東京都渋谷のパッケージデザイン・グラフィックデザイン 株式会社T3デザイン

セフター ENERGY
パッケージデザイン

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1. プロジェクトの背景

コープ洗剤のスタートは、1960年代に社会問題となった工場や家庭の排水による河川の汚染対策でした。1969年、「安心・安全な洗剤を」という思いで開発されたのが、従来のLASより生分解性の良い高級界面活性剤を主原料とした「コープセフター」です。「コープセフター」は洗浄力の向上はもちろん、より環境に配慮した洗剤を目指して改良が重ねられています。1983年には洗浄成分の主成分を植物原料に切り替えられ、現在ではパーム油由来原料を採用しています。この「コープセフター」を筆頭に、組合員様の多様なニーズに応えつつ、環境を守るためのさまざまな商品の開発を進めています。

「コープセフター」は組合員様の思いを乗せた確かな商品として長く愛されるブランドとして進化し続けています。今後さらに、支持されるブランドに育てていくため、オリジナル感を強化したいという思いに応えるビジュアルづくりを目指しました。

リニューアルパッケージデザイン/商品ロゴデザイン/ブランドコンセプト開発/キービジュアルデザイン/チラシデザイン/キービジュアル撮影

セフター ENERGYパッケージデザイン パッケージデザイン
セフター ENERGYパッケージデザイン パッケージデザイン
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2. 課題とそのアプローチ

高品質を的確に伝え、ブランドを未来へつなげたい
今回パッケージをデザインするのは、セフターシリーズの中でも最高の機能性を誇る「セフターENERGY」です。洗浄成分をぎゅっと濃縮し、少ない使用量でしっかりと洗い上げることが可能。また、「セフターENERGY 抗菌・防臭」は抗菌・防臭力が、「セフターENERGY 強力洗浄」は洗浄力が、CO・OP液体セフターシリーズの中でも最強となりました。

ナショナルブランドと遜色のない機能性に、時代にフィットした仕様を搭載するなど細やかに設計されている商品ですが、その高品質がまだうまく世間に伝わっていません。また、セフターブランドユーザーの高齢化が進んでいることも懸念点のひとつです。新たな若い世代のユーザーを取り込み、ブランドを未来へとつなげていくことが必要とされています。

これらを踏まえつつ、コープ商品のデザインポリシーから逸脱しない範囲での独自性をどう創出するのかが課題でした。

若年層の興味を惹くような強い存在感を
セフターの認知度を上げ、より強いブランドにするためには、競合となるナショナルブランドと比較検討されるためのビジュアルコミュニケーションを作り出さなければなりません。

若年層の興味を惹く存在感と強いアテンション、組合員様へ届くチラシを開いた時に視線が吸い寄せられるような独自性、何より商品の持つ力を十分に示す強い輝きを持ったビジュアルとは。セフターブランドの強さを伝える圧倒的なコミュニケーションの創造が求められました。

訴求を厳選できるという強みを活かす
コープの商品はチラシやカタログでの販売がもっとも多く、掲載されたときの見栄えが非常に大切です。同時に、掲載時に情報が文字によって補足されるため、パッケージに表示する訴求を厳選できるという利点があります。

訴求優先順位を日本生活協同組合連合会様と相談し、もっとも伝えたい表現を残して全体を整理。また、ビジュアルアイデンティティの立てつけも、媒体ごとのトンマナをコントロールしやすく設計しました。

3. デザインのポイント

「高機能をぎゅっと凝縮、パッとフレッシュな仕上がりに」

集中線による凝縮と開放感の同時表現で機能性の高さやフレッシュさを表現。洗剤市場で多用されやすい袋字やエフェクトを極力避け、オリジナリティと新しさを高めました。

現行カラーやブランドロゴは既存を維持することで、既存ユーザーへの配慮を行っています。生協オリジナルとして発信しやすく、競合ナショナルブランド品と同列機能で受け取りやすいコミュニケーションを目指しました。

4. 総括

例年にない大きなデザインリニューアルです。リニューアル初年度は既存ユーザーが離れやすくなることが懸念点でしたが、幸い大きく影響することもなく、良い印象でスタートを迎えることができました。

生協関係者様内でもご好評いただけたようで「かっこよくなった」というポジティブな感想をいただけています。既存ユーザーへの配慮も含めた動向を注視しつつ、今後のシェア増加を目指すため、設定したトンマナを大事にしながら認知拡大を目指します。

カテゴリ
クレジット
ディレクター:庄子サトル
デザイナー:宮本理音、雨沼亜紀子
公開年