皆様、明けましておめでとうございます。昨年末に引き続き、韓国のお洒落なお菓子のパッケージデザインを紹介していきたいと思います!どうぞよろしくお願いします!
「韓国出身社員3名が選ぶ お洒落な【韓国のお菓子パッケージデザイン】を紹介します!~前編~ 」では、SNSを駆使した企業のキャンペーンやポップアップショップなど、日本では見ない売り出し方をされている商品などを紹介しました!さて、後編ではまた違った魅力的な韓国のお菓子パッケージデザインをご紹介できればと思っております。今回も前回に引き続き、ジェフン・おひさま・ゆいまーるの韓国出身社員3名でお送りします。それではレビュースタートです!
ゆいまーる:こんにちは!あけましておめでとうございます。(ぺこり)
おひさま:おめでとうございます。(ぺこり)
ジェフン:おめでとうございます。(ぺこー)
おひさま:今年のお正月は韓国に帰省することはできなかったので、実物が見れず残念だけどいろいろ調べてきたので紹介するね。
ジェフン:僕も年末年始の間に韓国の友人から人気のお菓子情報を収集してきました。
ゆいまーる:今回紹介するお菓子は、商品の単体ではなくブランド別に紹介したいと思います!今回私達3名はそれぞれでテーマを持ち込んできました!
おひさま:韓国で注目されているお菓子のブランドをいくつか紹介できればと思っています!有名ブランドの新商品など、話題沸騰中の商品も取り上げます。
ジェフン:人気のお菓子ブランドの衝撃のコラボレーションやイメージ戦略など紹介できればと思います!
それでは……「お洒落な【韓国のお菓子パッケージデザイン】を紹介します~後編~」、スタート!!
1. 世界観で圧倒的勝利!韓国の愛され食品ブランドたち
ゆいまーる:私が持ってきたテーマは、「ヘルシー・健康志向」なお菓子ブランドです!
おひさま:韓国って美容大国って言われるだけあって、健康に気を遣う人が多いよね。食品も有機農産物とか自然素材にこだわる人が多い。
ジェフン:ヘルシー志向の商品はどの国も人気そうですけど、韓国は特に!ですね。
ゆいまーる:そうなんです!紹介したいお菓子をいろいろ調べてたら、やっぱりヘルシー志向なお菓子が多いな~と感じたので、もうテーマにしちゃいました。
おひさま:私もヘルシーなお菓子とかは良く買うから楽しみだね。
ゆいまーる:乞うご期待ください( ´∀` )
1-1. 日本でも人気!【marketO】
ゆいまーる:さて最初は、日本でも人気の「マーケットO」です~!
おひさま:大好き~。美味しいよね、ブラウニー!
ジェフン:僕もよく食べてますね。
ゆいまーる:大人気のマーケットOのブラウニーは、電子レンジで30秒くらい温めてから食べるとフォンダンショコラみたいにトロトロで美味しいですよ~。
おひさま:たしかになんか健康のイメージはあるな。
ゆいまーる:マーケットOは、韓国の大手お菓子メーカーのオリオンが出してる「美味しい健康」をコンセプトにしたブランドなんです。一番有名な「REAL BROWNIE 」は、厳選したカカオ豆から作られたチョコレートで作られてて、合成着色料なしの素材まんまの味を売りにしてるんです。
ジェフン:たしかに健康のイメージすごくある!マーケットOが発売し始めた頃は、お菓子の化学成分が問題視されて話題になってた頃だったよね。
ゆいまーる:そうなんです。有名なブラウニーの他にも、自然由来の安全な素材で作ったお菓子のブランドとして大人気なんですよ。もちろん、美味しいのも人気の理由ですけどね。
おひさま:そういえば、マーケットOってレストランもあるよね。
ジェフン:カンナムにありますよね。自然食のレストラン。
ゆいまーる:「ナチュラルキッチン マーケットO」ですね!マーケットOはもはや「自然食」の代名詞のようなブランドに成長してて、自然食レストランや、「マーケットO ウェディング」というウェディング事業まで手掛けてるんですよ。
おひさま:え、ウェディングもやってるんだ?! 知らなかった!
ジェフン:「自然」とか「素材そのまま」っていうイメージをブランドにしてるって強いね。
ゆいまーる:2020年はコロナで、韓国では簡易的に食べられるシリアル食品が流行したらしいんですけど、マーケットOが新しく出した「お! グラノーラ」がすごい売上だったらしいです。
おひさま:長期保存可能だし、巣ごもり中は3食自宅で食べるから朝ごはんは簡易的に済ます人が多いのかな。自然素材のマーケットOのグラノーラなら健康によさそう!
