こんにちは!広報部長です◎
ドラッグストアやスーパーなどへ出かけると、必ず健康食品の棚がありますよね。
疲れをとってくれるもの、肌をきれいにしてくれるもの、活力をとりもどしてくれるもの、効果もさまざまです。誰しもひとつやふたつ、生活に取り入れているのではないでしょうか。
ちなみに広報部長は腸活と美肌に効果があるものはつい買ってしまいがちです。
健康食品市場は、現代の日本において超・盛り上がっている現場です。確かにおいしくて安価で手軽に取り入れられるものって、興味をひかれますよね。ヒット商品だってたくさんあります。でも皆さん、この数多の健康食品たちのどこを見て、どこにひかれて購入に至っているんでしょう?
今回はそんな「健康食品」のパッケージデザインについてのお話。
T3デザイン、健康食品は得意中の得意、かつ、とってもたくさんご依頼いただいているカテゴリなんです◎
1.「選ばれる」健康食品にするためのパッケージデザインのポイント
1-1.「安心・信頼」が最優先
健康食品に大切なのは「信頼」です。初見でユーザーからの信頼を獲得しないと、手に取ってもらえません!
例えばお菓子のような、おしゃれ過ぎるデザインはちょっとうさんくさく感じてしまいます。かといって、あまり医薬品にデザインを寄せてしまい過ぎると、層が限られてしまいますし、医薬品ではないのに医薬品の顔をしているのも逆に怪しまれてしまいます。バランス、難しいですね…。
押し出すのは「清潔感」「誠実さ」「きちんと感」。さらに、ごちゃごちゃさせすぎない、整理されたレイアウトが好まれそう。
大切なのは「なんか効きそう」より「これは信頼できそう」です!
1-2. 効果を“断定しない”伝え方
健康食品は医薬品ほどではありませんが、表現規制があるジャンルです。
例えば、「治る」「効く」「改善」というような文言はNG。「サポート」「毎日の健康維持」「○○に着目」など、ソフトな表現に置き換える必要があります。
パッケージデザインでは、機能を押し出す表現は生活ベネフィットに翻訳するのがコツ。先ほどの「なんか効きそう」より「これは信頼できそう」につながるポイントですね。
1-3.「誰に向けたものか」を一瞬で伝える
健康食品は医薬品のように「絶対必要」「これがないと治らない」ものではありません。あくまで今の生活にベネフィットをプラスしてくれるもの。だからこそ「これは私の役にたつ」というように、“自分ごと化”ができないとなかなか購入につなげてもらえないんです。
ターゲットの悩みやライフスタイルをしっかりと想定して、そこに刺さるような表現を用いるのが望ましいですね◎
あともうひとつ、大切なポイントは「1パッケージ、1悩み」に絞ること。あまり情報がごちゃごちゃしていると受け取りづらくなりますし、あんまり万能なものは「なんか怪しいぞ…」と警戒されてしまいます。
1-4. 色・フォントは「効能連想」で選ぶ
健康食品は色彩心理が超重要!例えば…
緑:自然・安心
青:冷静・信頼・睡眠
赤:血流・活力
紫:エイジング・抗酸化
というのが、一般的な色の印象。
フォントについては、
ゴシック → 信頼・科学的
明朝 → 伝統・和・丁寧
というイメージが強いですね。
あくまで「一般的」な印象なので、組み合わせやバランスよって十分操作することは可能です。が、「なんとなく」ではなく理由のある選定を心がけましょう!
1-5. 写真やイラストには「生活感」を
健康食品を健康食品たらしめる一番の要素は「原材料」ですよね。でも、原料の写真だけではやっぱり効果や良さは伝わりにくいものです。
よく使われるのは「実際の摂取シーン」や、朝・夜・食卓などの「生活文脈」、それから自然を想起させるようなイメージですね。生活の中に組み込むようなイメージは、「自分ごと」への想像力をかきたてます。過度な演出にならないようバランスとともに、ぜひ取り入れたいところです◎
1-6. 情報の優先順位を決める

健康食品のパッケージデザインは、どうしても情報過多になりがち。伝えたいことはたくさんありますが、もっともインパクトが出るようにコントロールすることが大切です。
優先順位の基本は…
①どんな悩みに向けているのか
②どんなサポートがあるのか
③安心材料(原料・品質)
④細かい成分・数値
持っている力を「あえて全部は書かない」という勇気が、売れるデザインを作ります!!
1-7. 法規対応はデザインの一部!

