東京都渋谷のパッケージデザイン・グラフィックデザイン 株式会社T3デザイン

地方お土産の魅力を引き立てるパッケージデザインの秘密

2023.12.27
知識 / ノウハウ
地方お土産の魅力を引き立てるパッケージデザインの秘密

こんにちは!おはなです。
今回の記事は、地方のお土産品のパッケージデザインについて。

日本のお土産文化は、地域ごとに異なる美しさを持っています。ですが、それらをより魅力的に見せるのは、実はパッケージデザインの力なのです!

みなさんもきっと目にしたことがあるあのお土産のパッケージデザイン、改めてじっくり見てみませんか?

1.お土産の進化と魅力

1-1.お土産選びは見た目が重視される!

みなさんもご存知の通り、お土産を選ぶ際にはさまざまな要素が影響しますよね。
「友人へのプレゼントとして」「会社で配るため」「自分用へのごほうび」など、最近では、デザイン品質、価格など、消費者の求めるものがどんどん変化しています。誰に、どんなお土産をあげるかで、購入者自身の人柄や趣味、キャラクター性が垣間見えたりもしますよね。

だからこそ、パッケージデザインの重要性は、時代と共にますます高まってきています。「このパッケージ可愛いからお土産にしたい」「まさに地方名産!といった感じで良い」など、意外にも中身だけでなく、見た目が重視されるのがお土産ですから、そのパッケージデザインにこだわることはとても大切なのです!

1-2.背後のストーリーをデザインに

先程も述べた通り、お土産のパッケージデザインは、ただ商品を包むためだけのものではありません。実は、その地域のアイデンティティや、背後にあるストーリーを伝える大切な役割を担っているのです。お土産は、旅の「思い出」として購入するものであるため、よりストーリー性とデザイン性の高いブランディングが重視されるのです。

1-3.パッケージデザインは感情や記憶に深く影響を与える。

パッケージデザインは、私たちの感情や記憶に深く影響を与えます。店頭で映える、手に取ってもらえる、といった購買を促すだけでなく、家に置いてもらえたり、誰かに贈られることでネームバリューが上がることも期待できるのです。また、サステナビリティへの取り組みも、今日のデザイン業界では非常に重要です。これらの側面についても、深く考えてみましょう。

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カンロ株式会社 シークラゲグミ
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2.3方向のお土産のパッケージデザイン

ここからは、具体的なお土産のパッケージデザインを特徴ごとに見ていきます!一度は見たことのある名物ばかりなので、そのパッケージデザインがどのようなものなのか、改めて注目してみましょう。

2-1.伝統的・地域性を強調するデザイン6選

まずは、伝統的・地域性を強調したパッケージデザインを集めてみました!それぞれの地域の文化や伝統を深く反映しており、見る者にその土地の特色を強く印象付けられる素敵なパッケージです。「やっぱりこれよね!」と言わしめるデザインばかりです。

仙台の美意識を詰め込んだ銘菓パッケージ

仙台名物の「萩の月」 のパッケージは、黄色い満月と女性が印象的で、日本の伝統的な美意識を巧みに表現しています。

落ち着いた色調と洗練されたデザインは、仙台の萩の花と美しい月夜をイメージさせ、上品で優雅な雰囲気を醸し出しています。また、シンプルでありながらも、細部にわたるこだわりが感じられるデザインは、製品の品質と地域の文化を代表しており、多くの人々に愛されているお土産ですよね!

高確率で家に置いてあるあの缶!

実家に置いてあるかもしれない、あの印象的な黄色い缶。鎌倉名物の「鳩サブレー」 は、シンプルながらもエレガントです。黄色の背景に赤のクラシックなフォントが使用され、製品の洗練されたイメージを強調しています。

このパッケージは、鳩サブレーの長い歴史と鎌倉の文化を象徴し、消費者に安心感と懐かしさを与えるデザインとして評価されています!

まるで御朱印!伝統的で幸福感あふれるパッケージ

伊勢神宮への参拝記念に誰もが手に取るであろう「赤福」 のパッケージ。

淡いピンク色の背景に赤い文字でブランド名が記されています。このデザインは伝統的な和菓子の地域的なルーツを強調し、自然素材の箱に入れられた赤福餅は、伝統への敬意と品質への配慮を表しています。

京都を代表するアイコニックなロゴデザイン

京都には様々な八つ橋のブランドがありますが、特に老舗で有名な本家西尾八ッ橋の「八ッ橋」 は、京都の象徴的なお菓子として、和紙を使ったパッケージや伝統的な模様が特徴的です。

優しい和紙の風合いに軽やかに描かれた京都の街。橋の形をモチーフにしたお菓子だからこそ、分かりやすく橋が中心に描かれていますね。日本の文化や伝統を象徴し、京都を訪れる観光客にとっても魅力的なお土産となっており、ブランドイメージを強めています!300年以上続く老舗らしく、アイコニックで象徴的なロゴが風格と信頼を感じさせますね。

秋色のパッケージが大人かわいい

広島名物の「もみじ饅頭」 は、もみじの葉を模したデザインが特徴です。

広島・宮島にある紅葉谷の自然美を象徴するこのパッケージは、宮島に限らず、広島土産ときけば真っ先に思い付くほどメジャーな銘菓ですよね。淡い自然色を基調としたパッケージは一見とてもシンプルで落ち着いた印象。商品名やイラストが気品よく取り入れられています。地域の伝統と、日本文化の象徴として、広い世代で愛されるだけでなく、外国人観光客にも大人気の商品です。

