こんにちは!広報部長です。
ファッションアイテムのひとつとしてもはや欠かせない存在となったカラーコンタクト。市場にはたくさんの種類が出回っています。比較的ターゲット層が限られているカラコンですが、最近はその層を広げようとする動きも見られ、ますますバリエーションが増えそうな予感です。
今回はそんな「カラコン」のパッケージデザインの傾向を探ってみました!
1. 注目のカラコンのパッケージデザイン11選
1-1. ReVIA(株式会社Lcode)
繊細なカラーリングと質感が魅力のReVIA。パッケージは香水のような上品な質感です。シンプルなカラーリングに、ロゴを引き立たせるUVクリア印刷。虹彩に色をのせるカラーレンズはブラックのパッケージ、ナチュラルに黒目のふちを目立たせるサークルレンズはピンクのパッケージになっています。パッケージデザインがシンプルなだけに、甘過ぎず辛過ぎずなカラーチョイスがとても印象的。幅広い世代が手に取れるデザインになっています。
1-2. LOUER(PIA株式会社)
「ナチュラルだけどあか抜ける愛されレンズ」というコンセプトにマッチするパッケージデザイン。柔らかいくすみカラーのパッケージと、フォトジェニックな花の写真がおしゃれな組み合わせです。ロゴに載せられたグラデーションも美しく、全体がとてもスタイリッシュです。カラーも「ハグミーベージュ」「ミスユーブラウン」などユニークで印象的な名前になっているんですよ!
1-3. perse(PIA株式会社)
リアル姉弟モデル「よしミチ」のプロデュースするコスメブランド「perse」のアイテム。どんな瞳のトーンにも似合うようなシアーな発色で、よりジェンダーレスに使えるカラコンです。ヌードベージュ、テディブラウン、エアグレイ、パームグリーン、コアラグレイのカラーイメージに合わせたパッケージデザイン。透けるような美しいマーブルパターンは、男女どちらでも手に取れる雰囲気です。
1-4. a-eye(株式会社アイネクスト)
Refrearのカラコン「a-eye」は、4大K-POP事務所のひとつ、SMエンターテインメントのガールズグループ「aespa(エスパ)」をイメージモデルに起用。エスパっぽいAIビジュを目指せる「エスパカラコン」として人気上昇中です。
エスパのもつのアバターっぽさ、コンセプト、ファッションの近未来感はY2Kを超えた「Y3K」。ロゴデザインとパッケージのグラフィックはそんなエスパの持つイメージを意識して、近未来感あるドラマティックなビジュアルです。
1-5. Mxxxnu(ローゼンバーグメディカル株式会社)
10代でも手が届く安価で高品質なカラコン「mxxxnu」。より若い世代をターゲットに、2000年代を彷彿とさせるまさに「Y2K」なロゴマークがデザインされています。「写真映えマストなグラデーションレンズ」「こっそり盛りたいあなたへ」「色素薄い系うるうるアイ」など、カラーのコンセプトもわかりやすく設定。どこがターゲット層なのかをばしっと決めてリーチするよう考えられているのがわかりますね。
1-6. HAPA Kristin(株式会社ANW)
韓国の大人気ファッションブランド「chuu」がプロデュースするカラコンブランド「ハパクリスティン」。2019年に誕生してから、可愛いパッケージとトレンドのレンズデザインで瞬く間にSNSで話題のブランドとなりました。それぞれのイメージをキャラクターに落とし込んだパッケージデザインがとってもキュートです。キャラクターそれぞれがデコシールなどグッズ化されていて、ブランドの世界観構築に貢献しているんですよ。
1-7. Ever Color 1day Natural MOIST LABEL UV(株式会社アイセイ)
こちらはT3デザインがデザインを担当した「Ever Color」のモイストレーベルシリーズ。うっとりするピュアでかわいい瞳を表現したカラーコンタクトのため、パッケージも透明感のある儚げピンクで大人かわいいデザインに仕上げました。ユーザーへ向けて「BE YOURSELF MY LOVE」「あなたらしくいてね」というポジティブなメッセージを添えています。
1-8. EverColor1day MILIMORE(株式会社アイセイ)
