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BtoB商品をBtoC市場へ。パッケージデザインで成功させたブランド転換事例

2025.12.22
事例

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BtoB商品をBtoC市場へ。パッケージデザインで成功させたブランド転換事例

こんにちは、広報部長です!

「BtoB商品をBtoC市場へ売り出したいな…」とお考えの企業様、いらっしゃいませんでしょうか?

近年この「BtoB→BtoC」の展開が増えておりまして、T3デザインにも相談に来られるお客様がたくさんいらっしゃいます。

でもBtoBの商品って、とっても有能で機能的な商品であるはずなのに、そのまま売り出してもなぜか一般ユーザーにはなかなか浸透しないのが現状なんです。

えっ、なんで?

今回は、その疑問にお答えしつつ、BtoB商品のBtoC化における有効な戦略についてお話ししたいと思います◎

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1. BtoB商品のBtoC化ニーズが急増している理由

BtoB商品のBtoC化ニーズが急増している理由

近年、「BtoB商品のBtoC化」へのニーズが急増しています。その大きな要因はECの普及。ECサイトを通して、メーカーが業務用商品を一般のユーザーへ直接販売できる環境が整ったことが大きく影響しているんです。これによって、従来企業向けとして展開していた「BtoB」を「BtoC」 に転換しよう!と考えるケースがどんどん増えてきている、というわけなんです。

しかしこのBtoB商品の多くが、「BtoB仕様のまま」ではいまいち一般ユーザーには魅力が伝わりきらない、という課題を抱えています。

「用途が直感的に理解できない」「買う理由がよくわからない」「競合商品のほうがおしゃれで埋もれてしまう」というのが主な問題。業務用商品のBtoC 展開を成功させるためには、生活者の目線で価値を再構築する「リブランディング」と、魅力を一瞬で伝える「パッケージデザイン」が不可欠になります。

業務用としての機能性を「感情価値」に変換し、一般ユーザーが「自分ごと」として理解できる形に見せることが、大きな鍵となりそうですね◎

2. BtoB商品がBtoC市場で成功するために必要な3つの視点

2-1. ユーザーインサイトの再定義

ユーザーインサイトの再定義

BtoB商品をそのまま一般向けに展開しても、残念ながらなかなか成果にはつながらないことが多いんです。

その理由は、業務用を求める企業と一般ユーザーでは「求めている価値」が大きく違うから。業務用では機能性やコストが重視される一方、一般ユーザーは使いやすさやビジュアル、ストーリー性といった「気持ちに寄り添う価値」を求める傾向があります。

これを踏まえると、最初に必要となるステップは「ユーザーインサイトの再定義」です!! ここを丁寧に見直すことで、商品の魅力や個性が一般ユーザーにしっかりと伝わるようになります。パッケージデザインの重要性もまさにここ。ひと目で「買う理由」を直感的に伝えられるから、なんですね。

2-2. ブランドストーリーと世界観の設計

ブランドストーリーと世界観の設計

一般ユーザー向けの商品として成功するためには、ブランドとしての物語や世界観をしっかり伝えることが欠かせません!

「なぜこの商品を選ぶのか」
「どんな価値があるのか」
こうした背景がパッケージから自然と伝わることで、初めて手に取るお客様にも魅力がしっかり届くんです。

このため、BtoCリブランディングをするためには、「商品の想いや強みを言語化する」「伝えたい世界観を明確にする」「その世界観をパッケージデザイン全体で統一して表現する」というプロセスが大切になってきます。

2-3. 売り場に合わせた表現最適化

売り場に合わせた表現最適化

同じ商品でも、店頭とECでは見せ方のポイントが大きく異なります。

店頭では、数秒で「この商品は何か」「何が良いのか」が伝わる、分かりやすい情報設計が鍵。

対するECでは、とにかく写真によるビジュアルの主張が大切です!商品写真の雰囲気や使用シーン、商品のメリットが整理されているかなど、そのものを手に取れない分、視覚だけで深い情報が得られるということが求められます。

売り場に合わせて魅せ方を最適化することは、BtoC市場で成功するための大切なポイントです。パッケージデザインの重要性が高まっているのも、その商品の「らしさ」や「価値」を最も良い形で伝える役割が期待されてるからなんですね。

3. 環境技研「お米ガード」に見る、BtoBからBtoCへの成功事例

さて、ここでT3デザインの実績・環境技研様の「お米ガード」を使って、具体的な成功ポイントをご紹介しますね。

3-1. Before(BtoB時代)

Before(BtoB時代)
従来のパッケージ。シンプルかつ誠実で必要な情報はきちんと詰まっています。

環境技研様の「お米ガード」は、もともと農協やホームセンターなどで販売されていた、業務用寄りの防虫アイテムでした。ただ実際には、なんと購入の約7割がEC。一般ユーザーが「探し出して買う」商品となっていました。

つまり、広い範囲に需要があったんです。しかし業務用である以上、店頭に並べることを前提としたパッケージデザインではありません。そのため、仮にホームセンターなどの売り場に並べても、シンプルがゆえに他の商品に埋もれてしまうという課題がありました。

もともとのパッケージは担当者さんが自作されていたため「分かっている人が買う」まさにBtoB仕様。だから、ニーズを持っているけれどもまだ魅力を知らない一般ユーザーのもとには、なかなか届かなかったんですね。

3-2. After(BtoC化後)

 After(BtoC化後)
リニューアルしたデザイン。「守る!」感じが出てますよね。)

