
こんにちは!広報部長です。
キャラクターコラボ商品には、そのときだけの特別感もありつつ、ファンにとってはコレクション欲求を掻き立てられるものでもありますよね。
キャラクターコラボ商品はインパクトが強く、お店に並んでいても視界に入りやすいものです。また、キャラクターコラボ企画自体がSNSなどでも話題になりやすく、エンゲージメント率が高いだけでなく拡散されやすい傾向にあります。
そんなわけで、企画するほうもデザインするほうもいつも以上に力の入るキャラクターコラボ商品ですが、もちろんT3デザインもいくつかご依頼いただいたことがあるんですよ◎
そんなT3デザインがデザインしたキャラクターコラボ商品を披露しつつ、キャラクターコラボ商品をデザインすることについて、少し解説させてください!
- キャラクターコラボ商品、どうデザインする?
- ブランドと世界観を融合せよ!キャラクターコラボ商品好例8選
- 不思議な新食感 濃厚チーズ シン・ウルトラマン (株式会社なとり)
- Anker モバイルプロジェクター/モバイルバッテリー Star Wars™(アンカー・ジャパン株式会社)
- KOKUYO×PeppaPig コラボ文具シリーズ (国誉商業上海有限公司)
- クランキーポップジョイ <チョコバナナ> withクランキーぼうや(株式会社ロッテ)
- 限定ミルクローション ペコちゃんデザイン (株式会社ミュゼプラチナム)
- 『龍が如く』 オードトワレ(株式会社フィッツコーポレーション)
- AMUSE 日焼けハローキティ 限定エディション(Amuse Corporation)
- チャルメラ ちいかわラーメン(明星食品株式会社)
- キャラクターコラボ商品なら、ぜひT3デザインへ!
1. キャラクターコラボ商品、どうデザインする?

冒頭でも少しお話ししましたが、T3デザインでは、ご紹介したもの以外でも版権キャラクター作品とのコラボ商品を手掛けることが多々あります。キャラクターの世界観を十分に理解する必要があるため、細心の注意を払ってデザインするわけですが、難しさはそこだけではありません。
キャラクターコラボ商品は、一般的なデザインとは違って版権元のデザイン監修が入るので、通常とはちょっとフローが変わります。入る人の手も確認する人も増えますので、それだけ時間もかかります。キャラクターの魅力と商品の魅力を上手に融合させるための入念なチェックも欠かせません。
良いキャラクターコラボ商品を生み出すためには、レギュレーションをしっかりと読み込み、ルールに則って制作すること、キャラクターの世界観や特徴を捉え、商品とのシナジーを生み出すアイデアが必要なんです。
キャラクターの魅力を正しく理解する
何より大切なのはそのキャラクターが「なぜ人気なのか」をきっちりと掘り下げ、デザインに反映させることです。
どんな特徴があるのか、可愛さの源泉は?どんな性格をしているのか?どんな世界観やストーリーを持っているのか、それらを全て知って、キャラクター自体を好きになる、愛して可愛がりながらデザインすることが必須です!
ブランドらしさと世界観の融合
「コラボ」ですから、キャラクターと一緒にお仕事する「ブランド」のことも忘れてはいけません。キャラクターのカラーや雰囲気を活かしつつ、ブランドのトーン&マナーは崩さないよう配慮します。
↓↓↓「トーン&マナーって何?」と思ったアナタにこちらの記事がおすすめです◎↓↓↓「トンマナを揃える」ってどういうこと?成功事例についてお話します。
その際、キャラクターの持つ魅力にブランド側が「便乗」している印象になってしまっては台無しです。どちらの魅力も引き立つよう、双方にメリットのある見せ方を心がけることが重要。とても繊細なバランス感覚が求められる場面です。
また、その商品の使い方やストーリーの中にキャラクターが登場するようなデザインを取り入れると、「コラボ」が単なる飾りにならず、キャラクターと商品の強固な関係性を示すことができるようになります。
例えばスキンケア商品なら、キャラクターがスキンケアしている様子、お菓子ならおいしそうに食べている様子を見せるなど、細かいシチュエーションを表す仕掛けを施すことで、よりキャラクターとブランドの世界観を強く融合させることができるんです。
限定感とコレクション性
コラボ商品は、基本的にはその場限りの期間限定です。だからこそ「この期間だけ」「このパッケージだけ」といった希少価値を演出すると、より特別感が出ます。これが、ユーザーの「今じゃなきゃ買えない!」「手元に置いておきたい!」を刺激する仕掛けになるんですね。
また、複数デザインを展開してより「集めたい!」を刺激するのも効果的な策のひとつ。ファンの気持ちを上手にくすぐる演出になります。
