
こんにちは、広報部長です!
キャラクターグッズやCDジャケット、アーティストのライブグッズ、イベントグッズなどなどの「エンタテインメント界隈」、実はT3デザイン、そこそこ関わらせていただいております。
推しの関わるグッズやプロダクトは、ファンにとってとても大切なもの。世界観を大切にしつつ、ちょっと大胆でずっととっておきたくなるようなデザインワークができたら…といつも考えおります◎
今回は、そんな「エンタメ」との関わり方について、T3デザインの実績を披露しつつお話しします!
- 「エンタメ」をパッケージデザインに落とし込むには?
- T3Dのデザイン実績からご紹介!エンタメのパッケージデザイン
- 仮面ライダー鎧武 戦国すごろく(株式会社トランス)
- 中井智彦1stアルバム(ヴァストミュージックエージェンシー)
- 阿部真央らいぶ No.7 ライブグッズ(ヴァストミュージックエージェンシー)
- VR ZONE グッズ(株式会社バンダイナムコエンターテインメント)
- 渋谷 ハチチョコ(一般財団法人渋谷区観光協会)
- EXGEE ワックス&スタイリングスプレー(P2C Studio株式会社)
- RISINGWAVE BASIS × MULGA(株式会社フィッツコーポレーション)
- Anker モバイルプロジェクター/モバイルバッテリー Star Wars(アンカー・ジャパン株式会社)
- 限定ミルクローション ペコちゃんデザイン(株式会社ミュゼプラチナム)
- 不思議な新食感 濃厚チーズ シン・ウルトラマン(株式会社なとり)
- ずっと「愛でていたい」デザインを目指せ!
1.「エンタメ」をパッケージデザインに落とし込むには?

アニメや音楽、キャラクターやタレントなど、あらゆるエンタテインメントに関係するパッケージをデザインする場合に、守っておきたいポイントは4つです。
世界観をビジュアル化する
作品やアーティストの「世界」を一目で感じさせることがとっても大切です!
例えば映画なら、ストーリーやジャンルを象徴するモチーフ、ゲームならキャラクターや舞台背景。アーティストなら、音楽のジャンルや大切にしているモチーフやメンバーカラーなどを使って、直感的に伝えられるといいですよね。
ファン心理をくすぐる仕掛けを
どんなエンタメでも共通しているのが「ファン」の存在です。彼らに受け入れてもらえるようなデザインはもちろん、「ファンなら持っておきたい!」という心をくすぐる仕掛けもしておきたいところですね。
特別感を出すために、限定版・コレクターズ仕様のデザインを用意する、箔押し、ホログラム、スリーブケース、ブックレットなどで「手元に置きたい」気持ちを高めるなど「ずっと大切にしておきたい」デザインにするのもテクニックのひとつです。
デジタルで楽しめる時代だからこそ、「モノ」としての所有欲を満たす役割が、パッケージデザインにとってとても大きなものとなります。
情報の見せ方を工夫する
エンタメ関係のパッケージデザインは、キャラクター(タレント)の存在の見せ方が肝です。
例えばタイトルや商品名、アーティスト名はメインビジュアルを邪魔しないバランスで配置すると、機能的な情報は必然的に裏面に回ることが多くなります。ここをわかりやすく整理しておくことも大切。
最低限表記しておかなければならない情報はもちろん、商品イメージ・キャラクター(タレント)イメージのために必要な情報量と世界観をいかに両立させるかが重要です。
ブランド性の統一と「使える」「とっておける」デザイン
映画シリーズのBlu-rayなら背表紙デザインを揃える、ゲームソフトの特典ボックスなら「集めたくなる」デザインラインを意識。棚に並べやすい統一サイズや背面のデザインがあると「シリーズで揃える楽しみ」が生まれますよね。
パッケージを並べてとっておけるような楽しい仕組みはもちろん、アーティストグッズなどの場合は「日常的に使える」ということも念頭に置く必要があります。
大切にとっておける、大切に使うことができる、手に取って楽しむことができる。エンタテインメントに関わるパッケージデザインは、そんな「愛でる」ための配慮が欠かせないのです。
2. T3Dのデザイン実績からご紹介!エンタメのパッケージデザイン
2-1. 仮面ライダー鎧武 戦国すごろく(株式会社トランス)
映画の前売り券購入時に配布するすごろくです。主役のライダーのデザインが和テイスト、且つ劇中でライダー同士が戦う設定なので、二枚揃えたらより楽しめるよう、「ライダーのペーパークラフトが広大な戦国絵巻の上で戦うイメージ」でデザインしました。ファン層が幅広いので、大人も子供も興奮する色鮮やかで躍動感のある紙面とし、すごろくで遊ぶ人が映画の世界観に入り込めるような、仕掛けを随所に盛り込みました。
2-2. 中井智彦1stアルバム(ヴァストミュージックエージェンシー)
