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【パン】のパッケージデザイン、市場調査してみた!

2024.12.24
知識 / ノウハウ

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【パン】のパッケージデザイン、市場調査してみた!

こんにちは!広報部長です◎

毎日の食卓に欠かせないのが「パン」です。みなさん大好きですよね?
おいしいベーカリーのパンや高級食パンなど、語り出したらきりがないほど奥深いパンの世界ですが、今回はスーパーやコンビニで手に入るタイプの、より生活に密着したお手頃なパンたちのパッケージに着目したいと思います。

多くの競合商品ひしめく陳列棚から、目を惹いたパッケージデザインをセレクト。どこが気になるポイントなのか、チェックします◎

1. 食パン部門

1-1. ふんわり(山崎製パン)

食感の軽やかさを端的に表現した商品名ですが、さらにそれをわかりやすく表現したデザインだなと感じます。食パンのパッケージには濃い色が使われることが傾向として強いのですが、その中でこの爽やかな淡色が一際目立ちました。中身のパンも他の商品に比べて耳の色が薄く、その特徴を透明部分からのぞかせることによって、より一層柔らかさ、甘さ、軽さを想像させています。

1-2. 超熟(Pasco)

「超熟」シリーズの圧倒的信頼感!それはこのぱっきりとした青色の使い方にあるのではないでしょうか。超熟発売当時、食パンのパッケージといえば、赤やオレンジなどの暖色が主流でした。そこにあえて反対の「青」を選ぶという冒険。青と白の組み合わせの上品さと堅実さが、確かな品質を演出しています。実直な印象の筆文字ロゴの「和」な感じも好もしく感じられますね。個人的には、この山型食パンのバターのシズルと焼き色の絶妙さに「シンプルに美味しそう…」と食欲をかきたてられてしまいます。

1-3. 本仕込(フジパン)

「本仕込」というネーミングがユニークですよね。日本酒?お味噌?炊き立てご飯?と「和」の伝統食材を思わせるネーミングを、そのイメージを裏付けるような本気の筆文字で表現することで、和食派へもリーチするデザインになっているのではないでしょうか。ちなみに金と赤の円は、太陽・月・小麦をモチーフに、日本の豊かな自然の恵みを表現したものだそう。おいしさ・こだわり・本格感がきれいにデザインされているなと感じます。

2. 惣菜パン部門

2-1. ランチパック(山崎製パン)

惣菜パンの中ではかなり大きな地位を確立している「ランチパック」シリーズ。軸となるデザインは発売当初から変わらずも、40年の歴史の中で何度かマイナーチェンジされており、現行のデザインでは「ランチパック」ブランドのロゴはさりげなく主張しつつも、フィリング名がはっきりとした大きさで見分けやすくなっています。イメージのシズルやコラボデザインが、コンパクトなパッケージの中に良いバランスで収められているところも◎ ランチパックが並ぶ棚にはわくわくが詰まっていますよね!

2-2. 大きなハム&たまご・大きなメンチカツ(山崎製パン)

「こちらも古くからの定番ベストセラー。嘘偽りのない大きさを窓からちゃんと見せているところ、中身のおいしそうな写真と具の大きさを具体的に示すアイコン、「大きな」のフォントの豪快さ、全ての要素がシンプルに商品のアピールポイントを表現していて、清々しいデザインだな!と思います。あらゆるスーパーやコンビニに常備されていることから、とてもよく売れている商品なのだということがわかります。魅力をはっきりと伝えることができるデザインだからこそのベストセラーですね!

2-3. 銀座カリーパン(Pasco)

「株式会社明治の金鶏印「銀座カリー 中辛」をパンに合うようアレンジして惣菜パンとして売り出された商品です。「銀座カリー」は、昭和5年に発売された「キンケイ・ギンザカレー」の復刻版。昭和初期の憧れの「銀座モダン」の世界を表現したというレトルトカレーですが、その強烈なアイコンであるロゴを前面に配置することで、「あの『銀座カレー』のパン」であることと、昭和レトロの魅力的な雰囲気を体現しています。コラボ商品の魅力とブランド力が十分に発揮されたデザインですね!

