こんにちは、広報部長です!
レトルト食品って買いますか?
コンビニや大手スーパーのプライベートブランドなんかでもたくさん販売されていて、はっきり言って家庭料理のおいしさを超えてるよね、と広報部長は思っています。大好きです。お世話になってます。
さて、皆さんはそんなレトルト食品の「どこ」を見て「おいしそうだな」と思っていますか?どんな要素を見て購入を決めていますか?
今回はそんな「レトルト食品」のパッケージデザインについてのお話です。
1. レトルトのパッケージデザイン、売れるポイントは?
「売り場で目に留まる」ことが最優先
レトルト食品は、売り場において競合が密集する激戦カテゴリ。とにかくユーザーに気付いてもらわなくては始まりません! “パッと見で気づかせる”ことを重視したデザインが求められます。
例えばセオリーからちょっと外れたカラーリングで、同ジャンルの商品から浮き立つように見せる、とにかく料理写真のシズルに力を入れる、ブランド認識を一瞬で伝える視認性の高いロゴを設計する、など有効な手段はたくさんあります!
「味と品質」を視覚で伝える
レトルト食品の最大の魅力は「手軽さ」ですが、舌の肥えた現代人にはそれだけでは響きません。同時に「本格感」「安全感」「おいしさ」を盛り込むのが、差別化の鍵となります。
そこに貢献するのはなんと言っても料理写真のテクニックです。おいしさには湯気の表現、安心感には背景の使い方、高級感や本格感には構図の妙が必要。特に具材がはっきり見えるような写真構成で「中身がわかる」ことも安心感につながりそうですね。
また、コピーで「〇〇産トマト使用」「直火仕上げ」など、信頼につながる情報を強調するのも有効です。
「おいしそう」だけでなく「ちゃんとしてそう」が伝わるのが理想ですね。
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情報整理と視覚的階層設計
パッケージに盛り込むべき情報は分かりました。しかしパッケージの面積は小さく限られています。そこにできるだけ多くの情報を入れるためのレイアウト設計力が試されるのです!
最重要情報は「味」と「商品名」。これは大きく中央に配置したいところです。
次に商品の特徴や調理法などの補足情報。こちらも重要な情報です。小さくても見つけやすい位置に置いておきたいですね。
そして最後にブランドロゴやシリーズ名。こちらは統一感を出すために固定位置で統一したいところです。
ユーザーの視線の流れは「Z型」がセオリーとされています。これを意識して、情報を「読みやすく流れるように」配置したいですね。
シリーズ展開を見据えたデザイン
さて、最後はシリーズ展開について。
レトルト食品はシリーズ化されることが多いため、展開性のあるデザイン構造が重要です。ロゴ位置や帯、写真トーンなどの共通要素を統一しつつ、味ごとにカラー展開するのが美しいですよね。
商品名のフォーマットを統一するのも、ブランド認知を強化するのに有効な表現です。追加商品が出ても「同じシリーズだな」とわかる設計にするのが鉄則!
シリーズで並んだ時に強くわかりやすいことはもちろん、シリーズが成長したときに「拡張しやすい」デザインにしておくと、より未来のあるデザインとなります。
2. おいしいレトルトパッケージ好事例は?
T3デザインは、先述したとおりブランディングからお手伝いしている実績も多数。だからこそ、全体のデザイントーンがばっちり揃っている、自慢の実績も多数です!ぜひご覧ください◎
2-1. 世界のおはようごはん(株式会社白子)
アジアの朝ごはんを再現したおかゆシリーズのパッケージとネーミングを担当しました。ブランド名は、おうちで世界の朝ごはんを楽しめる商品ということから、「世界のおはようごはん」に。ほっこり優しいタッチで各国の女の子と動物のキャラクターを作り、現地気分を一緒に味わえるようなデザインに仕上げました。
2-2. Deli stockハンバーグ(株式会社ニップン)
美味しさをストックでき、簡単調理もできる常温レトルト惣菜「Deli stock」のデザインを担当いたしました。ニップン様ならではのソースがおいしいという強みを生かし、今まさにソースをかける瞬間を切り取ったハンバーグシズルと、上部にはソースの材料のイラストを入れ込み、こだわりをアピールするパッケージです。背景は黒色を基調に、専門店の看板を思わせる石のパネルを背景に敷き、シズルの鮮やかな色味をひきたせつつ、上質感を感じられるデザインに仕上げました。
2-3. エコファーム トレーサラダシリーズ(株式会社関西三協)
以前ブランディングを担当したエコファームのお惣菜サラダシリーズのデザインです。この商品はトレーにサラダが入ったタイプで、そのまま一品サラダとして食べられることから、お店で出てくるようなサラダが、おうちで食べられると感じてもらえるように、黒板に書かれたカフェメニューをイメージしたデザインとしました。
2-4. 舜华冷蔵店用(湖南临武舜华鸭业发展有限责任公司)
中国の新幹線の駅などで、新しく展開される鴨肉の冷蔵専門店用のパッケージデザインです。地元の方々はスナック感覚で食べるほど、中国は鴨肉の店舗が多く、従来は透明のパックに入った鴨肉をビニール手袋を付けて食べるものですが、この企業では、鴨肉を個包装にすることで、手を汚さず食べられ、保存期間も長くなるという商品を開発しました。ただし、商品単価もあがることから、価格にふさわしいデザインが求められました。包装の仕様上、直接肉が見えないことから、いかに写真で美味しそうに中身を伝えるかにこだわり、また、たくさんの種類があるため、味の違いにより色分けし、部位も大きく分かりやすくレイアウトするなど情報の整理をして、シンプルで、展開しやすく、インパクトのあるデザインを目指しました。
2-5. 三井食品 「鍋つゆ」シリーズ(三井食品株式会社)
厳選された味のエキスを使用した濃縮タイプの鍋つゆのパッケージデザイン。味で選びたくなる商品にしたいというオーダーに対し、ネーミング「極みの~」と、コピー「鶏の旨味と~」を盛り込むシズルの表現を提案。自宅などで囲む鍋の、雰囲気を高める事がパッケージの狙いです。









