東京都渋谷のパッケージデザイン・グラフィックデザイン 株式会社T3デザイン

ブランドは「ストーリー」が命!ストーリー性を大切にしたパッケージデザイン10選

2025.07.30
事例

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ブランドは「ストーリー」が命!ストーリー性を大切にしたパッケージデザイン10選

こんにちは。広報部長です。

T3デザインはパッケージデザインの会社ですが、ブランディングも得意とするお仕事のひとつです。

ユーザーに広く共感され、愛されるブランドに育てるためには、その世界観を体現する「ストーリー」が必要不可欠。今回は、そんな「ストーリー性」がなぜ必要なのか、どんなふうに作用するのかについてのお話です。

1. ブランドは「ストーリー性」で作る!

ストーリー性

共感を呼び、記憶に残る

なぜブランドに「ストーリー」が必要なのでしょうか?
理由のひとつはユーザーに寄り添う「共感」のためです。単なる機能説明ではなく「背景」や「想い」を語ることで、購入者が感情的に商品とつながることができるんです。

たとえば「空想果実」 。まったく架空のフルーツですが、あたかも実在するもののように、生息地や収穫の様子など、細かい背景を含むストーリーをきっちりと練り上げています。これにより、ユーザーは「一体どんな味がするのか?」と興味をひかれるんですね。

ブランド信頼に直結する

一貫したストーリーを持ったブランドは、「この会社は想いを持って作っている」と感じさせてくれるので、ロイヤリティを生みます。

たとえば「鹿児島てらすファームのモリンガパウダー」 。早朝5時に人の手で丁寧に収穫される『朝摘み』のシーンを鮮やかに切り取って見せることで、作り手の思い、手間の掛け方、育てられた環境の良さなどが可視化されています。

シリーズ展開やSNS展開と相性がいい

世界観やキャラ設定、使用シーンの提案など、継続購入や共有を促進しやすくなります。作り込まれたストーリーから生まれるビジュアルの持つ、ある種の「エモさ」はとてもSNSと相性がいいもの。

たとえば「ホシフリラムネ」 「夏夜のカケラ」 などは、みんなに「見せたくなる」ようなシーンをビジュアルに昇華でき、SNSでバズった好例です◎

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2. ストーリー性のあるパッケージデザイン好例10選

2-1. チョコレートデイズ(株式会社 メリーチョコレートカムパニー)

2025年のバレンタイン限定品「チョコレートデイズ」のデザインを担当しました。
手紙やガラケー、音楽など、平成のあの頃を象徴するアイテムを取り入れ、当時の気持ちをぎゅっと詰め込んだデザインです。懐かしさや楽しさを呼び起こし、思わず誰かと共有したくなるようなブランドを目指しました。
ブランド名は「チョコレートデイズ」。女子高生のキャラクターを主役に据え、あまくてすこし苦い青春の日々を感じさせるストーリー性のあるデザインに仕上げています。
パッケージでは、各シーンを有機的な枠で切り取り、揺れ動く心情を表現。周囲にはノートの落書きのようなイラストをちりばめ、手書き風のブランドロゴも加えることで、主人公の女の子がノートに綴ったような世界観を構築しました。イラストレーターのかなたかなえさんを起用し、カラフルで可愛らしい世界観を表現したパッケージに仕上げています。また、什器やムービーも合わせて制作し、ブランド全体の世界観をトータルで表現しました。

2-2. コンコンのど潤う水 (赤穂化成株式会社)

​​のどあめを溶かしたようなドリンク「コンコンのど潤う水」のパッケージデザイン。
絵本のような世界観で、きつねの親子がはちみつとレモンを混ぜ合わせるシーンを描きました。温かい色合いとストーリー性のあるデザインで、ほっと癒されるパッケージデザインです。

2-3. 星たべよ(株式会社栗山米菓)

かわいい星形のサラダせんべい「星たべよ」のパッケージリニューアルを担当しました。訴求やあしらいをすっきりした印象にすることで、子供から大人まで誰もが手に取りやすいデザインを目指しました。星たべよの最大の特徴である星形を生かし、「流れ星が降ってくる過程で、こんがりと香ばしい焼き色がつく」というワクワクするような楽しいストーリーを伝えます。また、星たべよオリジナルキャラクターがせんべいの間からひょっこり顔を出す可愛らしさもポイントです。

2-4. 空想果実 キラスピカの実(カンロ株式会社)

T3デザインの企画チーム「3MON」で商品企画から担当した商品です。
世の中のグミは実在の食べ物の味を再現するものが多いですが、擬似で本物を越えるのは難しく、ある程度想像できるため、食べたときの感動は少ない。そこで、誰も見たことのない空想の果物を生み出し、それをグミとして再現するという商品企画を考えました。企画の提案からパッケージデザイン、グミ自体の形や味まで、カンロ様と3MONチームで共に作り上げたプロジェクトです。

パッケージデザインは探求心をくすぐる図鑑をイメージし、あえてQRコードを大きく載せることで文章の続きを読みたくなる仕組みを作りました。ロゴデザインは明朝体をベースに、抜けを作ったり手書きの線を入れたりすることで、空想の言葉が持つ独創性を表現。また、実在しない果実をあたかも本当にあるかのように見せるため、果実は実物を作成しシズル感を大切に。シンメトリーで美しい色合いを持つ神秘的な果実ですが、その完璧な対称性と鋭利さはキラスピカの実が持つ危険な一面を感じさせます。吹き出しは空想をイメージさせ、内側の整然としたレイアウトと差をつけることで、空想のワクワク感を引き立てるデザインにしました。

