考や行動、制度にしていこうという考え方を指します。

他にも、ファッション業界やインテリア業界での流行として、黒やグレー、ホワイトなどの無彩色やそれに近いくすみカラーをまとめて「ニュートラルカラー」と呼ばれています。万能カラーとして取り入れるのが今のトレンドですね。

こんなふうに巷で使われる「ニュートラル」という言葉。「中立」「どちらでもない」という本来の意味から、SDGs視点で「みんなに心地よい」「みんなのための」という意味合いでさまざまな場所で取り入れられているようです。

そんな流行りの「ニュートラル」、関連しそうな言葉についてまとめます!

目次
  1. ユニバーサルデザインとは絶えず進化し、より暮らしやすい社会にアップデートしていくための手段
  2. ユニバーサルデザインとバリアフリーとの違いは「設計される際の前提」
  3. ユニバーサルデザインは1960年代に生まれた
  4. ユニバーサルデザイン7つの原則
    1. 【原則1】誰もが公平に使える
    2. 【原則2】使う時の自由度が高い
    3. 【原則3】使用方法が簡単で分かりやすい
    4. 【原則4】欲しい情報がすぐ理解できる
    5. 【原則5】ミスや危険につながらないデザイン
    6. 【原則6】身体への負担が少なく楽に使える
    7. 【原則7】使いやすい大きさと空間の確保
  5. 企業のユニバーサルデザイン導入事例5選
    1. 直感的に使えるスマートデザイン【apple アクセシビリティ】
    2. 見なくても、触れば分かる【パンテーン エクストラダメージケア シャンプー&トリートメントinコンディショナー】
    3. どんな言葉を使う人でも同じものが作れる!【LEGO Braille Bricks】
    4. ポンと押すだけ。余計な力はいりません。【花王 キュキュットシリーズ】
    5. 力もバランスも人によって違うから。【長谷川工業 HANDLE STEP】
  6. インクルーシブデザインとはこれまで製品のデザインやサービスの対象から除外されがちだった人々を巻き込んで作り上げられたデザイン
  7. インクルーシブデザインとユニバーサルデザインの違いは「アプローチ方法」
  8. インクルーシブデザインの起源は車いすユーザーの一言
  9. 企業のインクルーシブデザイン導入事例5選
    1. スキンカラーの多様化【ジョンソン&ジョンソン バンドエイド】
    2. ユニセックスな見た目の下着【TomboyX オールニュートラル下着】
    3. カスタムコントローラーの作成も可能【マイクロソフト Xbox Adaptive Controller】
    4. 宗教の違いに合わせてキャラクターをリデザイン【キューピー マヨネーズ】
    5. 人生をともにする椅子【STOKKE TRIPP TRAPP】
  10. ニュートラルなデザインは「未来をつくるデザイン」

1. ユニバーサルデザインとは絶えず進化し、より暮らしやすい社会にアップデートしていくための手段

「ユニバーサル(Universal)」は「すべてに共通」で「普遍的」。なので、直訳すると「ユニバーサルデザイン(Universal Design)」は「普遍的なデザイン」「すべてに共通したデザイン」となります。

今、この世界には、子どもからお年寄りまで、性別や国籍、文化的な背景、障がいの有無など、それぞれ違った特性を持ったたくさんの人が暮らしています。その誰もにとって利用しやすい「普遍的な」形を目指して設計されている、それがユニバーサルデザインです。

対象は物だけではありません。仕組みやサービス、ひいては街全体まで、目に見える部分だけでなく、構造やシステムなども含む広い意味で使われています。

街でよく見かけるピクトグラムもユニバーサルデザインです。
街でよく見かけるピクトグラムもユニバーサルデザインです。

「じゃあ、私を含むたくさんの人にとって利用しやすいデザインを作ろう」と考え抜いてデザインしたとして、それがまた違うある人にとっては利用しにくかった、ということが起こってしまうのが世界というものです。これを何度もくり返して、ひとりでも「利用しやすいぞ」と思う人が増えるように進化し続けるのもユニバーサルデザインの特徴。

絶えず進化し、より暮らしやすい社会にアップデートしていくための手段とも言えるのが、ユニバーサルデザインなんですね。

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2. ユニバーサルデザインとバリアフリーとの違いは「設計される際の前提」

ユニバーサルデザインの定義について知ると、「バリアフリー」との違いが気になりますよね。何が違うの? 一緒じゃない?