そんな課題を踏まえたパッケージリニューアルを、T3デザインが担当しました。

ユーザーが「食品を守る安心感」と「使うシーンを想像しやすい親しさ」を感じられるように再設計。従来の「プロ向け」なイメージから、家庭で使いたくなる雰囲気へと転換しました。暗室で保存効果を発揮し続ける力強い機能を想起させるデザインを目指し、ロゴやタイトル周りに曲線の図形をあしらい、真空感を強調しています。

商品の魅力を再構築したポイントは、「お米を守る理由」がすぐに伝わるコピーと情報設計。効果の信頼性を視覚的に補強し、ユーザーが「自分ごと化」できるビジュアル表現に変更しています。

清潔感のあるキッチンや保存容器を使ったシーンカットを撮影し、「家で使うとこうなるんだ」と自然にイメージできる世界観をつくったところも大きなポイント。全体的に一般ユーザーの使用イメージを引き出すビジュアルを意識しました。

3-3. 成果

成果
環境技研様のwebサイトでも、リニューアルについて大きく取り上げていただきました。

売上・認知向上の具体的な変化

ECでは検索からの閲覧数が増加し、クリック率も改善。パッケージデザインの見直しが「デザインで売上アップ!」につながった事例となりました。

レビューにもポジティブな変化が

「デザインが分かりやすくなった」「使い方がイメージしやすい」といった声が増え、評価面でもBtoB→BtoC事例として大きな手応えが得られました。

新たな販路開拓も実現

家庭向けデザインに刷新したことで、これまで取り扱いのなかった小売店からの問い合わせが増え、販路が広がりました。

店頭POPの見せ方も改善

店頭ではパッケージと連動したPOPを設計し、「すぐに理解できる売り場づくり」を実現。陳列した瞬間に商品の魅力が伝わるようになりました。

4. BtoC化におけるパッケージデザインの役割

BtoC化におけるパッケージデザインの役割

BtoC化では、パッケージデザインを「ただの外装」としてではなく、商品価値そのものを左右する重要な要素として扱う必要があります。

まず大切なのは、売り場での「3秒判断」に耐えられる設計かどうか、という視点。一般ユーザーは一瞬で商品を選別するため、これは何の商品で、どんなメリットがあるのか、ということが直感的に伝わらなければなりません。

また、単に機能や特徴を並べるだけでなく、それを「感情的価値」として伝えるストーリーづくりも欠かせません。たとえば「おいしさを守る安心感」や「暮らしがちょっと楽しくなる」など、生活者の心に触れるメッセージがあると、購買の後押しになりますね。

さらに、色彩心理・フォント・写真といったビジュアル要素の選定もとっても大切です。色は「安心」「清潔」「高級感」などの印象を瞬時に伝え、文字や写真は商品の世界観を「どう感じさせるか」を決めます。こうした視覚要素がは、まさに消費者心理を左右する、パッケージ設計の核となる部分なんです◎

そして忘れてはいけないのが、法規対応とのバランス。食品や日用品は表示義務が多いため、必要な情報をしっかり盛り込みつつ、見た目の美しさを損なわないレイアウトに仕上げることが重要です。

このように、BtoC化におけるパッケージデザインは「機能の説明」「世界観の構築」「心理に訴えるアピール力」「法規遵守」のすべてを1枚の面にまとめる総合設計なんです。ブランドがユーザーに選ばれるための、大事なコミュニケーションツールと言えます。

5. T3デザインがBtoB→BtoCで選ばれる理由

T3デザインがBtoB→BtoCで選ばれる理由

T3デザインは、おかげさまで多くの企業から「BtoB→BtoC化」のご依頼をいただいています。

T3デザインの取引実績は累計450社以上。業界も規模も異なるさまざまな案件を手がけてきた経験があります。BtoB仕様の商品を一般ユーザー向けに転換する際に必要な「見せ方」や「伝え方」を、確かな根拠をもって提案できる!という強みがあります。

そしてもちろん、単にデザインを作るだけではなく、ブランドづくりの上流から伴走する体制を大切にしています。企画・世界観・言葉の整理といったブランディングの工程から入り、商品が「なぜ選ばれるのか」を一緒に設計していくことで、BtoB→BtoC支援として成果を導き出すノウハウがあります!

さらに、売り場ごとの訴求ポイント設計も大きな特徴です。店頭で目に留まるデザインと、ECで購入を後押しする写真や訴求軸はまったく役割が違います。T3デザインでは、販売チャネルごとの判断プロセスを理解したうえでパッケージを最適化できるので、実際の売上につながる表現をつくることができるんです◎

T3デザインでは、「見た目を整える」だけではなく、「選ばれる商品づくり」も大切することで、多くの企業から信頼をいただけるんですね。

6. 業務用商品を“選ばれるブランド”へ

業務用として培ってきた確かな品質や機能は、そのままでは一般ユーザーには届きません。BtoBからBtoCへの転換で必要なのは、デザインを変えることだけではなく、商品の価値を一般ユーザーに「伝わる形」へ再構築することです。

そのためには、使うシーンや得られる安心感まで自然と想像できる世界観づくりが欠かせません。そして、ほんの小さなリニューアルでも、伝え方が整えば売上にしっかりとした変化が生まれます。

御社のBtoB商品には、すでに強い価値があります!あとはそれを「選ばれる形」に変えるだけです!!

BtoB商品の新しい可能性を、T3デザインと一緒に、カタチにしていきませんか? ご相談お待ちしております!

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