1. プロジェクトの背景
サラサーティ 布製おりものシート
サラサーティ オーガニックコットン
パッケージデザイン
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近年、敏感肌の方やナチュラルな暮らしを大切にする方の間で、肌に直接触れるものへの「やさしさ」を求める声がより一層高まっています。そんな中、小林製薬様のおりものシート「サラサーティ」から、デリケートな肌に寄り添う新たな価値を持った商品が展開されることになりました。
小林製薬様が最初に注目したのが、通販市場では人気がありながらも、店頭ではあまり見かけることのなかった「布製おりものシート」です。おりものシートの手軽さと布ナプキンのやさしい肌触りを兼ね備えたこの商品は、表面シートが天然コットン100%。より自然な素材を求めていたユーザーへの新しい選択肢となりました。
さらにこの流れを強化する形で、天然オーガニックコットンを使用したおりものシートを展開。市場にはすでにナチュラルさをうたう競合商品が数多く存在し、サラサーティシリーズにおいても上質な素材を使ったプレミアムラインは存在していましたが、その本当の価値がユーザーに十分に伝わりきっていないという課題がありました。
そこで、先行していた「布製おりものシート」とともに、肌へのやさしさと天然素材の価値をまっすぐに伝える新たな「ボタニカルライン」と位置付け、価値の伝わりやすいパッケージデザインでアピールします。
新商品パッケージデザイン/商品ロゴデザイン
2. 課題とそのアプローチ
「布製」の価値の伝え方と新しい世界観の構築
店頭では前例が少なかった「布製おりものシート」という新しいカテゴリーを、現行シリーズの中でどう見せるか、そして「布ならではのやさしさ」と「使い捨ての手軽さ」をどう両立して伝えるかが最初の課題でした。
そこで、従来のようなコットンの写真を中心とした表現から、画用紙に描いたようなぬくもりのある「手描きイラスト」の表現へと大きく舵を切るアプローチを採用。ロゴやフォントのトーンも細かく見直すことで、これまでのサラサーティらしさを安心感として残しながらも、新カテゴリーにふさわしい、やさしく自然な世界観を構築しました。
「オーガニック」の価値を示しながら、シリーズとしての統一感を演出
続いての課題は、すでに市場に台頭していたナチュラル系商品の中で、オーガニックコットン商品の価値をいかに埋もれさせずに伝えるかでした。言葉の説明だけではイメージ刷新が難しいため、先行した「布製おりものシート」で作り上げたボタニカルな世界観をそのまま引き継ぐアプローチをとりました。
共通の手描きイラストを活かしてシリーズとしての統一感をしっかりと作りつつ、商品名には少し太めのセリフ体を採用。これにより、オーガニック素材ならではの上質感や安心感を演出し、これまでの商品とは一線を画す「天然素材の価値がまっすぐに伝わるデザイン」へと刷新することができました。
3. デザインのポイント
衛生用品としての清潔感や「白と緑」というサラサーティらしいカラーを大切に受け継ぎながら、従来のコットンの写真表現から画用紙に描いたようなぬくもりのある手描きイラストへと転換することで、肌へのやさしさを感覚的に表現。グラデーションをなくしてシンプルに整理したブランドロゴと、先行する「布製おりものシート」で構築したボタニカルな世界観をベースにイメージを統一しました。
さらに、それぞれの商品の魅力や市場に合わせた佇まいを作るため、まだ馴染みの薄い新しいカテゴリーである「布製おりものシート」には、親しみやすさと読みやすさを重視した丸ゴシック体を、一方で「オーガニックコットン」には、ナチュラルな素材感が真っ直ぐに伝わるような太めのセリフ体を採用するなど、フォントの雰囲気を変えることでシリーズとしての統一感と、個々の強みの伝わりやすさを両立させています。