「すべてに共通で普遍的な」ユニバーサルデザインに対して、「バリアフリー」は、「バリア(障壁)」を「フリー(取り除く)」にするデザイン。特定の人々にとっての障壁を取り除いて利用できる状態にするということです。

このバリアは、以下の4つに分けられます。

① 通行を妨げる「物理的障壁」
② 資格や免許等の制限を受ける「制度的障壁」
③ 視覚や聴覚へはたらきかける情報がないことで読み取れない「文化情報面での障壁」
④ 差別的な視線で見られる「心理的障壁」

建物の玄関についているスロープは「バリアフリー」

最初から「みんなに共通である」ことを前提に設計されるのがユニバーサルデザインですが、バリアフリーは設計段階では障がいについて考慮はされていません。できたものから特定の人に対する障壁をどう取り除くか考えるということです。

「ユニバーサルデザイン」と「バリアフリー」、似ているようでまったく違う意味の言葉なんですね。

3.ユニバーサルデザインは1960年代に生まれた

ユニバーサルデザインの起源は意外と古く、1960年代に遡ります。

1963年のデンマークで、障がい者や高齢者を特別視せず、一般の人たちと同じように暮らせるようにしようという「ノーマライゼーション」が提唱されました。この考えはデンマークから北欧諸国、そして世界へと広がっていきます。バリアフリーもこの頃に誕生します。

その後の1990年、アメリカにおいて「ADA(障がいをもつアメリカ人法)」が成立します。障がい者への差別を禁止し、交通機関や公共施設は障がいの有無に関わらず使えなくてはならない、ということを定めたものです。このADAの成立をきっかけに、「すべての人に使いやすいデザインを」という運動が広がっていくのです。

運動の中心となったのは、ノースカロライナ州立大学のロナルド・メイス教授。大学で建築を研究するメイス教授は、幼い頃から電動車椅子を使って生活していました。当時すでに使われていたバリアフリーという言葉や、その特別扱いに疑問を抱き、「あらゆる体格、年齢、障がいの有無に関わらず、誰もが利用できる製品、環境を創造する」という思想のもと、「ユニバーサルデザイン」を提唱したのです。

ADAの成立を受け、日本にもユニバーサルデザインはじわじわと広まっていきます。東京オリンピック・パラリンピックの際に発表された「ユニバーサルデザイン2020行動計画」などが記憶に新しいところですね。

4.ユニバーサルデザイン7つの原則

ユニバーサルデザインへの理解に欠かせないのが「ユニバーサルデザインの7原則」。建築家や工業デザイナーらが協力して作ったもので、ユニバーサルデザインの指針にもなっています。

4-1.【原則1】誰もが公平に使える

身体的・心理的な障壁がなく、誰にでも容易に利用・入手できるということ。どんな状態の方であっても、公平に使えることが求められます。

4-2.【原則2】使う時の自由度が高い

さまざまな方が使う際、それぞれの好みや状態にあわせて使えるように配慮されて作られていること。より多くの人にとっての利便性の高さが重要です。

4-3.【原則3】使用方法が簡単で分かりやすい

使い方が複雑過ぎると、使える人が限られてしまいますので、使う人の経験や知識、言語能力、集中力などに依存せず使うことができることがより求められます。直感的に操作できるデザインが重要だということですね。

4-4.【原則4】欲しい情報がすぐ理解できる

視覚や聴覚など、使う人の感覚や能力に関係なく、必要な情報が伝わるように作られていること。例えば、複数の言語や手段を使って情報を伝えれば、理解できる方が増えますね。

4-5.【原則5】ミスや危険につながらないデザイン

ミスや危険を未然に防ぐこと、もしうっかり間違えたとしてもすぐに危険や思わぬ結果につながらないように作られていることが必要です。あらゆる「万が一」を考慮し、フォローが行き届いた設計は安心につながります。

4-6.【原則6】身体への負担が少なく楽に使える

無理な姿勢を強いたり、強い力を必要とすること、身体へ負担をかけるような動作が必要だと、「みんなが使いやすいデザイン」にはなり得ません。

4-7.【原則7】使いやすい大きさと空間の確保

どんな身体的特徴のある人でも、操作しやすい大きさであったり、そのスペースが十分に確保されていることが必要です。

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5.企業のユニバーサルデザイン導入事例5選

たくさんの企業の力によって、すでに生活の中にユニバーサルデザインは溶け込んでいます。いくつか事例を紹介します。「これもそうだったのか!」というものがあるかも?

