2024/10/25 公開
2026/05/12更新
こんにちは、広報部長です!
今回はみんなの大好きなお菓子のパッケージデザインについて。
T3デザインには、日々たくさんのお客様がいらっしゃいますが、食品、とりわけお菓子のパッケージデザインの依頼も少なくありません。
限定品や新商品、ブランドの立ち上げから長くお付き合いしてリニューアルやブランド拡大までお付き合いさせていただくこともしばしば。どれもこれも思い入れの強いものばかりです。
お菓子は生活必需品とは少し違う位置にあるものですから、必要な情報や製品の特徴はもちろん、もう一歩先の「癒し」や「楽しさ」「おしゃれさ」「新しい体験」といった付加価値が大切。パッケージを見て「食べてみたい!」というわくわくを引き出してあげるためのアプローチが必要なんです。
T3デザインのデザイナーたちがそうやって頭をひねってひねって作り出した、愛しいお菓子のパッケージデザイン+αをご紹介します。コンビニやスーパーで見かけたら、ぜひこの記事を思い出して、手に取ってみてくださいね。
1. 食感とおいしさをシズルに込める!グミのパッケージデザイン
1-1. マロッシュ(カンロ株式会社)
グミとマシュマロのまんなかのような、もちもちとした不思議な食感で人気の「Marosh(マロッシュ) 」。T3デザインは、発売初期からリニューアルを経て現在の地位を得るまでの道のりを、パッケージデザインという形でバックアップしてきました。2026年には、ターゲットを学生から新社会人の年代を中心とした「夢に向かってもがいている人」に据え、「マロッシュ」の最大の魅力である唯一無二の「食感」を訴求しつつシーンを具体的に提示するデザインで、ブランド価値を高めるリニューアルを図りました。
1-2. ピュレマロ!(カンロ株式会社)
カンロ株式会社様の人気商品「ピュレグミ」と「マロッシュ」が融合した新感覚のハイブリッド・スイーツ「ピュレマロ」シリーズ。ピュレグミ特有の「きゅんっ」とした甘ずっぱさと、マロッシュの「もちっ」とした食感が織りなす独特のコントラストを提案します。
ターゲットは、日常の中でちょっとした気分転換やご褒美を求める20代〜30代の層。競争の激しいグミ市場において、単なるフレーバー展開にとどまらず、ピュレマロならではの多幸感のある食感を視覚的にも表現しています。
1-3. 空想果実(カンロ株式会社)
T3デザインが商品企画から担当したシリーズ商品です。今までに「キラスピカの実」と「ウチャチャの実」「イトピスの実」が販売されました。
「誰も見たことのない空想の果物を生み出し、それをグミとして再現する」という企画からスタートし、提案からパッケージデザイン、グミ自体の形や味まで、カンロ様とT3デザインのクリエイティブチームで共に作り上げたプロジェクトです。
パッケージデザインは探求心をくすぐる図鑑をイメージし、あえてQRコードを大きく載せることで文章の続きを読みたくなる仕組みを作りました。ロゴデザインは明朝体をベースに、抜けを作ったり手書きの線を入れたりすることで、空想の言葉が持つ独創性を表現。また、実在しない果実をあたかも本当にあるかのように見せるため、果実は実物を作成しシズル感を大切にしています。
2. かわいさとおいしさを伝える、飴のパッケージデザイン
2-1. 罪深いマスカットキャンディ(サクマ製菓株式会社)
濃厚な果実感と満足感を伝えるため、口の中でとろけるようなマスカットのシズルを大胆に大きく中央に配置。店頭で思わず目が留まるようなインパクトを大切にしました。
さらに、ブランドのテーマである「罪深さ」を表現するために、背景に美しいグラデーションを用いて奥行きと深みを演出。心がじんわりと満たされていく充足感を表現しています。また、商品名やコピーの文字を緩やかな曲線で構成することで、味わいから広がる心ときめくような体験を伝え、誰もが一粒で虜になってしまうような、魅力的なパッケージデザインを実現しています。
2-2. にじいろのアメ(カンロ株式会社)
曇った顔の人たちを、不思議と晴れやかな気分に変えてゆく「にじいろのアメ」。イラストレーターの「tabi」さんを起用し、絵画タッチで大人かわいいパッケージにリニューアルしました。
