
こんにちは、広報部長です!
「伝わる」ってデザインにおいてとっても大切な要素です。
良さがわかるデザイン、特徴がわかるデザイン、魅力的なデザイン、すべてデザイナーの意図が伝わっているからそのように見えるんです。
日々お客さまとさまざまなデザインを世に送り出しているT3デザインですが、この「伝わる」をキーワードとしてとても大切にしています。特に化粧品パッケージデザインは、第一印象でぐっとお客さまの心をつかめなくてはなりません。
商品の魅力を考え抜いた先に得たひらめきで、心が躍る、誰もが共感する美しさを表現したいと考えています。
さて、今回はそんな「伝わる」パッケージデザインについてのお話と、T3デザインの実績から厳選した化粧品パッケージをご紹介。自信作ばかりですのでお見逃しなく◎
1. 目指すのは「伝わる」パッケージデザイン
パッケージは、ぱっと見て伝わること、手に取ってわかることがとても大切です。ビジュアルで、手触りで、商品の良いところが直感的に伝わる、T3デザインでは、そんなデザインを目指しています。
パッケージデザインにおいて「伝わる」ということはとても大切な要素です。商品の魅力がどんなものか追求し、世界観を確立できたところで、それを的確にお客様に伝えることができなければ意味がありません。
特に新商品や特殊な商品の場合は、機能や効果、品質などユニークな特徴がなるべくひと目で、直感的に伝わるようにデザインする必要があります。さらに、競合商品がある場合には、どこが他社製品より優れているのか、差別化を図れるメリットはどこなのかを主張することも重要。シリーズであれば、全体としてのテーマを際立たせつつ、アイテムごとのメリットの違いを明確にすることも外せません。
例えばこの後ご紹介する「ツヤゴロモシリーズ」。一貫して「豊かな美髪」がテーマにあるヘアケアシリーズです。

艶やかな美髪を想起させるゴールドのラインを軸に、効果ごとにラインを取り巻くモチーフが変化。ひとまとまりのシリーズとしての認識は押さえつつ、効果が視覚的に歴然と分かるビジュアルを採用しています。さらに文字はなるべく最低限にすることで、よりくっきりと伝えたいメリットが浮かび上がっています。
どんな商品にも盛り込みたい要素はたくさんありますが、詰め込み過ぎは混沌を招き、結局何も伝わらないという悪循環を産むことにもなります。この「伝わる・伝える」匙加減がデザイナーの腕の見せ所なのです。
2. これが「伝わる」化粧品パッケージだ!実績10選
T3デザインが手がけた「伝わる」化粧品パッケージデザイン、ここでご紹介します◎
2-1. PRORY モイストリペアシリーズ(ロート製薬株式会社)
髪に不足していた栄養を全体に行き渡らせて、健康な素髪へと再生するサイエンス発想のヘアケアシリーズ「PRORY」のパッケージデザイン。製薬会社発のヘアケアブランドだからこそ実現できる、高い効果と品質を感じられる洗練されたデザインに仕上げました。ブランドカラーは、満ち足りた栄養を連想させる濃いオレンジを採用。5種のプロテイン由来の機能性保湿成分が髪の芯まで行き渡り、健康な髪を作り上げるさまを、強弱をもたせた繊細なラインと、五角形で構成したシンボルマークで表現しています。
2-2. ヴァシリーサ リ フレクトモーニンググローリー オードパルファム(株式会社フィッツコーポレーション)
女性一人ひとりが持っている、内なる魅力を引き出す香りをコンセプトにした「リ フレクト」ラインを象徴する花の香り「ブルーミングコレクション」の第三弾「モーニンググローリー(アサガオの香り)」のパッケージデザイン。
朝日を受けて輝く朝顔の表現にこだわり、ホロ箔を用いて1 日が始まる希望や期待感を演出しました。今朝咲いたばかりの、爽やかな朝顔の香りをまとって、すっきり心洗われる前向きなデザインです。
2-3. médelle(THE WORLD株式会社)
「自分が人生のヒロインであると気づくボディケアブランド」がコンセプトの「médelle」のリニューアルデザインを担当しました。パッケージデザインはヒロインに届く招待状をモチーフに「使うたび気分が上がっていくアイテム」として清潔感のある印象に。また、ブランドカラーとしてヒロインの白いドレスに落ちる綺麗な青い影のような水色を「médelle Blue」と設定しました。ブランドイメージを象徴するイメージカットではヒロインの部屋を想起させるような構成で撮影ディレクションを行いました。
