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和風ロゴデザインとは?日本らしさを伝える表現と考え方

2026.05.21
事例

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和風ロゴデザインとは?日本らしさを伝える表現と考え方

こんにちは、広報部長です◎

近年「和」を感じさせるロゴデザインへの注目が高まっています。

和菓子や日本酒といった伝統的な商材はもちろん、コスメ・カフェ・ホテル・海外向けブランドなど、さまざまなジャンルで「日本らしさ」を意識したロゴを見かけますよね。

さて、「和風のロゴ」って具体的にどういうものでしょうか?

筆文字を使えば和風?
家紋っぽくすればいい?
和柄を入れれば日本らしくなる?

なかなか表現に悩みます。ただなんとなく「和風」だとダサくなってしまうような気もしますし…。

今回は、和風ロゴデザインの考え方や、今の時代に求められる「和」の表現について考えます!T3デザインの事例もどうぞ最後にご覧くださいね◎

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1. 和風ロゴデザインとは?

和風ロゴデザインとは?

「和風ロゴデザイン」、ふんわりした表現ですね。ここでは「日本らしさを感じさせる要素を取り入れたロゴデザイン」と定義しましょう。

ただし、その「日本らしさ」、単純に伝統モチーフを使うことだけではありませんよ!

たとえば…

余白を活かした静かなレイアウト
繊細な線の表現
控えめで上品な色使い
自然を感じるモチーフ
手仕事感のある文字

など、日本独自の美意識を感じさせる繊細なデザインも「和」を表現する方法です。つまり、筆文字や和柄というわかりやすいモチーフがなくとも「なんだか和を感じる…」というロゴは作れるということ。

「和風」は、見た目だけではなく空気感そのものをデザインすることなのかもしれませんね。

次の項でもうちょっと具体的なテクニックについて考えてみましょう。

2. 和風ロゴデザインを構成する主な要素

2-1. 書体

書体

和風ロゴの真骨頂はやっぱり「文字の印象」です。

代表的なのは筆文字ですが、最近では明朝体や繊細な手書き文字などを使ってミニマルに「和」を表現するような方法もよく見られます。

特に現代的なブランドでは、勢いのある筆文字よりも、余韻を感じるような「静かな文字」が選ばれる傾向もあります。

文字そのものに温度感や品格が宿るのが和風ロゴの面白さですね。

2-2. 色使い

色使い

和風デザインでは、派手な配色よりも落ち着きのある色が好まれます。

墨黒、生成、深い紺、えんじ、金、抹茶のような緑…などなど、日本の伝統色をベースにした配色は和の雰囲気をつくりやすい要素です。伝統の色って素敵な名前がついていたりしますよね。

ただし、色を多く使いすぎるのは要注意。このバランスに気をつけないと「観光土産感」が急に前面に出てしまいます。

シンプルな色数で世界観をまとめることが洗練された和風ロゴにつながるんです。

2-3. モチーフ

モチーフ

和風ロゴには円や波、市松、家紋といった伝統文化を感じさせるモチーフや、花やデフォルメされた景色など自然や季節のモチーフもよく使われます。

特に最近はモチーフをそのまま描くよりは、抽象化して取り入れるモダンなデザインが増えています。

和の世界観は、説明しすぎないくらいがちょうどいいのかもしれませんね。

2-4. 余白

余白

忘れてはいけないのが「余白」です。

情報を詰め込みすぎず、あえて静かな空間をつくることでロゴに品や奥行きが生まれます。

これは日本建築や書道、茶道などにも共通する感覚。「侘び寂び」にも通ずるものですね。「見せる」だけでなく「感じさせる」、それがまさに「和」の美意識なんです。

3. 洗練された和風ロゴにするためには?