こちらもT3デザインがデザインしたパッケージ。新しいモノ・コトはすぐに試したい、そんなトレンドに目のない女の子の心をくすぐる存在、強い瞬間風速で心が動かされる高揚感を目指しました。キュートとセクシーがミックスした韓国メイクのトレンドを参考に、最大限の「かわいい」を詰め込んでいます。ほのかに染まるピンクのグラフィックは、心がトクンと動くときの心情を表し、最高に可愛くなった自分を見て、心の奥からじわっと刺激されるような体験をグラフィックに落とし込んでいます。
1-9. JINS 1DAY COLOR(株式会社 ジンズ)
「いま、大人にこそカラコンを。」をコンセプトに、人気メガネブランド「JINS」が発売したカラコンシリーズ。今までカラコンは10代から20代の若年層がターゲットでしたが、こちらは30代以上を狙って、それぞれのカラーを「オフィスでも自然な=BASE MAKE UP」と「ふだんよりキャッチーな目元が叶う=POINT MAKE UP」という2種類で提案しています。洗練されたパッケージは確かにより大人向けな雰囲気。シンプルだけどトレンド感のあるカラーリングです。カラコンをより身近なメイクの一環として捉えられるようなブランディングになっていますね。
1-10. Charton(M.Iジャパン株式会社)
Chartonは黒目のふちを太く強調するデザインが特徴。虹彩に乗る色が淡く、吸い込まれそうな神秘的な瞳をつくることができるカラコンです。子猫を表す「Chaton」と魅力を表す「Charm」を掛け合わせたブランド名で「自分史上最強に可愛くいられる麗しくも可愛らしい女の子」がコンセプト。コンセプトを象徴するような美しい瞳の猫があしらわれたパッケージが魅力的です。
1-11. melotte(株式会社T-Garden)
アカリンこと吉田朱里プロデュースのカラコンブランド。「メロっとさせる私の魅力」というコンセプトから、ブランド名も「melotte」。攻めすぎない、主張しすぎない、ちょっとだけあざとい、という「少し」の部分を上手に盛り上げてくれるブランドだなと感じます。パッケージもくすみカラーでちょっとかわいくおしゃれ。シンプルだけど大人っぽすぎない感じが「手を出しやすい」魅力につながっているのではないでしょうか。
2. ターゲット層への訴求力を重視!
カラーコンタクトは、一般的に「若年層向けの商品である」というイメージがあります。確かに購買層も10代から20代に偏っているため、自然と若者へ訴求するパッケージデザインが好まれることになります。
若年層をターゲットにする場合は、トレンド感のあるポップなカラーやスタイリッシュなデザイン、ライトな雰囲気を採用します。イラストやグラデーションカラー、SNS映えするビジュアルが効果的ですね。
しかし「JINS 1DAY COLOR」は「大人向けである」というコンセプトでこの若年層マーケットに切り込みました。自然な発色や日常使いを重視するようなコンセプト、シンプルで洗練されたデザイン、落ち着いた色合いやミニマルな構成を採用していました。日常のメイクの延長線上に「カラコンを使ったおしゃれ」を位置付けることができれば、これからのカラコンは、もっと大人の層にもアピールすることができそうです。
今まで分厚かった層をキープしつつ、さらに広い層、多くの人に手に取ってもらうためには商品にストーリー性をもたせる、納得できる、受け入れられるコンセプトを打ち出していく必要があります。
「瞳の輝きを引き出す」「日常に魔法をプラス」など、商品が持つテーマをデザインに反映させると、消費者の共感を得やすくなりますね。
3. カラコンには伸びしろしかない!
若年層向けというイメージが強かったカラコンですが、より自然な色味や視力矯正の機能を持つものなどが増えて、近年かなり浸透してきています。日常的なメイクの一部としてこれからもっと利用者が増えるのではないでしょうか。
これから利用者層がひろがっていきそうなカラコン、もっといろんなアピールの仕方、デザインの方法を模索していけそうです。T3デザインでも、もっともっとお手伝いしていきたいと考えています!ぜひご相談ください!!