2-4. 2024年春限定メイク(株式会社ファンケル)
ファンケル様より発売の、2024年春限定メイクのパッケージデザインを担当しました。商品コンセプトは「Sunkissed!」。春の優しい陽光に照らされて輝く肌を、太陽の光をモチーフにして表現しました。オーロラの蒸着が多彩な色を放ち、春の訪れを感じさせます。優しい光に照らされたふんわりとした色合いで、心が躍る世界観を目指しました。
2-5. シェアロユー ヘッドスクラブ(株式会社スキューズミー)
shareloú(シェアロユー)は、大切な人とシェアできるトータルケアブランド。「ふたりの暮らしに、shareloúがあるとなんだか心地いい」と思ってもらえるプロダクトを目指しました。「大切な人とずっと一緒に居ることができますように」という願いを込めて、手書き文字のロゴは初めと終わりのラインを延ばし、パッケージを一周する一本の線として繋がっています。
2-6. ツヤゴロモシリーズ(株式会社ファンケル)
日本人本来の艶やかで豊かな美髪に導くシャンプー&トリートメント「ツヤゴロモ」のパッケージデザインです。髪の悩みに合わせて2つのタイプがあり、パサついたり、まとまりにくい髪向けのミネラルリペアには真っ直ぐしなやかに伸びる力強いモチーフを、ハリやコシが気になってきた髪向けのバイタルボリュームにはふわりと流れる健やかなモチーフで、それぞれの機能性を想起させます。また、モチーフの中に一筋の輝くゴールドのラインを添えて、深みのある色に映える美しく艶やかな美髪を象徴的に表現します。
2-7. AND MIRAI(株式会社ファンケル)
2018年の発売時にパッケージデザインに携わらせていただいたAND MIRAIのデザインリニューアルです。うるおいが巡り、循環していく機能感と、シンプルで美が極まるような上質感。自信に満ちた肌へ導く、ワンランク上のスキンケアブランドにアップデートしました。デザインは、一つ一つの色や質感にこだわることで、個々のアイテムの効能を際立たせつつ、&のマークを象徴的に見せることでブランドの顔とし、新しく生まれ変わったAND MIRAIの美しい世界観を作りました。
2-8. PreMedi(SEVEN BEAUTY株式会社)
眼科医監修のもと、アイラッシュメーカーが開発した「目元に特化した」化粧品シリーズリニューアルのブランディングです。この商品は「安全・価格・品質」の3つのバランスがよく計算されていることから、いわゆる化粧品らしい情緒的なイメージよりも、長く安心して使い続けられる、おしゃれなツールのような存在がふさわしいと考え、「計算された目元キレイツール」という世界観を作り上げました。ロゴは黄金比に基づいて設計し、パッケージデザインは、商品特性をイメージした幾何学図形で、機能感と遊び心を感じるものにしています。
2-9. メディリフト スキンアーキテクト(ヤーマン株式会社)
美顔器のメディリフトが新たに展開を開始したスキンケアブランド「スキンアーキテクト」のブランディングを担当いたしました。美容機器メーカーならではの効果・品質を表現するため、"肌を土台から美しく作り上げる"というコンセプトと絡めて、ブランド名を「スキンアーキテクト」と名付けました。モデル写真は、肌の陰影や質感が伝わるよう、建築物を撮るようなイメージで撮影を行いました。商品詳細ページでは、アイテムに合わせた顔のパーツに大きくフォーカス、商品特徴を伝えながら「プログラム」というキーワードを与えることで、一歩先を行くロジカルなスキンケアブランドの世界観を構築しました。
2-10. Slowbliss ハーブティバスメソッド(株式会社リベルタ)
実際のハーブティーを使った香りから楽しめる癒しの入浴剤。大人の女性が忙しい自分へのご褒美となるように、また友達にプレゼントしたくなるように華やかな水彩イラストをあしらっています。実際に身体への癒し効果も考えてブレンドされているため、整然とした書体をあしらうことで真面目さもデザインで表現しています。