東京都渋谷のパッケージデザイン・グラフィックデザイン 株式会社T3デザイン

エディトリアルって何?イケてるエディトリアル実績ご紹介します!

2025.09.25
事例

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エディトリアルって何?イケてるエディトリアル実績ご紹介します!

こんにちは、広報部長です!

「エディトリアル」って言葉、聞いたことありますか?

T3デザインの実績ページにも度々登場するこのワード、知ってるような知らないような…と思っている方も多いはず。

今回はデザイン領域で多様されるこの「エディトリアル」についての基礎知識と良いデザインのためのポイントなど、解説したいと思います!

1. エディトリアルって何?

キダルト

T3デザインの実績ページでもたまに見かける「エディトリアル」という言葉。これはきちんと言うと「エディトリアルデザイン」です。

雑誌や書籍、新聞、カタログ、パンフレットなど、「読む」ことを前提にした印刷物やデジタル媒体のレイアウトデザインを指します。もちろん単にきれいに並べればいい、というわけではなく、読みやすさや情報の伝わりやすさ、ページをめくるリズム感などを的確に設計することが求められるんです。

必要となる主な要素については、ざっくり4つです。

文字組み(タイポグラフィ)

フォント選びや行間・字間を調整して、可読性を高めます。

レイアウト

写真や図版、余白を含めた紙面構成で、読みやすさと視線誘導をデザインします。

ビジュアルとの調和

写真やイラスト、文章を効果的に配置し、ストーリー性やインパクトが生まれるよう工夫します。

媒体に合わせた表現

媒体によって求められる印象が違います。例えばファッション雑誌なら華やかに、ビジネス書なら整理された印象や説得力、カタログなら商品が魅力的に見えるストーリー性など、目的に応じたトーンを整える必要があります。


「エディトリアル」とは、グラフィックデザインの中でも、広告やロゴ、パッケージなど「一枚で完結する表現」と比べて、複数ページを通じて“読む体験”を設計するデザイン領域。

ちなみに近年は紙だけでなく、電子書籍やWebマガジン、ブランドサイトの特集ページなどでも「エディトリアル的デザイン」という言い方をするそう。「情報を整理し、ストーリーを持たせ、読みやすく美しく見せるデザイン」全般に広がっているイメージです。

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2. イケてる「エディトリアル」の条件は?

キダルト

視線誘導がうまい!

見出し→写真→本文…と自然に目が動くように構成されていると、読者もストレスが少なく情報が入ってきやすいですよね。

このようなつくりにするためには、全体の強弱や余白をコントロールして、心地よいリズムを整える技術が必要となります。

「どこから読めばいいのか」が直感的にわかるのがベスト。また、ページ全体にストーリー性を持たせ、情報をただ単に並べるだけでなくまるで物語を読んでいるような、旅をしているような流れにできれば最高ですね!

タイポグラフィのセンス

フォントの選び方、サイズ感覚、行間や字間のバランスでページ全体の印象が決まります。あくまで本文の可読性は損なわないよう配慮しつつ、個性的なコントラストやセンスを見せられるのが良いですね。

写真やビジュアルに一体感がある

写真は文字との関係性をデザインすることが大切です。ここでも鍵となるのは「ストーリー性」。トリミングや配置、余白を活かしながら洗練された「呼吸」を作りたいものです。

例えば、写真を大きく大胆に見せつつテキストは最小限で端正に仕上げる、余白を活かして「高級感」や「信頼感」を演出する、ロゴやブランドカラーを統一して世界観を崩さないよう配慮するなどが、代表的なテクニックです。

情報が整理されていて、かつメリハリがある

特にカタログなどたくさんの商品を一度に見せなければならないような構成の場合は、雑多にならず重要な情報がひと目で伝わるようにすることが求められます。

読みやすさとデザイン性を両立させながら、情報を階層化して整理するのが効果的。見出し、小見出し、キャプション、本文の階層がきっちり整理されていると、読者は迷わず情報を拾うことができます。

サッと見てもポイントが伝わり、じっくり読んでも深まる構造が理想ですね。


以上4点をまとめると…
「ストーリー」「世界観」「視覚的リズム」を意識されているものが「イケてるエディトリアル」になります◎

3. T3デザイン自慢の「イケてるエディトリアルデザイン」ご紹介します!

3-1. 「anima insectum」パンフレット(株式会社松崎人形(幸一光))

株式会社松崎人形(幸一光)「anima insectum」パンフレット

創業100年の老舗人形工房、松崎人形(幸一光)さまが手がける「anima insectum」シリーズのパンフレットをデザインしました。
伝統的な木目込技法の新たな表現の魅力を、表紙ではグラフィカルに、中面では余白を活かした写真とともに空気感を伝えています。また、裂地を思わせる華やかな色彩をアクセントとして散りばめ、日常を彩るアートとして親しみやすい印象に仕上げました。

3-2. 東急グルメボックス(株式会社大和)

グルメカタログギフトの表紙デザインです。
ナチュラルオーガニックをテーマに、素材にこだわったグルメの数々を、自然の木漏れ日の中で味わうようなシーンで撮影しました。器もナチュラルなあたたかみを感じさせるものをセレクトし、前菜からデザートまでのフルコースを、見た目でも味わえる美味しいデザインに仕上げました。

3-3. ベストコレクション(株式会社大和)