「機能性表示/栄養機能食品の表記」
「注意書き」
「誇大表現の回避」
これらを「読めるけど主張しすぎない位置」に整理するのがプロの仕事。
法を守り、一番の売りをあますことなく伝え、信頼を担保するデザインをする。至難の業ですが、ここが健康食品のパッケージデザインにおける醍醐味とも言えるんです◎
2.【T3実績】「選ばれ続ける」健康食品パッケージデザイン
2-1. ドラゴンマカ200000プレミアム(株式会社TOKYO通販)
プレミアムラインとしての付加価値を際立たせるため、既存品と異なり、ヘッダーにアルミ地を活かした赤い帯とゴールド色の成分名・配合量を配置して高級感を演出しました。また、コントラストの高い筋肉画像の背景に白い放射線をダイナミックに加えることで、製品からみなぎる活力と元気を表現しています。
さらに、商品名の影の色をよりリアルにするなど細部のデザインにもアップデートを施すことで、全体の品質感とインパクトを向上させました。
2-2. BB オリゴパウダー by 内脂サポート(株式会社ファンケル)
生きたビフィズス菌のチカラで腸からおなかの脂肪にアプローチする粉末タイプのサプリメント「BB オリゴパウダー by 内脂サポート」のパッケージデザインを担当しました。
ブルーグリーンとホワイトのツートンカラーのシンメトリーなデザインで、情報をわかりやすく伝えることを重視。正統性がしっかりと伝わるように仕上げています。上部のブルーグリーンのグラデーションには、オリゴパウダーを象徴する粒のデザインを加え、体内にやさしく浸透して効果を感じさせる期待感を演出しています。ファンケル様の信頼感や安心感を大切にしつつ、美と健康をサポートするブランドのあたたかみも感じられるよう、ミルクオリゴ糖由来のやさしい甘みをイメージしたデザインに仕上げました。
2-3. 基本栄養シリーズ〈亜鉛〉〈鉄&葉酸〉〈ハイグレードビタミン〉(株式会社ファンケル)
ファンケルの基本栄養サプリメント3品の限定パッケージデザインを担当しました。
健康の土台となるビタミンやミネラルなどの機能を情緒的に表現し、華やかさがありながら誠実さや確からしさも感じるデザインです。土台が整うことで生まれる、心身の健やかさと美しさをイメージしたデザインに仕上げました。毎日のサプリメントの開封がよりお客様と繋がる“ブランド体験”になることを目指しております。
2-4. すぐき乳酸菌パウダー(株式会社ココリ)
株式会社ココリ様のすぐき乳酸菌パウダーのパッケージデザイン。日本の伝統的な発酵文化を今のライフスタイルに取り入れるという特徴を、和の繊細なあしらいと、スタイリッシュさを感じるすっきりとしたレイアウトで表現しました。背景の模様はすぐきのシルエットと腸がきれいになる様子を表現しています。暮らしをより上質にしてくれそうな佇まいのデザインです。
2-5. 毎日のMCTヨーグルト(タカナシ乳業株式会社)
MCTを配合した、機能性表示食品ヨーグルトのパッケージデザインです。ヨーグルト=健康食はすでに周知されているため、機能性表示食品であると伝わることを重視した顔を目指しました。従来のヨーグルト商品との差別化として黄色をキーカラーにデザインし、MCTヨーグルト=黄色の認識が生み出せるよう、色面積を調節してデザインしました。ユーザーにとって身体の軽さや元気が湧いてくるような体験とアイコニックになる色で構成したパッケージを目指しました。
2-6. ケール青汁 はちみつ入り(キューサイ株式会社)
これから青汁を飲んでみようという方から、いつも青汁を飲んでいる人まで、広く愛されるデザインを目指しました。クラフト感のあるイラストや、白とグリーンを基調とした爽やかな空気感で、幅広く手に取りやすい印象に。シンプルながらも高品質を感じさせるパッケージが、長く続けられそうな期待感をもたらします。
2-7. 鹿児島てらすファームのモリンガパウダー(高槻電器工業株式会社)
鹿児島の温暖な気候と伝統的な知覧茶の製法でつくられた、おいしくて飲みやすく、栄養素の高い健康食品『鹿児島てらすファームのモリンガパウダー』の2種のパッケーデザイン、ポスターデザインを担当させていただきました。早朝5時に人の手で丁寧に収穫される『朝摘み』のシーンを、温かみのあるイラストを大きく入れたパッケージで表現しています。パッケージは形状考案から携わり、優しさの感じられる素材、使いやすい形にこだわりました。記憶に残る世界観をつくるとともに、敷居の高すぎない親しみ感も兼ね備えたブランドを目指しました。
2-8. NMN×CoQ10 パッケージデザイン(株式会社ファンケル)
話題の成分「NMN」を配合したサプリメントのパッケージデザインを担当しました。色味を絞り、最低限の要素だけで構成したデザインで、余計なものが削ぎ落とされ、いい成分だけが詰まった上質感を伝えます。右上に上がっていく矢印のようなNMN の文字を抽象化したモチーフをブルーのワンポイントで入れ、明るい未来へ構築されていく様子を表しました。
2-9. 熱中対策水(赤穂化成株式会社)
夏の暑さ対策をサポートする飲料である「熱中対策水」のリニューアルデザインを担当しました。最上部の水滴のチャージアイコンで、暑い日に体から失われる水分・塩分の補給を効率よくチャージすること、流れる斜めのラインで機能感と清涼感のある印象を持たせています。スポーツやレジャー、仕事中など幅広いシーンで手に取りやすいパッケージに仕上げました。
2-10. すっごい!プラセンタ(株式会社TOKYO通販)
うるおい成分をぎゅっと凝縮した美肌サプリメント「すっごいプラセンタ」のパッケージデザインを担当しました。インパクトのある商品名をセリフのように 入れることで、他社製品との差別化を図りました。薬剤師監修の信頼できる美容サプリであることを、処方箋のように言葉できちんと伝えることをテーマにしたパッケージデザインです。
