2-5. にじいろのアメ(カンロ株式会社)

曇った顔の人たちを、不思議と晴れやかな気分に変えてゆく「にじいろのアメ」。イラストレーターの「tabi」さんを起用し、絵画タッチで大人かわいいパッケージにリニューアルしました。「心が晴れる瞬間」をテーマに、朝、昼、夕方でそれぞれ虹の出るシーンでデザインを展開し、人々の気持ちを明るくしてくれる世界観を表現しています。ブランドサイトとムービーも合わせて制作いたしました。

2-6. 夏夜のカケラCANDY(カンロ株式会社)

ある夏の日の帰り道、ふと足を止めて見た空。見上げたまま物思いにふけてしまうシーンをパッケージに落とし込み、どこか切なく、共感を誘うデザインに仕上げました。背景の空は日の長い夏の空をイメージ。まだうっすらと明るさの残る空から夜遅くまで5つの時間帯を設定し、シチュエーションに合わせた人物のイラストも描き起こしました。スティック形状の縦構図を生かし、並べたくなるデザインになっています。

2-7. 鹿児島てらすファームのモリンガパウダー(高槻電器工業株式会社)

鹿児島の温暖な気候と伝統的な知覧茶の製法でつくられた、おいしくて飲みやすく、栄養素の高い健康食品『鹿児島てらすファームのモリンガパウダー』の2種のパッケージデザイン、ポスターデザインを担当させていただきました。早朝5時に人の手で丁寧に収穫される『朝摘み』のシーンを、温かみのあるイラストを大きく入れたパッケージで表現しています。パッケージは形状考案から携わり、優しさの感じられる素材、使いやすい形にこだわりました。記憶に残る世界観をつくるとともに、敷居の高すぎない親しみ感も兼ね備えたブランドを目指しました。

2-8. ホシフリラムネ(カンロ株式会社)

輝く星々を夜空ごとボトルに閉じ込めたような「ホシフリラムネ」のパッケージデザインを担当しました。星や夜空を模したラムネをボトルに移し替える仕様で、まるで満天の星空を閉じ込めるような特別な体験を味わえます。星が降り注ぐ広い夜空の片隅に、ひっそりと佇む空想のお店「ホシフリ堂」から届く、特別なギフトボックス。オリジナルのストーリーをご提案させていただき、セットボックスやチャームを付けてよりギフトらしいパッケージに仕上げました。EC専売商品として売られるホシフリラムネなので、キービジュアルからLPのデザイン全体を一貫したトーンに合わせることで、ホシフリラムネの世界観をより深めるデザインにしています。

2-9. アイスノン ICE KINGシリーズ(白元アース株式会社)

「キング級の冷涼感」というデザインコンセプトを軸に、雪男を起点としたアメコミ風のモンスターたちをデザインしました。

「氷の大地に封印されていた最強の氷の王が、鎖をひきちぎって登場する」というストーリーを構築し、それをビジュアルに落とし込みました。骨太で躍動感のある描線を使うことで、インパクトある登場シーンと氷の清涼感を迫力たっぷりに表現しています。

さらに、飛び散る氷と集中線を使った表現で、登場の勢いとクールな使用感を伝えます。真夏の販売を目指した商品に、わかりやすく涼しげな寒色を使い、冷たさの象徴である「氷」のビジュアルを盛り込むこと、絵柄をアメコミ風にすることで、ハードさとユーモアをバランスよくとりまぜ、個性と親しみやすさを演出。「キング級の氷撃体験」を可視化するキャッチーなビジュアルに仕上がりました。

2-10. TAICHIRO MORINAGA ハイクラウン(株式会社 TRINUS)

ホワイトデーによく使われるハートのモチーフ。「ハート」に濁音をつけたら「バード=鳥」だ!ということに気が付いて完成した『ハートバード』、ホワイトデーに白い動物たちが集まって、感謝の気持ちを届けにくるというストーリーを込めた『白い動物たち』、ホワイトデーの3.14が円周率のはじまりということから、ずーっと割り切れない円周率でハートを描くことで、これからもずーっとよろしくという想いを表現した『円周率のハート』。それぞれ違う切り口でホワイトデーを表現しました。

3. ブランドを体現するようなストーリーを

ストーリー性は、ブランディングには欠かせない要素です。ブランドの世界観を強固にし、たくさんの人に共感してもらい認知を広めるためには、説得力のあるストーリーを創出することが最重要事項。せっかく大切に育てたブランドですから、とびきりのストーリーで盛り上げてあげたいですよね。

T3デザインのブランディングは、たくさんのパッケージデザインを手掛けてきたからこそのノウハウが詰まったもの。VI(ビジュアル・アイデンティティ)の設計から愛されるストーリー作りまで、しっかりと作り込むことが可能です。

ブランドがやりたいことと、世の中が求めることをつなげ、長く愛され続けるブランド作りをお手伝いしますよ◎
ぜひ一度ご相談くださいね!

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