舜华茶油鱼　パッケージデザイン

「舜華茶油魚」は、中国においてはすでに幅広い人気を獲得しているおやつです。
今回は、さらなる市場開拓に向けて、そんな定番おやつの個包装バージョンを新たに発売。ターゲット層を中国・湖南省の若者にとすることで、この世代の嗜好に響くデザインへの刷新が求められました。

中国の食品市場におけるトレンドとして、色彩が鮮やかでコントラストが強い商品が店頭で強い存在感を示し、売上を伸ばす傾向があります。したがって、今回のパッケージデザインでは、若者が思わず手に取りたくなるような、視覚的なインパクトと魅力を最大限に引き出し、競合商品が並ぶ売り場で確実に「目立つ」ことが重要なミッションとなりました。

若者の感性に合わせたデザイン刷新
長年にわたり販売され定着している「舜華茶油魚」のパッケージデザインは、約10年間同じ見た目が継続しています。その結果、既存のお客様には馴染みがある一方で、メインターゲットである湖南省の若い世代に向けてブランドを浸透させ、認知を広げていくのは難しくなっているのではないかと考えました。
ここにどうアプローチするのかが、最大の課題となりました。

見た目にも楽しめるパッケージへ
若者層へのファンの幅を拡大するため、パッケージデザインでは、選ぶ楽しさを店頭に追加するアプローチを採用しました。
中国市場のトレンドである色彩鮮やかでコントラストの強い表現を活かしつつ、個包装のバリエーション全体でカラフルで見た目にも楽しめるパッケージへと刷新。これにより、店頭での視覚的なインパクトを最大化するとともに、若者がコレクションしたくなるような、楽しく魅力的な購買体験を提供することを目指しました。

「舜華茶油魚」は多くのフレーバーがあり、長く定番として愛されてきました。しかし、古いフォーマットが故に新鮮味がなく、またパッケージのアルミ地が店頭で激しく反射してしまい、文字や内容が非常に見にくいという致命的な課題を抱えていました。

この「見にくい」という問題を根本から解決するためにデザインを一新。思い切って白版をパッケージの全面に使用することで、反射を完全に抑え、一つ一つの商品情報をクリアに見やすくすることに成功しました。

また、シルバー地活かしでは売り場で印象が沈んでしまうため、白引きを施したアルミ地に鮮やかな色を重ねて印刷。若者たちが一目で内容を視認でき、さらに「選ぶ楽しさ」を感じられる、売り場で圧倒的に目立つパッケージへと生まれ変わりました。