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3. 菓子パン部門

3-1. くりーむパン(八天堂)

広島県三原市の和菓子店「八天堂」のくりーむパンの人気は今や全国区。クリームパンの概念をくつがえす食感と美味しさでファン層を拡大し続け、最近ではコンビニにも進出しています。和菓子店としての特性を生かした和風なデザインが示す高級感と、レトロでおしゃれなロゴにインパクトがあります。ロゴだけなのに、色を分けることでフレーバーの違いをわかりやすく示しているテクニックもお見事。和と洋をバランスよく融合させ、独自性を築いているデザインですね。

3-2. 菓子パンシリーズ(タカキベーカリー)

タカキベーカリーのパッケージデザインは、この上なくシンプルです。しかし究極にシンプルだからこそ「どこから見てもタカキのパンでしかない」というオリジナリティを示しています。ちょっと縦長のフォントで大きく印刷された商品名、限られた範囲にぴしっと収まるように配置された商品説明、おなじみのロゴは控えめに。ずっと昔からこのデザインですが、このミニマルさは逆に今のトレンドを捉えているのではないでしょうか。

3-3. アップルリング(第一パン)

1982年生まれのスター商品「アップルリング」。この懐かしくもかわいらしいパッケージ、一度はみなさん見かけたことがあるのではないでしょうか。中身の魅力的なシュガーデコレーションを見せつける透明なパッケージと、キャッチーなリンゴのアイコン、ずっと変わらないレトロかわいいロゴ。ずっと続いている、これからも続いていくという安心と信頼のデザインです。

4. ヘルシー系部門

4-1. ZENB BREAD(株式会社ZENB)

黄えんどう豆と粉を使ったグルテンフリーで低糖質なヘルシーブレッド。シックなブランドカラーと、シリーズ全体でばしっと統一されたデザインが目を惹きます。「まるごと豆粉パン」という商品の一番のアピールポイントが最初に目に入るように配置されていること、補足的ではあるけれども主張したい「グルテンフリー、小麦粉・卵・乳原料不使用」という価値もしっかりと盛り込まれていること、それでいて全体がすっきりとしているバランス感覚が素晴らしいですね。

4-2. BASE BREAD(ベースフード株式会社)

完全栄養食パンとして発売当初から話題をさらっていたBASE BREADですが、さらなる伝わりやすさを目指してパッケージがリニューアルされました。大きく配置された商品写真の美しさになみなみならぬ覚悟を感じます。また「 パッケージ表面部には、フィルムの光沢素材とマット印刷の異なるテクスチャーを組み合わせたデザインを採用し、立体感を出すことで、見た目にインパクトを与えると共に、商品の持つ深みのある味わいを演出しています」とのこと。小麦と大豆という原材料もデザインに組み込むことで、ヘルシーさや素材へのこだわりも示されていますね。

4-3. 低糖質シリーズ(Pasco)

健康ブームの低糖質ブーム、ロカボブームな日本、ヘルシーなパンやお菓子が巷には溢れています。その中でもこのPascoの低糖質シリーズの潔さはどうでしょう。従来のパン同様の美味しさを写真のシズル感で担保。そこにはっきりとシンプルに「低糖質」とつけた商品名。「そうか、健康的で美味しいに違いない」と思わず手に取ってしまう説得力に溢れています。寒色が、何となく血糖値が上がらなそうな「Low」な雰囲気を演出しているところも見逃せません。

5.【パン】のパッケージデザイン、どこがポイント?

商品の鮮度感を強調したい!

ご紹介した事例のほとんどが、パッケージに透明部分を採用していました。パンそのものの質感や焼き色を見せるために、パッケージに透明部分を設けると「焼きたて感」や「自然な美味しさ」を強調できるからです。特にクラフトパンや焼き色の美しいパンは、見せることで購買意欲がかなり刺激されます。
また「ふわふわ」「もちもち」など、パンの食感や特徴を表現するキャッチフレーズやイラストを入れることで、鮮度や品質が伝わります。感触やイメージに合わせたフォント選びも重要です。

視覚的魅力を表現したい!

パンのパッケージには、一般的に食欲をそそると言われる暖色系(オレンジ、ベージュ、ブラウン)や、焼きたて感を表現する配色がよく使用されます。ここにブラックやゴールドのアクセントを使うことで、高級感がプラスされるというのがセオリーですが、一方で「超熟」のように寒色を採用することで上品さや堅実さを効果的に演出し、ベストセラーにつなげる例もあります。また、美しい素材の写真を使ったり、フィリングの美味しさを想起させるモチーフを配置させたりと、視覚的に「何がおいしさの魅力なのか」を伝えることが大切だなー、と考えます!

6.パンの美味しさ、あますことなく伝えたい!

パンって魅力的な食品です。焼きたて感、素材感、フィリングや調理法の魅力などなど、伝えたい美味しさは多岐に渡ります。おいしそう、食べたいな、と思って手に取ってもらえるなら、これほど幸せなことはありませんよね。

T3デザインでは、もちろんパンのパッケージデザインも承っております!御社の美味しいパン、魅力的なパン、ぜひ一緒に盛り上げていきませんか?お気軽にご相談くださいね!

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