「心が晴れる瞬間」をテーマに、朝、昼、夕方でそれぞれ虹の出るシーンでデザインを展開し、人々の気持ちを明るくしてくれる世界観を表現しています。パッケージデザインのほか、ブランドサイトとムービーも合わせて制作しています。
3. 特徴を的確に伝えたい!アイスのパッケージデザイン
3-1. MILCREA(ミルクレア)(赤城乳業株式会社)
幾度となくパッケージリニューアルを担当しているアイテムです。2025年のリニューアルでは、中に入ったむにゅ〜っとした濃厚ミルクアイスと外側のフレーバーのうっとりするようなおいしさ、そのコンビネーションの良さを伝えると同時に、ミルクレア最大の魅力とも言える「ミルクの伸び」をよりわかりやすく表現できるよう、シズルの構図に大きな変更を加えました。
むにゅ〜っと伸びるミルク部分の長さを魅力的に調節し、さらにアイスを取り巻く文字組みで濃厚なおいしさを表現。「感触を味わいたい」欲求を刺激します。これまでのブランドの世界観を表現する、枠に施されたむにゅ〜っとしたシズルやビビッドな色合いはそのままに、“ミルクが伸びる体験”がより直感的に伝わるパッケージにリニューアルされています。
3-2. Sof’(ソフ)(赤城乳業株式会社)
溶けたようなツヤと滑らかなフォルムが、よりリアルな柔らかさを強調し「美味しそう」なソフトクリームシズルを実現しました。
スプーンですくっているシーンでは、まさにソフトクリームを食べる時の柔らかさを想起。背景のミルクの波でフレッシュなミルク感を表現しており、またカップの帯を不透明にすることで売り場での視認性を上げています。
4. 愛されるイメージと素材感が大事。おせんべいのパッケージデザイン
4-1. 星たべよ(株式会社栗山米菓)
古くから愛されている、かわいい星形のサラダせんべい「星たべよ」のパッケージリニューアルを、T3デザインが担当しました。
訴求やあしらいをすっきりした印象にすることで、子どもから大人まで誰もが手に取りやすいデザインを目指しています。星たべよの最大の特徴である星形を生かし「流れ星が降ってくる過程で、こんがりと香ばしい焼き色がつく」というワクワクするような楽しいストーリーを伝えます。
また、星たべよオリジナルキャラクターがせんべいの間からひょっこり顔を出す可愛らしさもポイントです。
4-2. わたしにあまく 黒みつせんべい/アーモンドせんべい(株式会社栗山米菓)
心と身体にやさしい、癒しの甘いおせんべい。こちらはパッケージデザインだけでなく、ブランドネーミングもT3デザインで開発した商品です。
忙しい日々の小さなご褒美に、自分自身をちょっとだけ甘やかすための商品として「わたしにあまく」というシリーズ名を考案しました。たっぷり素材のシズルがそのままパッケージの装飾となり、素材感やいたわりの気持ちが伝わるようなあたたかみのあるデザインになっています。
5. 「ちょっと贅沢」なイメージが決め手!ラスクのパッケージデザイン
5-1. フランスパン工房(株式会社おやつカンパニー)
パン工房をモチーフにした臨場感ある背景で、名前通り、できたてのような美味しさを伝えるパッケージデザインです。
タイトルまわりの装飾にはコック帽やバターナイフなどの要素をさりげなく入れ込み、工房の看板をモチーフにクラシックな表情で作成しました。シズルの一枚一枚が舞うようなレイアウトで、バターの香りや素材の美味しさを贅沢に味わえる喜びを伝えたデザインです。
5-2. LasTeatä (株式会社おやつカンパニー)
中央の青い帯をアクセントに、ラスクとフレーバーのシズルが大きく配置され、口に広がる味わいと素材感が伝わります。
窓のような額が、午後のご褒美時間へ誘います。色数を絞り高級感を担保したことで、手書きの訴求が軽やかな食感を想像させています。日常にちょっとした贅沢と特別な気分をもたらすパッケージデザインに仕上げました。
6. ずっと寄り添う、息の長いデザインを目指す。チョコレートのパッケージデザイン
6-1. Ghana60周年記念パッケージ(株式会社ロッテ)
チョコレートブランド「Ghana」の60周年を祝う記念パッケージデザインを担当いたしました。今年はGhanaブランドにとってアニバーサリーイヤーであり、新スローガン「ハッピーは、チョコレートから。」のもと、ガーナ板チョコレートの3品が厚みUPし、さらに美味しく、ハッピーな体験をお届けする形でリニューアルされています。