5-1.直感的に使えるスマートデザイン【apple アクセシビリティ】

Apple 「アクセシビリティ」のページ
Apple 「アクセシビリティ」のページはそれ自体がユニバーサルなデザインです。(参考:Apple公式サイト

Appleは、製品のユーザビリティに優れたユニバーサルデザインを取り入れています。iOSデバイス(iPhone、iPad)は、直感的な操作とアクセシビリティ機能を提供し、視覚的、聴覚的、運動能力に制限のあるユーザーにも利用しやすいように設計されています。

5-2.見なくても、触れば分かる【パンテーン エクストラダメージケア シャンプー&トリートメントinコンディショナー】

パンテーン エクストラダメージケア シャンプー&トリートメントinコンディショナー
パンテーン エクストラダメージケア シャンプー&トリートメントinコンディショナー(参考:パンテーン公式サイト

P&Gをはじめ、多くのヘアケア製品は、容器の側面やポンプのプッシュ部分に突起を配置して、シャンプーとコンディショナーの容器を触覚的に区別できるようになっています。

5-3.どんな言葉を使う人でも同じものが作れる!【LEGO Braille Bricks】

LEGO Braille Bricks
LEGO Braille Bricks 遊び方のマニュアルなどもwebページに集約されています。(参考:LEGO Braille Bricks公式サイト

LEGOブロック自体が自由度の高いものですが、説明書がすべてイラストのみで描かれており、世界共通で組み立て方が認識できるものになっています。また、ブラインドや視覚障がいのある子供たちが遊びやすいように設計された「LEGO Braille Bricks」を開発。これは、レゴのブロックに点字を組み合わせたもので、視覚障がい者の子供たちがアルファベットや数字を学ぶのに役立ちます。

5-4.ポンと押すだけ。余計な力はいりません。【花王 キュキュットシリーズ】

花王 キュキュットシリーズ
花王 キュキュットシリーズ(参考:キュキュットブランドサイト

花王の食器用洗剤「キュキュっと」シリーズは、ポンプタイプは弱い力でも簡単に押せるように調整されています。また、片手で泡が直接発射でき、スポンジなしでも汚れが落ちるスプレータイプも発売。ケガや病気などで手先が不自由な方でも使いやすいユニバーサルデザインになっています。

5-5.力もバランスも人によって違うから。【長谷川工業 HANDLE STEP】

長谷川工業 HANDLE STEP
長谷川工業 HANDLE STEP(参考:長谷川工業公式サイト

作業時の安全性を考えて作られた片手ハンドル付の踏み台。ハンドルを握ってバランスをとりながらの作業が可能です。ステップの高さが従来より低めで、持ち運びやすく軽量なので、身体的負担が軽減されています。

6.インクルーシブデザインとはこれまで製品のデザインやサービスの対象から除外されがちだった人々を巻き込んで作り上げられたデザイン

「インクルーシブ」の語源は、「Include(含める)」です。

「インクルーシブデザイン」とは、これまで製品のデザインやサービスの対象から除外されがちだった人々を巻き込んで作り上げられたデザインのこと。

このインクルーシブデザインの対象となるのは、障害者、外国人、高齢者、そしてそれに限らず経済的に貧しい人、生活に難のある地域に住む人など。インターネットを利用できない人も当てはまります。

インクルーシブデザインは、この社会におけるユーザーの多様性をより深く理解し、できるだけ多くの人を取り込むことをゴールとしています。

これを達成することができれば、同じ製品を、多様な特性を持った人が様々な環境下で使用することができるのです。

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7.インクルーシブデザインとユニバーサルデザインの違いは「アプローチ方法」

いろんなの人のためのデザイン、というと「ユニバーサルデザインとどう違うの?」と思う方もいらっしゃると思います。

その通り、実はインクルーシブデザインとユニバーサルデザインの目標は同じ。違うのはアプローチの方法です。

ユニバーサルデザインは、「すべての人」が使いやすい商品やサービスを作り出すことが目的です。一方インクルーシブデザインは、年齢や身体的な特徴、障害、言葉の違いに代表される「特定の制約のある人」をターゲットに設定しています。

さらに、ユニバーサルデザインは「全ての人が使える」「いろんな人のため」に汎用性の高いデザインをデザイナーが考えますが、インクルーシブデザインは、アンケートやワークショップを使って、ターゲットをデザインプロセスに巻き込みながら作り上げていきます。

従来の商品やサービスから除外されていた人に注目し、みんなと同じように使いやすいものを目指す点はどちらも共通です。しかし、インクルーシブデザインは、これまで排除されてきたユーザーがターゲットとなるため、必ずしも万人向けのデザインにならないということもあります。

一方でインクルーシブデザインを追求した結果、本来ターゲットとしていた人以上の幅広い人々にとって利用しやすい商品やサービスが生まれることもあるんですよ。

8.インクルーシブデザインの起源は車いすユーザーの一言

インクルーシブデザインを最初に提唱したのは、ロンドンにあるロイヤル・カレッジ・オブ・アート(英国王立芸術大学院)のロジャー・コールマン教授です。

ある日教授は、車椅子ユーザーである友人から、自宅キッチンのデザインを依頼されました。もちろん彼は車椅子でも使いやすい、機能的なキッチンを考えました。しかし友人は、そのデザインを見て一言。

