1. プロジェクトの背景
大阪ミックスジュースミルフィーユ
パッケージデザイン
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株式会社メリーチョコレート様は1950年、東京・渋谷にて贈答用洋菓子メーカーとして誕生しました。「品質の良いおいしいチョコレート」を目指し
創業当時から原料や製法に徹底してこだわり抜き、多くのヒット商品を販売。日本のチョコレート文化の礎を築いてきました。
贈答用チョコレートや限定商品を多く扱うメリーチョコレート様が今回企画したのは、大阪名物のひとつ「ミックスジュース」をモチーフとした大阪限定土産商品です。
名物が多く、魅力的なお土産物がひしめく街・大阪で、観光客やビジネス客の目に留まる、キャッチーかつユニークなパッケージデザインの提案を目指しました。
新商品パッケージデザイン/イラスト制作/シリーズパッケージデザイン
2. 課題とそのアプローチ
競合との差別化、そして高品質感と安心感
大阪名物「ミックスジュース」は、牛乳にバナナやミカンの缶詰、砂糖などを加えて氷と一緒にミキサーにかけて作られます。余ってしまった果物を捨ててしまうのはもったいないという大阪商人の心意気から生まれた、市民に愛されるソウルフード。多くの喫茶店やジューススタンドでメニューにラインナップされ、各家庭でも広く作られている親しみやすい飲み物です。
そんなポップでカジュアルなミックスジュースをモチーフとしながらも、決して安っぽくならないような表現を狙いたいというのが、メリーチョコレート様の要望でした。
また、ミックスジュースをモチーフとした他社商品は既に多く存在しているということから、しっかりとした差別化を図りつつ、チョコレートブランドとしての高品質感や安心感を伝える必要もあります。「大阪限定である」という主張はもちろん、手に取りやすく展開しやすいパッケージであることも重要でした。
大阪らしく、品よく、でもカジュアルに
大型ターミナル駅や空港などの土産物売り場で、他県から来た人々の心をつかむために必要なのは「限定感」と「大阪らしさ」です。
カラフルで元気、活気のある大阪のイメージが伝わるような、それでいてメリーチョコレートブランドの持つ「信頼性」「品質の高さ」を示すひとさじの風格を忘れずに。カジュアルの中にどれぐらいのエレガンスを混ぜるのか、繊細なバランス感覚が求められました。
リアルな声を集めてデザインに反映
「大阪らしさ」「カジュアル感」「美味しさ」を表現するにあたって、T3デザイン内の大阪出身のデザイナーにヒアリングを実施しました。また、現地大阪のお土産物売り場でも市場調査を依頼し、リアルな声を広く収集。そこから得られるインスピレーションをデザインに反映させることで、懐かしさと新しさを併せ持つ、大阪らしいパッケージに昇華させることができました。
3. デザインのポイント
あたたかみのあるイエローをベースカラーとし、ミックスジュースの果物がミルクと混ざり合う瞬間を、ポップなイラストで表現しました。余計な色を加えず、シンプルな配色にすることで、ジュースの自然な色味やフルーティーな美味しさを引き立たせています。
大阪のにぎやかなお土産売り場でもひときわ目を引く、華やかでワクワク感のあるデザインです。