
T3デザインはパッケージデザインの会社として知られていますが、実はパッケージ以外のものもそれはそれはたくさんデザインしているんです。例えば販促物とか、販促物とか、販促物とか…!
ひとつのブランドを構築するお仕事をすると、いろんな角度から商品を宣伝するツールを作ることになります。その80%が「販促物」。この販促物デザイン、いろんな種類があって面白いものなんですよ。
今回は、そんな販促物デザインについて、ちょっとお話ししたいと思います◎
店舗ディスプレイのVMDとは?売上をアップさせる売り場づくりの基礎と事例を紹介。
1.販促物はユーザーを引き付けるための重要なツール
販促物は、ブランドが商品やサービスを宣伝し、ユーザーを引き付けるための重要なツールです。
例えば、ロゴやブランドメッセージが印刷されたチラシやステッカー、グッズが世に出回ったり、デジタル広告に頻繁に表示されたりすると、まず単純に「認知度」が上がります。それ自体がなんだか分からなくても、「なんか見たことあるロゴだな」と思われるだけでそれは「認知されている」ということになりますよね。
ロゴ以上の情報を含んだ販促物であれば、製品やサービスの特長や利点を伝えるための情報源として機能します。カタログ、パンフレット、ウェブサイト、ソーシャルメディア広告などが代表的。ロゴやビジュアルの認知からもう一歩踏み込んで、「それが何であるか」を伝えることができるわけです。
さらにもうひとつ、それらが「良いデザイン」であるなら、ユーザーの購買意欲を刺激することができます。魅力的な画像やキャッチーなコピーを使用することで、今度は製品やサービスの魅力を強調し、ユーザーの興味を引くことができるのです。
そこに特別なオファーや割引の提供をうたって、購買行動をもっと促進させることも。これらの役割や効果によって、販促物は企業やブランドのマーケティング戦略の重要な要素となるんですね。
2.ノベルティと販促物の違いは具体的なターゲットの有無
「ノベルティ」とは、特定のサービス利用者や商品購入者に向けて、無料で配布する記念グッズのことです。例えば、ペットボトル飲料や雑誌などにくっついているおまけ、こういったものを「ノベルティ」と呼びます。広く消費者という意味での「ユーザー」というよりは、具体的にそのブランドの「顧客」に、他ブランドとの差別化や商品購入を促すという狙いがあります。
対して販促品は、商品の購入や利用には関係ありません。どんな条件であれ、そこにいる不特定多数の人に配布したり見てもらったりするものを指します。商品のそばに置いてあるチラシやパンフレット、街頭で配れられるポケットティッシュなどが代表的ですね。
ノベルティは広い意味では販促物の一種であり、ともに宣伝という役割を担うものです。でも厳密には少しだけ条件や求められる効果が違うもの。どちらも正しく効果を狙って打ち出したいものですね。
3.販促物の種類8選
ではここで販促物の代表的な種類をご紹介しましょう。T3デザインが手がけたものもいろいろあります◎
3-1.店頭で目を惹くための〈POP〉
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おすすめ商品や新商品などののそばに置いて、そのものの紹介をする役割があります。プライスカードと一体化させたり、お店やブランドから一言コメントをつけたりして、アピールします。
商品がただ並んでいるだけだとなかなか手に取ってもらえませんが、POPを効果的に配置することで商品に注目が集まり、購入を後押しする効果もあります。
3-2.情報をまとめた小さめの冊子〈リーフレット・パンフレット〉
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リーフレットは、情報を1枚の紙にまとめ、2〜3つに折られた冊子です。チラシより丈夫でパンフレットよりも手軽なのが特徴。総じてコンパクトなので、バッグやポケットに入れて持ち歩きやすく、携帯にも便利です。
パンフレットよりも短期間で安価に制作できるので、季節やキャンペーンなど、頻繁に情報を差し替えたい資料に向いています。
パンフレットは、複数のページを中とじ(中央をホチキスや針金でとじる)で簡単に製本されたもの。具体的な基準として、ユネスコではパンフレットを「表紙を除いて5ページから48ページまでのもの」と定義しています。
どちらも商品やブランドの情報を詳細に、かつ手軽に載せて配布することができます。
3-3.情報がたくさん載せられる〈カタログ〉
カタログは多くの商品を載せた、雑誌のような形状のものです。
リーフレットやパンフレットよりもページ数やデザインも自由に作成でき、情報をたくさん載せることができます。
最近ではパソコンやスマートフォンで閲覧できる、デジタルカタログも増えていますね。
3-4.情報を1枚にまとめた〈チラシ・フライヤー〉
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最低限の情報を1枚の紙に印刷したものを「チラシ」と呼びます。これをきっかけに、お店に行ったり買い物したりしたことがある方も多いのではないでしょうか。
その場限りの情報や、今伝えたいことだけを盛り込むことが多いものです。
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3-5.イベントや新商品の告知に効果的〈ポスター〉
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キービジュアルなどを大きな紙に印刷して掲載するのがポスターです。
POPと同じように、主に商品の売り場に設置したり、駅や街中に大きくインパクトあるものを貼っておくのも効果がありますね。
大きさによりますが、短期間・低コストで作成できるので、季節やキャンペーンに合わせた細かいプロモーションが可能です。イベントや新商品の告知にも効果的です。
3-6.ユーザーを店内に誘導できる〈のぼり〉
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商品のそばにちょこんと置いておけるような小さなものから、お店の入り口にどんと置いておける、特大サイズまで、色々な大きさがあるのが「のぼり」。
特に店頭でのアピール力が強く、ユーザーを店内へと誘導する意図があります。縦長で立体的に配置できるので、目に入りやすいのが特徴です。
3-7.商品やカタログを陳列する〈店頭什器〉
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店頭(販促)什器とは、商品やカタログなどを陳列・設置するための器具のことを指します。
紙製の小さなものから、スチールなどを使用した丈夫で大型なものまで、種類は実に多種多様です。そのどれもが、商品の置き場を確保し、商品の魅力を引き立て、商品の売上アップに貢献するという役割を担っています。
POPやポスターなどと連動させるとさらに効果がアップ。売り場の中にその商品の小さな世界を作り出すのが店頭什器です。
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3-8.ブランドのイメージを拡散させる〈webサイト〉
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近年ますますインターネットの重要性が高まっています。紙媒体を使った販促がいまだに中心ですが、web媒体も販売促進には欠かせない存在です。
webサイトはwebを使った販売促進の代表格。どんなブランドでもリリース時には専用のwebサイトを作って、商品情報やイメージの宣伝に使用します。
webサイトと各種SNSを連動させてブランドのイメージを拡散させるのが最近よく採用される手法ですね。