
こんにちは、広報部長です☆彡
医薬品のパッケージデザインに求められる要素とはなんでしょう。
安心感、信頼性、「よく効く」印象…などなど、お菓子やコスメなどとはまったく違った部分を見て、皆さん買い求めますよね? 加えて医薬品には、いくつか法律にのっとった表記をしなければならないという制約もあるんです。
医薬品のパッケージをデザインする際のポイントをまとめつつ、好例についてもご紹介します!
1. 医薬品のパッケージデザインに必要な要素って?

法的要件を遵守した表記
医薬品のパッケージには「医薬品医療機器等法(薬機法)」に従って、品名、成分、用法用量、効能効果、使用上の注意などを明記しなくてはなりません。
また、一般用医薬品(OTC)には分類(第1〜第3類)を明確に表示することや、誤用防止のためにパッケージに注意喚起や識別コードなどを含むことが必要な場合もあります。
記載しなくてはならない情報が多く複雑なのが医薬品のパッケージデザイン。情報と訴求の取捨選択が肝になります!
視認性と判別性の高さ
医薬品は幅広い人が手にするものです。誰にとっても視認性の高い表記がマスト。
高齢者や視力の弱い人でも読みやすいフォントを選ぶ、背景と文字色のコントラストを強くして、文字がはっきりと読めるよう配慮する、複数種類がある場合は、色分けやアイコンで判別しやすくすることも大切ですね。
信頼感のあるデザイン
もっとも求められる印象は「信頼」です。クリーンで整ったビジュアルに仕上げるのが大切。白・青・グリーン系がよく使われています。
イラストよりも情報重視・実用重視のレイアウトが基本とされ、どちらかといえば派手すぎない落ち着いたデザインだと、誠実なイメージを与えられますね。
また、高齢者や子どもでも開けやすいパッケージ構造にする、分包やボトルの形もパッケージの一部と考えて細部まで配慮しながらデザインするということも「信頼」につながりますね。
2.これが「信頼」の形!医薬品のパッケージデザインの好例3つ
2-1. パブロン(大正製薬)
製薬会社大手・大正製薬のスタンダードな風邪薬「パブロン」シリーズ。赤×白の強いコントラストで鮮やかに目立つデザインであるほか、「即効性」をイメージさせるグラフィック、どの症状に効くのかのイラスト表示、その他のセールスポイントなど、薬機法にのっとった表記はもちろん、情報が過不足なくぎゅっと詰まっています。
2-2. ツムラの漢方薬(株式会社ツムラ)
ツムラの漢方薬は、100種類以上の漢方製剤を番号と色で識別でき、医療従事者と患者さんの双方にとって、わかりやすい、間違えにくい、使いやすいパッケージデザイン。誤認の防止と作業負荷を軽減。安心・安全に貢献しています。
長方形のパッケージは病院などで処方されるもの。白い外箱とスティック状のものが一般に販売されているものです。どちらもこれでもかというくらいはっきりと大きく数字が示されていますね。
2-3. ロキソニン(第一三共ヘルスケア株式会社)
鎮痛剤の「ロキソニン」は、クールなブルーを基調としたパッケージデザイン。デフォルメされた「LOXONIN」の「L」は即効性を想起させるデザインです。また、全体的にスクエアにまとめているところが、「強力・医療用由来」を印象づけています。表記内容のバランスもばっちり!ですね。