周年記念を祝う紙吹雪を散りばめた全シリーズ商品の展開デザインに加え、板チョコレート「ガーナミルク」「ガーナブラック」「ガーナローストミルク」には、周年記念を象徴する「バースデーを祝うキャンドル」、ブランドの未来を思わせる「扉を開けて飛び出す楽しさ」、厚みUPに絡めて更なるハッピーを届ける「気持ちが高まる立体メッセージ」、という3つのテーマを基にした新しいデザインをご提案しました。Ghanaロゴにギミックを盛り込み、Ghanaブランドの新しい門出を祝うハッピーな気持ちが溢れる、華やかで店頭で手に取りたくなるようなパッケージデザインを目指しました。
6-2. CRUNKY 香ばしキャラメル/CRUNKY あまずっぱ苺/CRUNKY 塩バニラ/CRUNKY ほろにがフィアンティーヌ/CRUNKY やみつき塩キャラメル(株式会社ロッテ)
クランキーの魅力である、一口で心が弾むようなポップな世界観を大切にしつつ、店頭で目に入った瞬間に気分が明るくなるような鮮やかでエネルギッシュなカラーパレットを各フレーバーに採用しました。
商品の入れ替わりが激しい市場環境でユーザーが常に新鮮さを感じられるよう、素材のシズル感がダイレクトに伝わるモダンなレイアウトで表現。5種それぞれのフレーバーが持つ豊かな個性を色のコントラストで際立たせています。シリーズが持つ「ワクワクする楽しさ」をベースに提示し続けることで、飽きのこない魅力がパッケージ全体から放たれています。
7. 誰かにプレゼントしたい!ギフトなお菓子のパッケージデザイン
7-1. チョコレートデイズ(株式会社メリーチョコレートカムパニー)
2025年のバレンタイン限定品「チョコレートデイズ」のデザインを担当しました。
手紙やガラケー、音楽など、平成のあの頃を象徴するアイテムを取り入れ、当時の気持ちをぎゅっと詰め込んだデザインです。懐かしさや楽しさを呼び起こし、思わず誰かと共有したくなるようなブランドを目指しました。
ブランド名は「チョコレートデイズ」。女子高生のキャラクターを主役に据え、あまくてすこし苦い青春の日々を感じさせるストーリー性のあるデザインに仕上げています。
パッケージでは、各シーンを有機的な枠で切り取り、揺れ動く心情を表現。周囲にはノートの落書きのようなイラストをちりばめ、手書き風のブランドロゴも加えることで、主人公の女の子がノートに綴ったような世界観を構築しました。イラストレーターのかなたかなえさんを起用し、カラフルで可愛らしい世界観を表現したパッケージに仕上げています。また、什器やムービーも合わせて制作し、ブランド全体の世界観をトータルで表現しました。
7-2. Puré for you(カンロ株式会社)
オンラインショップKanro POCKeT 限定で販売される「Puré for you」のパッケージデザインを担当しました。
Puréシリーズが大切にしている“トキメキ”のコンセプトを、ギフトシーンにふさわしい“誰かに贈るトキメキ”として再解釈。想いを届ける花束をモチーフにデザインを提案しました。花の部分を開くと、色とりどりのグミが顔をのぞかせる仕掛けに。誰かに手渡したくなるような、贈る気持ちに寄り添うパッケージを目指しました。
8. お菓子のパッケージデザインで重要なこと
お菓子のパッケージをデザインするにあたって押さえておきたいポイントは、
「一番の魅力はどこか」
「食べてみたくなる」
「手に取りたくなる」
の3点です。
味、食感、世界観など、商品によって「推し」ポイントはさまざまですが、まずはその一番の魅力がどこなのかを探り当てアピールします。その魅力とともに「おいしそう」「食べてみたい」という欲求を高めるビジュアルに仕上げ、ユーザーに「手に取りたくなる」と思ってもらうことで初めて購買につながるのです。
お菓子はスーパーでもコンビニでも激戦区。特に比較的パッケージサイズの小さい飴やグミは、陳列棚いっぱいにたくさんの種類が並んでいます。この中からひとつを選んで手に取ってもらわなければなりませんから、商品自体のビジュアルはもちろん、陳列したときの見え方など「商品周り」のことも含めてデザインしなければならないんです。
食品としての魅力はもちろん担保しつつ、ユーザーの五感に訴えるデザインにできるよう、デザイナーたちは日々奮闘しています!




















