1. プロジェクトの背景
乳エード パッケージデザイン
ご質問・ご相談だけでもOKです! パッケージデザイン制作なら まずはお気軽にお問い合わせください。
現代の10代から20代の若年層では、新しいものとレトロな要素を組み合わせた「ニュートロ」と呼ばれるムーブメントが注目を集めています。
そんな流行を捉えて開発されたタカナシ乳業株式会社様の新商品『乳エード』は、ミルクのまろやかさという安心感のあるベースに果物の清涼感を融合させることで、「どこか懐かしいのに新しい」という独自の味わいを実現。またネーミングも、ミルクと果物の「新しい出会い(New)」という意味を込めた造語とすることで、まさに「エモさ」と「懐かしさ」が融合した「ニュートロ」な感覚を体現しています。
ターゲットは10代〜20代の若年層。その感性に響くデザインを取り入れることで、新しさと懐かしさが心地よく溶け合う、特別な飲用体験を提供し、市場に新しい風を吹き込むことを目指しました。
新商品パッケージデザイン/イラスト制作
2. 課題とそのアプローチ
懐かしさとエモさとわかりやすさ
『乳エード』の持つ「温かい懐かしさ」を感じてもらうためには、古き良き時代の親しみやすさや「エモさ」をデザインに溶け込ませる必要がありました。
また同時に、活気ある売り場の中でしっかりとユーザーの目に留まる存在感を示さなければなりません。ユーザーが迷うことなく商品を認識し、思わず手に取りたくなるような印象的な要素として、パッケージ上で『乳エード』というネーミングを大きく表記するということにもこだわりました。
温もりと存在感を喫茶店の看板で表現
「飲む体験」と「懐かしい記憶」を心地よく結びつけてもらうため、デザイン全体をレトロな雰囲気漂う「喫茶店」の看板に見立てる工夫を施しました。この親しみやすいイメージを用いることで、ユーザーが抱く昔ながらの温かい記憶と、乳エードを飲む時の新鮮な喜びとが自然にリンクするように設計しています。
また、売り場での存在感を高めるために課題となっていた商品名の大きな表記についても、この「喫茶店の看板」というモチーフを採用することで、デザインの中で看板文字のように商品名を自然に、そして違和感なく目立たせることに成功。これらの工夫により、懐かしさと視認性の高さを両立したパッケージが完成しました。
3. デザインのポイント
懐かしい気持ちとその優しい味わいをダイレクトに伝えるということを大きなテーマとしてデザイン。商品名やキャッチコピー、そして中の飲み物のみずみずしいシズルに至るまで、あえてすべてを手描きで制作しています。この温かい手描きのタッチが、ブランドの目指すレトロで親しみやすい世界観を、ふんわりと表現しています。
また、商品の味わいにリンクした愛らしいキャラクターを添えることで、親近感をプラス。全体を通じて、レトロな世界観と確かな美味しさを感じさせる表現を両立させ、リアルながらも柔らかさと心地よい透明感が伝わるように丁寧に描き上げています。懐かしさと、今楽しむべき美味しさの両方を体感できる魅力的なデザインとなりました。
※期間限定商品で、現在は販売終了しております。