中井智彦1stアルバムのジャケットを制作しました。劇団四季での経験を経て、ソロシンガーとして新たなスタートをきった中井智彦。どのような「表現」を魅せてくれるのか、ヴェールが明かされる様子を表現しました。
2-3. 阿部真央らいぶ No.7 ライブグッズ(ヴァストミュージックエージェンシー)
シンガーソングライター阿部真央さんの全国ツアー「阿部真央らいぶNo.7」で販売されるツアーオリジナルグッズをデザインしました。ニューアルバム「Bebe.」のイメージをグッズへも反映したいとのことで、打ち合わせの段階では まだアルバムは未完成でしたが、イメージをすり合わせながらデザインをスタート。 イメージカラーである、「深いブルー」をベースに、阿部さんのうさぎのキャラクターをグラフィックデザインやロゴデザインにあしらい、今回のライブのキーワードであるNO.7も盛り込んだデザインに仕上げました。
2-4. VR ZONE グッズ(株式会社バンダイナムコエンターテインメント)
パックマンの特徴であるゲーム画面のメイズをモチーフに、各アイテムに展開しました。ロゴにはパックマンフォントを使用してオリジナルのVR ZONEのロゴを作成し、パックマンらしさを残したVR ZONE限定のグッズであることを演出します。
2-5. 渋谷 ハチチョコ(一般財団法人渋谷区観光協会)
2019年11月に先行発売された、渋谷区観光協会の公式土産「渋谷 ハチチョコ」のパッケージデザインです。チョコレートらしいブラウンを基調に、スクランブル交差点と渋谷のランドマークをグラフィックで表現しています。インバウンドを意識し、新たな渋谷の名物スイーツとなるよう「和」を感じられるようなデザインに仕立てています。渋谷区公認パブリックデータ「シブヤフォント」をパッケージデザインの一部に採用しているのも特徴です。
2-6. EXGEE ワックス&スタイリングスプレー(P2C Studio株式会社)
10代後半から20代の男性を中心に人気を集めている動画クリエイター「ESPOIR TRIBE - エスポワール・トライブ - 」がプロデュースしたヘアケアブランドです。自分らしさと清潔感のあるスタイルを提案するために、全国の若者が集まる人気サロン「AKROS」が品質監修しています。
エスポワール・トライブらしいキャッチーなデザインに仕上がっています。
ブランド公式サイト:こちら
ブランド公式Instagram:こちら
2-7. RISINGWAVE BASIS × MULGA(株式会社フィッツコーポレーション)
自分の「原点」を貫く大人の上質さと無駄を削ぎ落した洗練されたブランドRISINGWAVE BASISから、オーストラリアのアーティスト「MULGA(モルガ)」コラボの限定デザインが登場。BASISの研ぎ澄まされたシンプルで透明感溢れる水中世界に、遊び心溢れるMULGAのアートを掛け合わせた、大人の余裕を感じさせるスタイリッシュなデザインに。BASISとMULGAの世界観が織り交ざる自然とシティが融合した新しいアートをパッケージに落とし込みました。
2-8. Anker モバイルプロジェクター/モバイルバッテリー Star Wars(アンカー・ジャパン株式会社)
モバイルバッテリーや急速充電器を扱うAnkerから「Star Wars™」デザインのモバイルプロジェクターとモバイルバッテリーが登場。T3デザインは製品のグラフィックを担当しました。モバイルプロジェクターは円柱型のボディに合うようにR2-D2の立体的なグラフィックをオリジナルで書き起こしました。また、モバイルバッテリーはファンだけでなく、ガジェット好きな大人に向けてキャラクター選定をおこない、デザインは製図のようなあしらいを採用。シンプルながらスタイリッシュなデザインを目指して制作しました。
2-9. 限定ミルクローション ペコちゃんデザイン(株式会社ミュゼプラチナム)
ミュゼコスメ9周年を記念して、ボディケアアイテムのミルクローションとペコちゃんがコラボした限定パッケージをデザインしました。
2種類のボトルの絵柄は、ミルクローションでボディケアをするペコちゃんと、お気に入りのワンピースでポコちゃんとドッグとお出かけするペコちゃんで、連動するストーリーをつくりました。
外箱は牛乳パックの形で、ペコちゃんのおうちをイメージしたイラストを入れ、2つを並べるとイラストがつながるという遊び心たっぷりなデザインに仕上げました。ペコちゃんと一緒に、毎日のケアがより楽しくなる可愛らしさを詰め込んだデザインです。
2-10. 不思議な新食感 濃厚チーズ シン・ウルトラマン(株式会社なとり)
映画「シン・ウルトラマン」の公開に合わせ、期間限定で発売したタイアップデザイン。コピーの入れ方や、チーズの前に静かに佇むウルトラマンの構図は本映画の予告ビジュアルを参考にしたデザインになっています。パウチ自体の素材を活かしたメタリックなシルバーと深みのあるレッドを使用し、一目でキャラクターを感じる配色に仕上げました。