2. ブランドと世界観を融合せよ!キャラクターコラボ商品好例8選
2-1. 不思議な新食感 濃厚チーズ シン・ウルトラマン (株式会社なとり)
映画「シン・ウルトラマン」の公開に合わせ、期間限定で発売したタイアップデザイン。コピーの入れ方や、チーズの前に静かに佇むウルトラマンの構図は本映画の予告ビジュアルを参考にしたデザインになっています。パウチ自体の素材を活かしたメタリックなシルバーと深みのあるレッドを使用し、一目でキャラクターを感じる配色に仕上げました。
2-2. Anker モバイルプロジェクター/モバイルバッテリー Star Wars™(アンカー・ジャパン株式会社)
モバイルバッテリーや急速充電器を扱うAnkerから期間限定で発売されていた「Star Wars™」デザインのモバイルプロジェクターとモバイルバッテリー。T3デザインは製品のグラフィックを担当しました。モバイルプロジェクターは円柱型のボディに合うようにR2-D2の立体的なグラフィックをオリジナルで書き起こしました。また、モバイルバッテリーはファンだけでなく、ガジェット好きな大人に向けてキャラクター選定をおこない、デザインは製図のようなあしらいを採用。シンプルながらスタイリッシュなデザインを目指して制作しました。
2-3. KOKUYO×PeppaPig コラボ文具シリーズ (国誉商業上海有限公司)
イギリス発の幼児向けアニメ『ペッパピッグ』とコクヨのコラボ文具のデザインを担当しました。パーティーをテーマに、可愛らしさや華やかさを際立たせたシリーズと、ビビッドでポジティブなシーンを表現したシリーズの2ラインでデザインしました。それぞれのシリーズでトーンを統一し、持っているだけで気持ちが明るくなるような、ペッパピッグのカラフルで楽しい世界観が一目で伝わるデザインを目指しました。
2-4. クランキーポップジョイ <チョコバナナ> withクランキーぼうや(株式会社ロッテ)
こちらはかわいいキャラクター「クランキーぼうや」が主人公のパッケージデザイン。サクサクのセンターチョコにバナナチョコをまとわせた、クランキーポップジョイのデザインを担当しました。夏の風物詩である『縁日』のチョコバナナをイメージし、夏らしさ全開のデザインに仕上げています。花火と一緒に弾けるチョコ粒のように景色にさりげなくシズルを溶け込ませ、クランキーと共に過ごす夏の季節をテーマに作成しました。実写とイラストの組み合わせが、目を引くデザインとなっています。
2-5. 限定ミルクローション ペコちゃんデザイン (株式会社ミュゼプラチナム)
ミュゼコスメ9周年を記念して、ボディケアアイテムのミルクローションとペコちゃんがコラボした限定パッケージをデザインしました。
2種類のボトルの絵柄は、ミルクローションでボディケアをするペコちゃんと、お気に入りのワンピースでポコちゃんとドッグとお出かけするペコちゃんで、連動するストーリーをつくりました。
外箱は牛乳パックの形で、ペコちゃんのおうちをイメージしたイラストを入れ、2つ並べるとイラストがつながるという遊び心たっぷりなデザインに仕上げました。ペコちゃんと一緒に、毎日のケアがより楽しくなる可愛らしさを詰め込んだデザインです。
2-6. 『龍が如く』 オードトワレ(株式会社フィッツコーポレーション)
ゲーム「龍が如く」のキャラクターである真島吾朗をイメージした香水のパッケージです。過去と現在を対比させた2バージョンのビジュアルは、モチーフや色を対応させどの面でも繋がるデザインにすることで、思わず並べたくなるような仕掛けになっています。
2-7. AMUSE 日焼けハローキティ 限定エディション(Amuse Corporation)
キャラクターコラボの女王と呼んで差し支えないのが「ハローキティ」。ご当地お土産からコスメブランドまで、ありとあらゆるプロダクトとのコラボレーションを展開しています。
2025年は、夏限定で、韓国発コスメブランド「AMUSE」と「日焼けキティ」がコラボ。日焼けして小麦色になったキティちゃんは、夏らしさたっぷりで可愛いですよね!これぞ「今だからこそゲットしたくなる」特別感が満載のデザインです。
2-8. チャルメラ ちいかわラーメン(明星食品株式会社)
イラストレーターのナガノさんがXで連載する漫画から誕生した人気コンテンツ「ちいかわ」。コラボ商品にアニメ、ついには「ちいかわパーク」の開業とまさに今、日本一の人気キャラクターとなっています。
漫画の中でキャラクターが「チャルメラ」を「チャリメラ」と言い間違えるシーンがきっかけで、「チャルメラ」とのコラボヌードルが登場しました。2022年には期間限定でパッケージのブランド名を「チャリメラ」と表記するバージョンも発売。これぞキャラクターとブランドの世界観が完全融合した好例ですね。