
こんにちは!広報部長です☆彡
皆さん、グミってお好きですか?
「グミ」というお菓子が初めて販売されたのは1980年代、明治製菓の『コーラアップ』第1号だそう。実は割と新しいお菓子なんですね。
それから20年以上、グミの市場規模はどんどん拡大していて、2022年には781億円を突破 しています。今後もますます人気となることが予想される「グミ」、T3デザインも実にたくさんのデザイン依頼をいただいております!
今回は、そんなグミのパッケージデザインについて考えてみましょう◎
1. グミのパッケージデザイン、ポイントは?
グミ、コンビニやスーパーにたくさん陳列されていますよね。カラフルで楽しい形に成形しやすく、また食感や味に特徴があるものが多いのが、グミキャンディの特徴です。そのため、パッケージデザインは、お菓子ジャンルの中でも特に「遊び心」「感覚的な訴求力」が強く求められるものなんです。
競合もとっても多いので、ただ可愛いだけではなくて、「思わず手に取りたくなる仕掛け」が必要です。
ポイント1: パッと見て「味」や「食感」が伝わるビジュアル

グミって、食感にもすごくバリエーションがありますよね。固めだったり柔らかめだったり、「しゃりしゃり」「むにむに」など擬音語のテキストをデザインに盛り込んでいる場合が多く見られます。
また、ジューシー系なら、果汁のたっぷり感を伝えるフルーツの断面や水滴を表現したり、コーラやソーダ味などの場合は、炭酸の泡やレトロポップな配色で味覚を刺激するような表現が用いられます。
見てすぐに「かんで(食べて)みたい!」「味わってみたい」という感覚が刺激されると、手に取られやすいのではないでしょうか。
ポイント2: パッケージにウィンドウを設けて、グミそのものを「見せる」

中身が見える透明窓をパッケージに設けるのも効果的です。グミは常温で溶けにくく、素材に透明感を持たせられるので、いろんな形に成形することができます。楽しいビジュアルはちら見せしてなんぼ! ひと昔前に流行った「地球グミ」のように、中身の形がユニークであるということは、バズり要素になり得るということなんですね。
ポイント3: 「遊び心」や「意外性」のあるネーミングと世界観

さらに、ユーザーの感情を揺さぶるような物語や、興味を刺激する遊び心もぜひ取り入れたいポイントです。
ネーミングの面白さやストーリー性のある世界観は、ユーザーの心を捉えやすいものです。生活に「必要ではない」「楽しむためのエッセンス」であるお菓子だからこそ、感情や物語を添えたほうが「刺さる」のではないでしょうか。
2. こんなの作りました!T3デザインの【グミ】デザイン実績
2-1. Puré for you(カンロ株式会社)
オンラインショップKanro POCKeT 限定で販売される「Puré for you」のパッケージデザインを担当しました。
Puréシリーズが大切にしている“トキメキ”のコンセプトを、ギフトシーンにふさわしい“誰かに贈るトキメキ”として再解釈。想いを届ける花束をモチーフにデザインを提案しました。花の部分を開くと、色とりどりのグミが顔をのぞかせる仕掛けに。誰かに手渡したくなるような、贈る気持ちに寄り添うパッケージを目指しました。
2-2. Marosh(カンロ株式会社)
マロッシュが大きくリニューアルしてから初の新フレーバーのデザインです。いちご特有の可愛らしさと、爽快感のあるヨーグルトの存在を、ピンクからブルーに変化するグラデーションで表現しています。シズルはいちごをメインに変更することで、いちごヨーグルトの甘酸っぱさを連想できるように意識しました。キーワードである「夢中感」といちごヨーグルト味を想起させるパッケージデザインに仕上がりました。
2-3. 空想果実(カンロ株式会社)
T3デザインの企画チーム「3MON」で商品企画から担当した商品です。
世の中のグミは実在の食べ物の味を再現するものが多いですが、擬似で本物を越えるのは難しく、ある程度想像できるため、食べたときの感動は少ない。そこで、誰も見たことのない空想の果物を生み出し、それをグミとして再現するという商品企画を考えました。企画の提案からパッケージデザイン、グミ自体の形や味まで、カンロ様と3MONチームで共に作り上げたプロジェクトです。
パッケージデザインは探求心をくすぐる図鑑をイメージし、あえてQRコードを大きく載せることで文章の続きを読みたくなる仕組みを作りました。ロゴデザインは明朝体をベースに、抜けを作ったり手書きの線を入れたりすることで、空想の言葉が持つ独創性を表現。また、実在しない果実をあたかも本当にあるかのように見せるため、果実は実物を作成しシズル感を大切に。シンメトリーで美しい色合いを持つ神秘的な果実ですが、その完璧な対称性と鋭利さはキラスピカの実が持つ危険な一面を感じさせます。吹き出しは空想をイメージさせ、内側の整然としたレイアウトと差をつけることで、空想のワクワク感を引き立てるデザインにしました。
2-4. シークラゲグミ(カンロ株式会社)
本物そっくりのクラゲ型のグミ「シークラゲグミ」のパッケージデザインを担当しました。外箱はPET素材で透け感を出し、内箱、内袋、グミの重なりが美しくなるよう調整しました。商品を光にかざすと、まるで海の中を漂っているようなクラゲグミを見ることができます。海をそのまま切り取ったような幻想的なパッケージで、癒しをお届けします。
2-5. ピュレグミ×マロッシュ(カンロ株式会社)
一粒で2つの食感が楽しめる「ピュレグミ×マロッシュレモン」のパッケージデザインです。既存の人気商品「ピュレグミ レモン」と「マロッシュ レモンスカッシュ味」の夢のコラボということで、2つのパッケージの良さを詰め込みました。2層になっている構造がわかるシズルをセンターに配置することで、食感を試してみたくなるようなデザインに仕上げています。
2-6. ピュレリング(カンロ株式会社)
リニューアルされたピュレリングシリーズと新しく登場したパーティーパック、アソートパックのパッケージデザインを担当いたしました。ピュレリングは“親から子へ想いをつなげる”をコンセプトに、親子で楽しめるグミとして誕生しました。パッケージデザインにもその想いを散りばめており、ピュレリングはホームパーティ、ピュレリングソーダはアウトドアパーティのテーマで、楽しい家族時間を表現しています。ピュレリングソーダのデザインには新キャラクターである「ねこング」が登場しています。
2-7. 4Dグミ アップル(カンロ株式会社)
Amos社が海外を中心に展開している立体型グミキャンディ、「4Dグミ」のパッケージを担当しました。大きな青りんごのシズルと、ピンクとイエローのビビッドなツートンカラーが目を引きます。イエロー部分は透明窓にすることで、かわいらしいりんご型のグミの宝石のようなキラキラ感を、外からも楽しめるパッケージにしました。ロゴは視認性の高いゴシック体をベースにグミの丸くてころんとしたフォルムを取り入れつつ、さりげなくりんごのモチーフを組み込み、王道感のあるデザインに仕上げました。
2-8. カンロ ザ・ストロング 濃厚コーラ味(カンロ株式会社)
濃厚な味とハードな噛みごたえの2層構造が特徴のコーラグミ。ハードグミ商品が多く存在する中で、王道感がありつつも目を引くパッケージを目指しました。上部にキャッチコピーを大きく入れ込み、広告のようなレイアウトにすることで訴求内容を力強く瞬間的に伝えます。吹き出すコーラシズルの飛沫がおいしさと勢いを感じさせるデザインです。