ジェフン:パッケージ、自然素材のイメージを与えつつ、ポップな印象もあって良いね。
ゆいまーる:私もこのパッケージすごく好きです! このパッケージ、さり気なく真ん中が「market O」の「O」になってるんですよ。
おひさま:ブランドを前面に出してる!パッケージも色合いが可愛いね。
ゆいまーる:可愛いですよね!私はこの水色の「お!グラノーラいちご」に一目惚れしました!パッケージと一緒にSNSに投稿してる方もたくさんいました。
ジェフン:キャラクターもいるね。いちご味のパッケージ、たしかに色合いがポップで目に留まりますね。
1-2. シンプルにタイポで見せる【DANO】
ゆいまーる:次は、ECをメインに人気の健康お菓子ブランドです。厳密には健康食品全般を売っているブランドなんですけど、ここのお菓子が魅力的なので紹介させてください。
おひさま:へえ~、かわいい!
ゆいまーる:DANOっていうダイエットフードのブランドです。ECサイトの「DANO SHOP 」で、ヘルシーなお菓子や食品をたくさん展開してます。一食300Cal以下のお弁当を一週間分まとめて買える7パックセットもありました。ECサイトに掲載されてる情報が充実してるので、私も韓国に行ったら買ってみたいって思いました!
ジェフン:ダイエット食品って言うから、もっと野菜中心のイメージだったけど、トッポッギもあるね。商品ごとにデザインは違うけど、シンプルで優しい感じで統一されてて良いね。
ゆいまーる:DANOは、SNSを活用して直接消費者からのダイエットに関する相談に乗ったり、意見を聞いたりしていて、消費者のアイデアから誕生した商品も多いんです。
おひさま:(DANO SHOPを閲覧しながら)このサイト、商品だけじゃなくて健康に関するメディアやってるね。ダイエット機器も出してる!
ゆいまーる:最初はダイエットフードの販売から始まって、今ではダイエット・フィットネス関連業界の代表的な企業に成長してますね。
ジェフン:パッケージもシンプルだけど凝ってるね!タイポグラフィが効いてて良い。
おひさま:ECで販売するものだから、シズルの写真を入れないシンプルなデザインになってるね。文字が良いアクセントになってるし、イラストもゆるくてかわいい。
ゆいまーる:DANOのパッケージは可愛いと話題になっていて、SNSでパッケージの写真をアップしてダイエットのモチベーションアップしてる消費者も多いらしいです。
おひさま:確かにそういう楽しみながらのダイエットだとやる気も出そう。
2. さすが、おしゃれ大国!アパレルブランドになった老舗のお菓子たち
ジェフン:僕のテーマは、ズバリ、アパレルブランドです。
おひさま:アパレル?今回お菓子の紹介だけど。
ゆいまーる:どういうことですか?
ジェフン:大丈夫、わかってます(笑) 。僕が紹介するのは、アパレルブランドになったお菓子です。僕は洋服が大好きなので、かなり衝撃的な内容でした。ぜひシェアさせてもらおうかと。
おひさま:アパレルブランドになったお菓子か!心当たりあるかも。
ジェフン:お、さすがです。日本でもお菓子ブランドとアパレルブランドのコラボレーションはありますよね。韓国もそういったブランドが人気なんですが、その本気度がすごいので是非知ってほしいです。
2-1. 身近なお菓子がハイブランドに⁉【Côtes Guerang】
ジェフン:まずはこちらをご覧ください!
ゆいまーる:ええええ、すごい。かっこいい~コッゲランじゃないですか!
おひさま:昔から大人気のスナック菓子だね。子どもの時からよく食べてた。
ゆいまーる:わたしもよく食べますね!韓国では誰でも知ってる老舗スナックですね。
ジェフン:そうなんです。꽃게랑(コッゲラン)は1986年に開発されてから30年近く販売されてる老舗商品なんです。コッゲランを作ってるメーカーのビングレって実はアイスが主力商品で、2000年に一度コッゲラン以外のお菓子はほぼ生産を終了したらしいんです。
おひさま:へ~、お菓子部門はコッゲラン一筋に切り替えたのか。
ゆいまーる:コッゲランは知名度も人気もありますもんね。
ジェフン:コッゲランはビングレのお菓子部門の7割近い売上を出してたらしいので、わざわざ広告を出さなくても言わずと知れた人気商品だったんですが、2000年のお菓子部門の方針変更によって、新しい顧客の獲得のために何かできないかと打ち出したのが、このアパレルブランドなんです。
ゆいまーる:けっこう大胆な戦略ですね!若者に刺さりそうなコンセプトですね。
ジェフン:実際、ミレニアル世代からZ世代を狙って、当時流行していたHIP HOPなファッションブランドをローンチすることにしたらしいです。若者に人気なラッパーのZICOさんを起用したCMですごく話題になりました。さっき見てもらった動画ですね。
おひさま:コッゲランのロゴも、「Côtes」ってフランス語風になっててお洒落だね。
ジェフン:韓国ではハイブランドのGUCCIみたいでかっこいい!って声も多く上がって、販売初日で全て完売だったそうです。なんとバッグは1時間で売り切れたらしいです。
ゆいまーる:1時間!すごすぎですね!
