Kikkoman Barista Soymilk
パッケージデザイン

現在、ライフスタイルの変化に伴い代替ミルク市場は急速に拡大しており、特に「コーヒーとのペアリング」を重視するニーズがかつてないほど高まっています。

そうした中、豆乳のリーディングカンパニーであるキッコーマン株式会社様が挑むのは「ソイラテに合う豆乳」という新境地の開拓。従来の「健康飲料としての豆乳」の枠を超え、コーヒーに合う豆乳を求めるプロのバリスタに「選ばれる」ための海外向け専用ブランド「Kikkoman Barista Soymilk」を立ち上げました。

現在、市場には「シンプルかつ北欧的な世界観」を持つ強力なグローバルブランドが台頭しています。そこで今回は、北欧の幸福な価値観「HYGGE（ヒュッゲ）」をデザインの核に据え、商品単体で魅力が伝わるデザインを目指し、ブランドの顔を作り上げます。

選んでもらえる「独自の顔」を作りたい
市場に多くの代替ミルクが並ぶなか、新しいブランドが埋もれず、ユーザーに指名買いしてもらうための「独自の顔」を作りたいと考えました。
単に機能が優れているだけでなく、手に取った瞬間に「これでソイラテを作りたい」と感じてもらえるような、選びやすい体験への改善を目指します。

心地よさと個性を目に見える形に
北欧の心地よい暮らし「HYGGE（ヒュッゲ）」をテーマに、色やレイアウト、世界観を丁寧に設計しました。暮らしになじむやわらかなデザインを取り入れつつ一目でブランドの個性が伝わるよう、ターゲットの心に届く「らしさ」を形にしています。

北欧の「HYGGE（ヒュッゲ）」が持つ温かな空気感をベースに、日々の暮らしを自分らしく楽しむ人へ向けた、心地よい世界観をデザインしました。

自然のやすらぎを感じさせる柔らかな配色と曲線的な風景画で親しみやすさを描き出しながら、パッケージを横に並べるとイラストがひとつに繋がる遊び心のある仕掛けを導入。ランニングやカフェタイムなど、それぞれの「自分らしい楽しみ方」が連鎖していくストーリー性を加えることで、商品の世界がどこまでも拡張していくようなワクワク感を表現しました。この大胆なカラーブロックと情緒豊かなビジュアルの融合により、独自の世界観を確立しています。

2025年11月に韓国・ソウルで開催された、アジア最大級のカフェ・コーヒー関連展示会「Seoul Café Show」に出展。約630社が参加する本展示会において、Excellence Awards（CREATIVE DESIGN部門）を受賞しました。