和風ロゴは一歩間違えると、古臭くなってしまったり観光地っぽい印象になってしまいます。

たとえば、

筆文字を強調しすぎる
和柄を多用する
金・赤・黒を詰め込みすぎる
情報量が多い

などは、古い印象につながりやすい要素です。

これを「令和の和風ロゴ」にするためには「シンプル」「ミニマル」「静けさ」を大切にしたいところ。いかにも和風な要素にこだわるよりは、自然と「和」がにじみでるようなデザインをこころがけるのが鍵です。

4.【T3デザイン実績】バランス絶妙!和風ロゴデザイン

4-1. 良朝丸(株式会社P2C)

「飲んだ後も翌朝スッキリと、最高のパフォーマンスを維持したい!」という願いを叶えるため、清々しい目覚めを想起させるメッセージ性の高いグラフィックを開発。大人気YouTuber、リュウジ様のプロデュース商品として、その世界観にふさわしい潔い存在感とユニークさを両立させています。

お酒を愛する方に親しみを持っていただけるよう、日本酒のラベル意匠をオマージュしつつ、サプリメントに求められる信頼感のあるラボ感を融合。これにより、「お酒」「朝」「ユニークさ」という複数のキーワードを統合し、プロデュース商品の個性を際立たせる斬新なコミュニケーションデザインを実現しました。

4-2. 香りのいちしる(株式会社シンクロ)

デザインの核となっているのは、江戸時代の歌舞伎文化です。一見すると美しい和柄のようですが、実は3つの味(「香り」「あご」「野菜」)を、歌舞伎を構成する「女形」「男形」「敵役」に見立てており、鰹節を持った女性(香り)、隈取を施した荒事(あご)、野菜を持った鬼(野菜)といった、遊び心あふれるモチーフが隠されているのが分かります。

使用している和柄は歌舞伎の衣装から取り入れ、色は日本の伝統色で構成することで、本格的な和の雰囲気と上品さを表現しました。

さらに、タイトル周りにはゆったりとした余白をたっぷりと設けてメリハリを出すことで、モダンで洗練された印象に仕上げています。また、輝きを抑えた上品な金色を一部に取り入れることで、派手になり過ぎない高級感を演出しています。

4-3. 純正ごま油濃口(かどや製油株式会社)

長年親しまれてきた「純正ごま油 濃口」のリニューアルデザイン。強めに焙煎したごまの、香ばしさとコクをそのままに、さらに印象的なパッケージへと進化しました。「濃」の文字を力強い筆文字で大胆に配置することで、濃厚な味わいと、本格的な風味をしっかりと印象づけるデザイン。また、背景には和紙のテクスチャを重ねたオレンジ色を採用し、既存パッケージのカラーリングを継承しつつも、上質感と新しさが際立つデザインに仕上げています。新しさを感じさせながらも、長年のファンにとって“いつものおいしさ”であることが一目で伝わる、そんなデザインを目指しました。

4-4.すぐき乳酸菌パウダー(株式会社ココリ)

株式会社ココリ様のすぐき乳酸菌パウダーのパッケージデザインです。
京都の三大漬物「すぐき漬け」から発見された植物由来乳酸菌「SUGUKI乳酸菌SOY-1」を活用した、腸活界隈でも注目を浴びるパウダー。
すぐき漬けは、江戸時代初期から上層階級の人々への高級贈答品として重宝されてきた、歴史ある漬物。「和」を使ったデザインがぴったりのモチーフです。

日本の伝統的な発酵文化を今のライフスタイルに取り入れるという特徴を、和の繊細なあしらいと、スタイリッシュさを感じるすっきりとしたレイアウトで表現しました。背景の模様はすぐきのシルエットと腸がきれいになる様子を表現しています。暮らしをより上質にしてくれそうな佇まいのデザインです。

4-5. 五家宝(株式会社ワタトー)

商売繁盛を願い生まれた江戸文字をベースに、「五家宝」という縁起の良い名前を大きくあしらいました。名前を大きく扱うことで、五家宝の認知拡大につながるほか、歴史あるお菓子としてのこだわりや誇りも感じられるデザインに。配色は日本の伝統色5色を散りばめ使用し、華やかで縁起の良い印象を演出しました。

5. 和風ロゴデザインは「日本らしさ」を翻訳すること

単純に和のモチーフを取り入れるだけでは、洗練された「和風ロゴデザイン」にはなりません。

ブランドの持つ価値観や空気感を整理し「どんな日本らしさを伝えたいのか」を考えて構成することが大切。同じような「和風」でも、その表現方法はブランドによって大きく変わります。

和風ロゴには「日本らしさを翻訳する視点」が必要なのかもしれませんね。

T3デザインでは、食品・飲料・地域ブランドなど、さまざまな領域でロゴやパッケージデザインを手がけています。

「和を今っぽく表現したい」
「老舗感と現代性を両立したい」
そんなご相談ももちろん大歓迎。ぜひお気軽にお問い合わせくださいね◎

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