陽気な気候が爽やかに伝わるパッケージ

沖縄土産の定番、「ちんすこう」 も外せませんね。

特徴的なロゴは、宮古島の砂山ビーチの写真に塩を連想させるフォントで、鮮やかな色使いが特徴です。黒字に鮮やかな黄色いフチという挑戦的なロゴでありながら、沖縄の気候や太陽が思い浮かびます。沖縄名物に「雪塩」という言葉がつかわれていることに今更ながら驚きを隠せませんが、沖縄の気候とちんすこうの塩味がしっかり伝わってくるパッケージです。

2-2.モダン・洗練されたデザイン5選

次に、モダンで洗練されたデザインのパッケージをみていきます!昔ながらの伝統的なデザインも良いですが、広い層に受け入れられる、時代を超えて愛されるデザインも大変人気です。

飽きのこない、時代を超えて愛されるデザイン

「白い恋人」 はシンプルでエレガント、大人も子どもも大好きなデザインですよね。外装の箱と缶には、発売当初から北海道の秀峰「利尻山」が描かれており「恋人」というワードにふさわしくハートマークが堂々と描かれています。ただ、パッケージ全体のデザインがヨーロッパ土産のような洗練されたデザインなので、大きなハートも自然と調和しているのが素敵ですね。

個包装は雪の結晶が描かれたシンプルで洗練されたデザイン。この深いネイビーが、まさに白い恋人のイメージを象徴しています。シンプルながらも印象的なデザインは、幅広い層に受け入れられ、白い恋人のブランドイメージを確立しています。

かわいすぎないかわいさ。アイコニックなバナナ

東京名物の「東京ばな奈」 は、都会的でスタイリッシュな印象です。

東京ばな奈のパッケージは明るいカラーリングとモダンなイラストが特徴で、東京の現代的なイメージとマッチしています。東京に住んでいる身からすると、地元に帰省する際に東京土産にいつも悩んでしまうのですが、分かりやすく「東京」という言葉が含まれていてかつ、子どもにも大人にも受け入れられるこのパッケージはとってもありがたいです。商品名やイラストが目立ち、おしゃれで魅力的な印象を与えます。東京ばな奈のパッケージは、商品の都会的な性格をアピールするのに役立っています。

地元デザイナーが手がける遊び心満載のパッケージ

山方永寿堂 きびだんご

岡山名物の「きびだんご 」は暖かみのある色が使われており、親しみやすい印象を与えます。箱を開けると桃太郎が現れ、きびだんごの個包装にはキャラクターのイラストが描かれています。パッケージの全体的なデザインはシンプルでありながら、明るく楽しい印象でもらった人が思わず笑顔になるデザインです。キャラクターと色使いによって、商品の楽しさや魅力を伝えているようです。
(T3に岡山出身の人が以前買ってきてくれてみんなでわいわい楽しみました♪)

一度見たら忘れない、印象的なパッケージ

博多名物の「博多通りもん」 は、伝統的でありながらシンプルな美学を体現しています。

中央に描かれた人物のシルエットは、博多どんたくの踊り手。印象的な黄色と紫のカラーリングに、パッケージ上部にある控えめなフォントで表示されたロゴは、全体的にバランスの取れたデザインになっています。印象的で唯一無二のデザインは、「博多といえば」で思い付く人々に愛される象徴的なものと言えますね。

個性的で絶対に忘れないデザイン

続いても博多名物!「めんべい」 です。

明るいオレンジと白の配色が目を引くシンプルで現代的なデザインですよね。大きな白い文字で「め」と記されており、ブランドの識別性を強調しています。また、赤い印章風のロゴがアクセントとして配されており、日本の伝統的な要素を取り入れつつ、洗練された印象を与えています。

2-3.形状が印象的なデザイン2選

最後に、形状が印象的な土産物を見ていきます。パッケージは商品の品質を守るという重要な役割がありますが、それ以前に、より記憶に残るデザインを体現してくれるものでもあります。

一度見たら忘れない、印象的なパッケージ

浜松名産の「うなぎパイ」 は、赤と白の鮮やかな色使いで、大きな「う」の文字が目を引くデザインです。

浜松といえば、うなぎ!ということで、発売当初は浜名湖をイメージした青いパッケージを採用していたそうですが、現在の印象的なカラーリングに替えたことでより愛されるデザインになったそうです。化粧箱はまるで、うな重の弁当箱のような形状。そのシンプルでありながら特徴的で大胆な形が印象に残ります。

もはや日本文化となったパッケージ

一度は見たことがあるのではないでしょうか?山梨名物の「桔梗信玄餅」 は、コロンと小さな包装がかわいくて、貰って嬉しいパッケージです。

信玄餅は、餅の新鮮さを長く保つことや中身の形状ゆえに、立体型のパッケージが不可欠となっています。それをあえて伝統的な包みの形で表現したパッケージがとても素敵ですよね。
桔梗の花柄があしらわれた歴史的な衣装を思わせる包みは、それだけで伝統と気品を感じさせられます。素材選びには高級感を保ちつつ、和菓子特有の温かみを感じさせるものが選ばれていますよね。実用性と美観が融合したパッケージになっており、もらって嬉しいパッケージです。ついつい紐をつまんで渡したくなるなあと思います(笑)

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3.地方のパッケージデザインもご相談ください!

いかがだったでしょうか?

パッケージは消費者が商品に接する最初の接点です。そして、さらに土産物ならではのアプローチ方法もさまざまありますね。今回は、日本を代表する土産物のパッケージを見てきました!地域で愛されるデザイン、印象的で誰かに贈りたくなるデザインとはどんなものか、参考になれば嬉しいです。
T3デザインは東京の渋谷にあるデザイン会社ですが、地方のお客様との取引もございます。お土産は地方のことをよく理解した地元のデザイン会社に依頼することも多いと思いますが、外から見ると新たな発見も多いです!地方活性化においてパッケージデザインの制作やリブランディングなどお考えでしたらお気軽にお問い合わせください。