株式会社大和 ベストコレクション

カタログギフトの表紙と中面のデザインです。
表紙は、選りすぐりの上質なコレクションを、ゆっくり選ぶ時間ごと楽しんでほしい。そんな想いを込めて、チェアとギフトを組み合わせたモチーフにしました。鮮やかな花々が空間を彩り、品良くアクセントになるデザインです。
中面は、上質な品々との共存によって、暮らしを素敵に変える可能性を伝えるために、理想的な生活の瞬間を映画の一場面のような写真で表現しました。シーンや状況を強調するために、色情報を控えめにし、モノクロ写真も使用することで、カタログ全体で物語を感じられる構成になるよう心がけました。

3-4. 会社概要(萬有栄養株式会社)

萬有栄養様のコーポレート・ステーショナリーのデザインです。シンプルでありながら老舗メーカーとしての自信や風格が感じられるデザインを追求しました。会社概要を兼ねたファイルには、開いた際に会社の歴史が一目でわかるようにレイアウトしています。また、名刺デザインや封筒物のデザインも行っております。

3-5. 大丸・松坂屋フリーチョイスギフト(株式会社大和)

株式会社大和 大丸・松坂屋フリーチョイスギフト

カタログギフトの表紙と特集ページのデザインです。

表紙は「華やかでフレッシュなギフト」をテーマに、フラワーアーティストの竹内陽子さんにご協力いただき、花と果物の組み合わせで魅せるダイナミックなビジュアルをつくりました。色鮮やかな花と果物を敷き詰め、様々なギフトが詰まったカタログのにぎやかさや新鮮な感動、あふれる多幸感を表しています。

特集ページのテーマは「暮らしの心地」。日々の生活のちょっとした感動や豊かさは、暮らしの心地をつくります。特集では、暮らしの要素を「素材・色・形・植物・食と体験」の5つのカテゴリーに分けて構成し、暮らしのヒントとなる図録のように構成しました。また、各カテゴリーの扉ページでは、建築家やデザイナーなどの有識者の方を訪ね、暮らしと各要素との関係について話を伺いました。

3-6. 大丸・松坂屋 メモリアルセレクション2019(株式会社大和)

1枚の紙に物理法則を無視したかのような凹凸を作り、表紙に採用しました。凹凸の陰影で生まれる表情は繊細さや高級感を引き立てます。表紙の工作物は立体折り紙の制作、研究をはじめ、「シン・ゴジラ」や「デスノート」に登場する折り紙作品の提供、作品の書籍化などを手がける三谷純氏が制作しています。

3-7. VAPETIMES(株式会社トレードワークス)

VAPETIMES(株式会社トレードワークス)

単なる商売のツールでは現代の人の心を捉えるのは難しい。まるでカルチャー誌のようなツールの提案で、顧客を魅了することから始めるSPツールを意識して制作した。デザイナーがマーケティングとコピーライティングのスキルを身につけることで、作業スピードも上がり、クライアントに高い価値の提案をできる。

3-8. 沙羅(株式会社大和)

株式会社大和 沙羅

カタログギフトの表紙と特集ページのデザインです。

表紙は13コース分の紙の造形物を美しい陰影を持たせて撮影し、ダイナミックにレイアウトしました。造形物のいくつかは、筑波大学大学院システム情報系情報工学域教授の三谷純氏に作品提供していただきました。

特集ページは、クライアントから与えられた「森羅万象」というテーマに対し、いつの時代も変わらぬ価値を持つ自然の風景、「森」「土」「海」「光」に、商品の価値を重ね、ページを構成していきました。各テーマの見開きページには、存在感のある自然の写真と詩だけを配置することで、ページを眺め、詩を読み、ぼんやりと思いを馳せる世界観をつくりました。詩と写真にはとことんこだわり、詩は谷川俊太郎氏に書き下ろしていただきました。写真は森羅万象を表現するため、本物にこだわり、撮影場所や背景の素材選びにも検討を重ねました。

カタログとしての役割を終えても、詩集として取っておきたくなるものができました。ぜひ、手にとってご覧いただけたらと思います。

3-9. 日本のおいしい食べ物(株式会社大和)

日本のおいしい食べ物を集めたカタログギフトの表紙デザインです。
四季折々の日本の食を感じさせる9色のカラーリングと、凛としたディティールの漢字が上品さと静かな華やかさのあるデザインで、どんなシーンでも贈りやすい落ち着きを備えています。

3-10. 212KITCHEN GIFT CATALOG(株式会社大和)

株式会社大和 212KITCHEN GIFT CATALOG

212KITCHENは、キッチンアイテムブランドのギフトカタログです。食品ページにはレシピを添え、思わず食べたくなるシズル感のある写真と、商品の魅力が伝わるうんちくで構成されています。前半にはレシピを掲載し、後半は道具の機能性にクローズアップした内容でページとなっており、読みたいと思わせるようなカタログを作成しました。

4. リズムとストーリーが感じられるエディトリアルデザインを

エディトリアルデザインは、パッケージデザインとはまた一味違った苦労と魅力のあるお仕事です。リズム、ストーリー性、世界観、どれが欠けても成立せず、どれかが強すぎてもアンバランスになってしまいます。デザインとは、たくさんの要素を細い糸で紡ぎ合わせるような繊細なお仕事。でもだからこそ面白く楽しいんです。

今回たくさん実績をご紹介したように、T3デザインはエディトリアルデザイン、なかなか得意です!「こんなカタログが作りたい」「販促冊子をかっこよくデザインしてほしい」「読まれるパンフレットを作りたい」なんてお考えの御社、ぜひお気軽にご相談くださいね◎

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