東京都渋谷のパッケージデザイン・グラフィックデザイン 株式会社T3デザイン

ケルノン ダルドワーズ
パッケージデザイン

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1. プロジェクトの背景

フランス・アンジェの名産である青い石で作られた瓦屋根を表現した地元銘菓「ケルノン ダルドワーズ」。青く美しい見た目は、ホワイトチョコレートを天然の色素で青く染め上げることでつくられています。ビジュアルの強さに加え、その味わいも高く評価されており、1990年に行われた国際菓子展では最高のブルーリボン賞を獲得。今やフランス国内外で愛される存在です。

この「ケルノン ダルドワーズ」のパッケージを、バレンタインフェアでの販売強化を目的に刷新し、再び注目を集めるというのが今回のプロジェクトの狙い。大手百貨店のバレンタインフェアを訪れる30〜60代の女性をメインターゲットに、自分へのご褒美として、また女性同士のギフト需要を想定したパッケージデザインを考案します。

新商品パッケージデザイン/商品ロゴデザイン

ケルノン ダルドワーズパッケージデザイン パッケージデザイン
ケルノン ダルドワーズパッケージデザイン パッケージデザイン
ケルノン ダルドワーズパッケージデザイン パッケージデザイン
ケルノン ダルドワーズパッケージデザイン パッケージデザイン

2. 課題とそのアプローチ

ユーザーの興味を惹きつける新デザインを
「ケルノン ダルドワーズ」は、アンジェの街の象徴とも言える青いスレート瓦の魅力、そして長くつむがれてきた歴史と関わってきた人々への敬意が込められたお菓子です。その美しい青が最大の魅力ですが、それを見るためには、まず箱を開け、さらに内袋を開けるというハードルを越えなければなりません。
これまでのパッケージはどちらかというと簡素なデザインで、「ケルノン ダルドワーズ」へユーザーの興味をひきつけ、箱のふたを開けてもらうために、もう一歩踏み込んだアピールが欲しいところでした。思いも魅力もストーリーもたくさん込められた商品です。確実にその魅力を伝えるため、売上につなげるための新デザインを打ち出すことが今回のミッションです。

競合ひしめく百貨店で選ばれるビジュアル
「ケルノン ダルドワーズ」の魅力を伝えるためには、まずブランドの世界観を再構築すること、そしてそれをビジュアルであますことなく表現することが必要となります。
並ぶのはバレンタイン商戦真っ只中の百貨店です。数多並ぶチョコレート菓子の中からギフトとして選ばれる魅力あるビジュアル、そして百貨店という場にふさわしいある程度の高級感と、ターゲットへ訴求するためのかわいらしさを両立させなければなりません。
それらを盛り込んだ上で、納期・コスト・作業性を踏まえた現実的なパッケージ設計が求められました。

商品のルーツを再解釈
商品のルーツである「青いスレート瓦」を再解釈し、アンジェの街並みを彩る「青」からつむがれる歴史と物語が感じられるような、奥行きのあるデザインを提案しました。
その上で百貨店らしい上品さと華やかさを表現するため、水彩タッチのイラストなど複数の案を展開。「アンジェの青に 気持ちが るるる」というコンセプトのもと、実店舗とECどちらでも映える、シンプルながら主張のあるパッケージを設計しました。

3. デザインのポイント

アンジェの特産である青い屋根瓦をモチーフにした青い色のチョコレート。この青をデザインの中心に据え、天面には街に並ぶ青い屋根瓦を大きく一枚描き、パッケージの目印としました。
くるくると自由に描いた曲線は、フランス人の軽やかで気さくな人柄をイメージ。フランスの土産物のような懐かしさと、モダンで新しい表現のどちらも感じられるデザインを目指しました。

4. 総括

グレーの箱にほがらかな青が映え、遠くからでも視認しやすいパッケージとなりました。大手百貨店のバレンタイン企画オンライン販売ランキングにおいて3位にまで上り詰め、売上、評判ともに上々。また「日本パッケージデザイン大賞2025」に入選するという結果も残しています。クライアント様からも大変ご好評をいただきました。

クライアント
JDHトレーディング株式会社
カテゴリ
クレジット
アートディレクター:次良丸貴稔
デザイナー:田所睦
公開年