ジェフン:結果、お菓子のコッゲランの売り上げも上がったので大成功ですね。身近なお菓子がハイブランドみたいになって手に入るってすごい面白いですよね。
おひさま:そこだよね。老舗お菓子としての印象と、今っぽいかっこいいブランドの印象が組み合わさって、親しみと憧れどっちも叶えられるブランドだから人気が出たんじゃないかな。
ゆいまーる:この服着てコッゲラン食べたいです( ´∀` )
3. コスパ最高さらにお洒落!韓国のPB商品!
おひさま:いきなりだけど、가성비(カソンビ=価性比)って言葉知ってる?
ゆいまーる:カソンビ?どういう意味ですか?
おひさま:直訳すると「価性比」かな。価格と性能の比の訳語で...日本語だと「コスパ」かな?私が韓国に住んでた頃にはなかった言葉で、確か2016年から流行りだしたんだよね。最近はさらに進化して、가심비(カシンビ=価心比)という言葉も出てきたらしいよ。「価性比」に「心の満足」をプラスした意味で、安くて質のいいものは当たり前で、そこに心の満足を求める消費者が増えてきてるんだって。
ジェフン:コスパ最高!みたいな意味で、カシンビ最高って言いますよね。
おひさま:そう。そこで、今、韓国のPBがアツイんだよね(ニヤッ)
おひさま:昔からPB商品はあったんだけど、最近はお洒落なデザインのPBがたくさん出てきて話題になってる。大手スーパーとか、コンビニとか。今はコロナの影響でネットで買い物する人がどんどん増えてるのもって、「価格・性能・デザイン」の三拍子揃ったPBブランドが注目されてるらしい。
ジェフン:確かにスーパーのPBとかは、一般企業の商品より少し安い価格設定になってますもんね。その上お洒落なパッケージで美味しいなら買わない手はないですね。
おひさま:そう!なので私は、今韓国で話題のPBをいくつかピックアップしてきたから紹介しますね。本当お洒落でびっくりすると思う。
3-1. 黄色と黒のパッケージが目を惹く【NO BRAND】
おひさま:韓国で有名なPBといえば、まあ一番最初に浮かぶのは ‘노브랜드NO BRAND’ だよね。2015年Eマート という大型チェーンのスーパーが出したPB。
ゆいまーる:NO BRAND!韓国PBの代表格ですね。
おひさま:黄色と黒のパキッとしたカラーリングと、読みやすい「太ゴシック体」で統一されたデザインが人気で、PBなのにPBだけで路面店を出すという衝撃のブランド。
ジェフン:名前は「NO BRAND」なのに、一つのブランドとして確立してますよね(笑)。
ゆいまーる:個々のデザインもいいですね。ベタの黄色がシンプルでかっこいいです。PBは商品数が多いから店頭に並んで置かれたら結構な存在感ありそうですね。
おひさま:しかもNO BRANDは、カートン(商品を収納する紙箱)のデザインも統一してるんだよね。そのまま店頭に置ける什器の役割も兼ねたカートンになってるから効率的だし、店頭での統一感もあって良いよね。
ジェフン:段ボールと黄色のパッケージの相性も良いですね。
おひさま:2020年にはなんと、「NO BRAND」のハンバーガー専門店まで出たらしい。PBでハンバーガーチェーンを手がけるってすごくない?
ジェフン:ええ~!知らなかったです。「NBB」って響き良いですね(笑)。
ゆいまーる:いちスーパーのPBがハンバーガーチェーンになるってドラマみたいですね!
3-2. ポップに振り切ったPB商品【PEACOCK】
おひさま:今度はさっきと同じ大型スーパー「Eマート」のPB、ピーコック(PEACOCK)です!スーパーのPBなんだけど、韓国では誰でも知ってるような有名ブランドだよ。
ゆいまーる:さすがEマート……どんだけPBあるんだって感じですね!
おひさま:こっちは、ちょっと価格高めのプレミアム商品のPBだね。
ゆいまーる:レトロな感じでかわいい~!!