「他の人がうらやむようなキッチンをデザインして」

教授はこの要望をもらったことで、相手に障害があろうとなかろうと「本当は何を望んでいるのか」を対象と同じ目線で考える大切さに気づきます。この経験が、インクルーシブデザインの本質を作りました。

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9.企業のインクルーシブデザイン導入事例5選

さて、やっぱりデザインそのものを見るのが一番手っ取り早いですね。インクルーシブデザインの有名どころをご紹介します◎

9-1.スキンカラーの多様化【ジョンソン&ジョンソン バンドエイド】

ジョンソン&ジョンソン「バンドエイド」
公式インスタグラム には、「We hear you. We see you. We’re listening to you.⁣」というメッセージが。

一番の有名どころはこのバンドエイド。たくさん形やサイズのバリエーションがあるバンドエイドですが、より多くの肌の色の消費者に対応するべく、複数の色味を持つ商品をリリースしました。

9-2.ユニセックスな見た目の下着【TomboyX オールニュートラル下着】

TomboyX
すでに世界48カ国に出荷しており、最近は日本からの注文も増えているそう。(参考:TomboyX公式ショップ

シアトル発のアパレルブランド「TomboyX」では、ユニセックスな見た目の下着が人気。色使いも従来の下着ブランドに見られるようなピンクや赤などではなく、白や黒などのニュートラルな色が多く選ばれ、サイズ展開も XS から4X までと豊富です。

トランクスなどの男性的な下着を女性の体に合わせてアレンジしたり、男性の体向けにフェミニンなデザインを提供したりもしていて、特に LGBTQ や、従来の「男らしさ」「女らしさ」にとらわれない人たちのコミュニティに熱く支持されています。

9-3.カスタムコントローラーの作成も可能【マイクロソフト Xbox Adaptive Controller】

Xbox Adaptive Controller
全てを自由に割り当てることができる画期的なコントローラー(参考:Xbox Adaptive Controller

Xbox Adaptive Controller は、通常のコントローラー操作に制限があるゲーマーのニーズに合わせてデザインされています。

デザイン、機能、パッケージに多くのユーザーの意見を取り入れて制作されたもので、スイッチ、ボタン、マウントやジョイスティックといった外部デバイスに接続し、独自のカスタムコントローラーを作成することもできます。

9-4.宗教の違いに合わせてキャラクターをリデザイン【キューピー マヨネーズ】

キューピー ハラル認証済みマヨネーズ
日本国内在住のイスラム教徒へ向けて、国内でも販売されています。(参考:キューピーアヲハタニュース

日本では当たり前に店頭に並んでいるキューピーちゃんですが、実はイスラム教圏など、地域によってはデザインが一部変更されたものが販売されています。

どこが違うかわかりますか?

正解は、キューピーの背中の羽。イスラム圏ではこれをなくし、顔と手だけが窓からのぞいたようなデザインになっています。

イスラム教では偶像崇拝が禁じられており、羽のついたキューピーは「天使である」と受け止められる可能性があるので、このデザイン変更がおこなわれているのです。

このデザインは、イスラム法に則って生産・提供されたものであることを認める「ハラル認証」を受けています。

9-5.人生をともにする椅子【STOKKE TRIPP TRAPP】

ピーター・オブスヴィックがデザインしたチェア「TRIPP TRAPP」は、どんな家のテーブルにもぴったりフィットするデザインです。

人間工学を基にデザインされており、座板と足のせ板のどちらも、奥行きと高さを成長にあわせて調節できるので、オプションパーツを組み合わせれば、新生児期から大人まで長い間使うことができます。

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10.ニュートラルなデザインは「未来をつくるデザイン」

長い間、この社会は身体的・精神的に健康な人、とりわけ成人男性を基準に設計されてきました。でも実はそれはとても狭い基準。周りを見回せば、子どもや高齢者、妊婦、障がいのある人、疾患を抱えている人など、本当に多様な人々が暮らしています。

そして今、「みんな」が何も考えずに手に取って使える物、スムーズに移動できる街、すぐに理解できるお知らせ、そういったものがより求められるようになりました。少子高齢化が進み、外国からの移住者も増える日本では、これからもっと多様なニーズが出てくるのではないでしょうか。社会を「ニュートラルにする」ことに取り組むということはイメージアップにもつながるので、積極的な企業も増えているんですよ。

「みんなが普通に暮らせる社会」のために、ニュートラルな考え方はこれからもっとニーズが高まるでしょう。まさに「未来をつくるデザイン」なんですね。

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