おひさま:2016年から発売されてて、いろんな商品があるんだけど、全部こういうレトロでポップな世界観だね。
ジェフン:こんなにポップに振り切ったパッケージがPBってすごいですね。PBって統一感あるイメージが強かったんですけど、こうやって色んなデザインのPB商品が出てたら楽しいですね。
おひさま:パッケージの癖がすごい「콘깍지(コーンカッチ)」も斬新でいいよね。サングラスかけた人の写真なんだけど、蒸着を活かした色との組み合わせってあんまり見たことないからインパクトあったな。
ゆいまーる:人の顔がドンって写ってるから、楽しい感じが伝わりますね。
おひさま:なぜサングラスかけてるかっていうと、韓国のことわざの「콩깍지가 씌이다(目に豆がらがかぶさる)」から来てるからなんだよね。日本で言う「恋は盲目」という意味。目にかぶさる豆がらを商品のコーンに変えたビジュアルと商品名で「恋に落ちるほどうまい」をユーモアな感じにデザインに反映したみたい。
ジェフン:へえ!面白いですね。あえてサングラスにすることで、目にかぶさるコーンが分かりやすく伝わりますね。
おひさま:フォントもレトロで可愛いし、動きがあって個性的だね。
3-3. キャッチコピーが面白い【배달의민족×セブンイレブン コラボPB】
おひさま:最後は今じわじわと話題になってる、セブンイレブンコリアと배달의민족 (配達の民族、以下ペミン)のコラボPBを紹介するよ!ペミンは、日本で言うUber Eatsや出前館だね。韓国は日本以上に、出前文化が発達してて、日常的に出前でご飯を注文する人がたくさんいるよ。
ゆいまーる:私も出前はめちゃくちゃ利用してました。ジャージャー麺とかチキンとか!
ジェフン:ペミンのコーポレートサイトはメディアとしても面白くて、社長ブログやニュース記事リンク集があったり、綺麗なハングル文字を書く教育キャンペーンをやってたりと面白いコンテンツがたくさんあるんですよね。
おひさま:そうそう。そんな中でまさかの雑貨ブランド展開まで踏み出して2018年にはセブンイレブンとコラボしちゃったんだよね。すごい。
おひさま:ペミンの商品は、タイポの遊び方が独特で面白い。
ゆいまーる:このカップ、「ご注文のアメリカーノでございます」「ご注文のカフェラテでございます」って丁寧に書いてある(笑)。
ジェフン:スナックの方は、「これ全部あんたの所為だ」って商品名で、「あんた」の発音が「ナッツ」なのとアーモンドナッツを掛けてますね(笑)。
おひさま:そうなの。クスって笑えちゃう感じが、ペミンらしいなって感じるんだよね。このコーヒーとか、商品名が特徴的だから友達に「ご注文のアメリカーノでございます」と言いながら差し入れするのが流行したらしい。
ジェフン:ペミンのアプリや雑貨ブランドのイメージらしいキャッチコピーとタイポグラフィで、シンプルで目に留まるデザインになってますね。
おひさま:キャッチコピーが面白いから、差し入れやちょっとしたプレゼントに最適だね。
ゆいまーる:コンビニで売ってるから、サッと買って差し入れできますね!
おひさま:コンビニやスーパーでいつでも手に入るって考えると、PBがデザイン凝ってると嬉しくなるなあ。若い世代にSNSでシェアされるとさらに認知も広がるし、デザインの力ってすごい!って思った。
4. 韓国のお菓子ブランドは幅広い!
ジェフン:韓国のお菓子ブランド、幅広かったですね!
おひさま:アパレルとか、バーガーショップになってるのもあったからね(笑)。
ゆいまーる:韓国のお菓子メーカーさんはパッケージも可愛いくて魅力的な商品がたくさん見られて楽しかったです。
おひさま:コッゲランがかっこいいファッションブランドになったのは衝撃だった。よく食べてたお菓子なだけに、その進化に今もドキドキしてる(笑)。
ゆいまーる:私は「NO BRAND」ですね。名前とのギャップがすごすぎて(笑) シンプルなデザインもかっこよかったです!
ジェフン:デザインはシンプルなのが多かったね。マーケットOの「O」を使ったパッケージデザインもすごく良かった!
ゆいまーる:マーケットOのグラノーラ、苺味の色がドンピシャで好みでした!!
おひさま:韓国のお菓子メーカーの、若い世代のニーズも取り入れた戦略が面白かったね。実際にいろいろ欲しくなった!
ゆいまーる:私もです!韓国に行ったら、いっぱい買い込んでくるので、ぜひ一緒に食べましょう(笑)。
ジェフン:今度はおすすめのお菓子を実際に食べながら紹介するのもいいな。
おひさま:いいね!美味しいものいっぱい食べたい。
皆様、いかがだったでしょうか?韓国のお洒落なお菓子ブランドのパッケージをご紹介しました!是非、韓国に行ったときにショップをチェックしてみてください!以上!「韓国出身社員3名が選ぶ お洒落な【韓国のお菓子パッケージデザイン】を紹介します!~後編~」でした!!読んでいただきありがとうございます!