東京都渋谷のパッケージデザイン・グラフィックデザイン 株式会社T3デザイン

商品の魅力を引き出す【箱】のパッケージデザイン13選

2024.10.28
事例

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商品の魅力を引き出す【箱】のパッケージデザイン13選

こんにちは!広報部長です。

みなさん、商品を手に取る時、箱、見てますか?

パッケージデザインには、商品そのものを入れる「箱」の形も含まれています。箱の形状や素材、開け方などによって、陳列できる場所や見せ方などがまるで変わってくるんです。

もちろんスタンダードな形というのはたくさんありまして、多くの印刷屋さんにあらかじめストックされているものを選ぶことも多々あります。また、中身の保護などの観点から、スタンダードな形からミリ単位で大きさを調節したり、表現のためにまったく新しい形を作りだしたり、状況や予算によってそのアプローチはさまざまなんですよ。

今回は、過去にT3デザインがデザインしたパッケージの中から「これはぜひ見てほしいな!」という形のパッケージを集めてみました。これからパッケージの形状を考えたいという方、どんなものがあるのか知りたい方、ぜひご一読を!

1. 【化粧箱】のパッケージデザイン

1-1. médelle(THE WORLD株式会社)

化粧箱としてスタンダードなのは、このようなスライド式のスリーブケースです。中身を取り出しやすく、扱いやすいのが特徴。スリーブと中の箱で色味を変えたりするのも印象的な演出になります。

あまり中身が重い場合には採用できないデザインですが、チョコレートや飴のように、同じ形状のものがいくつも入っている場合や、細長いものなどにおすすめ。ご紹介しているのは化粧品のパッケージですが、お菓子にもよく見られる形状です。

1-2. NMN×CoQ10(株式会社ファンケル)

こちらは特殊形状の箱。組み上がった形は一般的なキャラメル箱風ですが、一枚の紙を折り紙のように折り立てて、てっぺんを組み手で閉じています。開いた箱の内側には光の集中線が描かれ、華やかな登場感を演出。

T3デザインでは、お客様のご要望や商品のキャラクターに合わせて、こんなイレギュラーな形状もデザインしています。

1-3. THE NMN 20000 PREMIUM +/THE NMN 10000 PREMIUM + (株式会社TOKYO通販)

本体とフタが一体型で、貼り加工がなく、平らな状態から組み立てて作るものをN式箱と呼びます。紙の質感などによって、いくらでも印象を変えることができるのが面白い所です。

こちらはサプリメント商品のプレミアム版として作成したもの。品質感をマットシルバーの化粧箱に箔押しのシンボルで表現しました。シンプルで上品な化粧箱を開けた時に現れる華やかなグラフィックは、あふれるエネルギーと特別感を演出します。

1-4. ubu gohan(ベルヴィ株式会社)

お弁当箱のように、本体にふたをかぶせるタイプの貼り箱です。高級感があり、しっかりした印象になります。ふたの被せ方にバリエーションがありますが、こちらは、箱の身の内側に小さいサイズの箱を入れて、ふたと身が重なり合うことで凹凸のない綺麗な形を作る「インロー」と呼ばれるタイプです。

「ubu gohan」は、出産内祝い用のお米ギフト。厳選された日本を代表する銘柄米たちを、色鮮やかに包み込むようデザインされています。貼り箱でギフトとしての品格と高級感を守りつつ、色とデザインで遊び心を持たせ、昔ながらでありながら全く新しい驚きのあるものを目指しました。

2. 【食品の箱】のパッケージデザイン

2-1. シークラゲグミ(カンロ株式会社)

半透明の窓付きの箱の中にさらに箱が入っているという2重構造のパッケージです。空から海を覗き込むような奥行を演出して、神秘的な海の様子を表現しました。

中のクラゲグミが透けて見えることで、より空間を感じさせます。形も構造もきわめてシンプルですが、素材や色合いを工夫することで、このように神秘的な世界観を演出することが可能です。

2-2. EMERGENCY PACK(萬有栄養株式会社)

非常食のパッケージに、より頑丈さや高級感、品質感を印象付けるため、あえて貼り箱を選択しました。貼り箱は商品を格上げできる高級感が魅力ですが、ある程度資金を投入しないと、すぐに剥がれてしまったり、貼り方が雑で逆に安っぽい仕上がりになってしまう可能性もあります。

貼り箱にするなら、素材選びからしっかりと。取っておきたくなるような上質なパッケージを目指したいですね。

2-3. 鹿児島てらすファームのモリンガパウダー(高槻電器工業株式会社)

こちらはタトウ式箱。サプリメントやフェイスパックなどの輸送箱によく見られるタイプです。薄いタイプなら、ネコポスに収まるサイズで制作し、EC販売の輸送箱に活用すると良いですね◎

開いたときに見える中には、訴求を入れたり使い方の説明を入れたりすると効率的です。このタイプは、ふた部分や開け口の形状など、細かい部分への工夫で印象が大きく変わるので、デザインのしがいがあります。中に入れる商品の特性や、どんなシーンで使われるものなのかをしっかり考えて作ることが求められるパッケージです。

2-4. GALERIE #082 チョコレート(ベルヴィ株式会社)

キャラメル箱は、素材やデザインによってどこまでも印象を工夫することができるので、もっともスタンダードであり、もっとも自由度が高い形状であると言えます。

こちらはギフト用のスイーツブランド。紙の質感や色味、ロゴデザインにこだわり、上質感を演出しています。デザインの幅が広い形状は、デザイナーもわくわくするんです◎

2-5. ケルノン ダルドワーズ(JDHトレーディング株式会社)

フランスの街アンジェの老舗ショコラトリーで作られている「ケルノン ダルドワーズ」。その百貨店限定バレンタインパッケージです。

アンジェの特産である青い屋根瓦をモチーフにした青い色のチョコレートということで、天面には街に並ぶ青い屋根瓦を大きく一枚描き、パッケージの目印にしています。フランスの土産物のような懐かしさと、モダンで新しい表現のどちらも感じられるデザインを目指しました。

箱とパウチのもっとも大きな違いは、箱を開けてから目に入る部分もデザインできるというところにあります。これは「箱」にとってとても大きな魅力。「何が」「どんな風に」入っているのかという、その形状も含めて、商品の特徴や魅力、伝えたい世界観や乗せたい情報量に合わせて、T3デザインは常に最適な提案をしています。

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3. 【日用品の箱】のパッケージデザイン

3-1. 素の然 3秒で開花ビューラー(株式会社三創)

メイクアイテムなどの日用品によく見られるのがこの吊り下げ用のフック式パッケージ。底部分をロック式にすれば、少し重量のある中身でも吊り下げて陳列することに耐えてくれます。

クリアな素材にカラフルなカラーリングで中身を見せつつ、イラストのポップな透明感と華やかな雰囲気を演出しています。ターゲットである若年層が手に取りたくなるようなパッケージに仕上げました。

3-2. angelette Baby Carrier Quattro Air 3.2(ラッキーインダストリーズ)

国産抱っこ紐の限定カラーのパッケージデザインです。かさばる商品の場合は、このようにパッケージに持ち手を付けてしまうことで、持ち運びが楽になります。さらに訴求の強いパッケージデザインにすることで、商品自体のインパクトも大きく◎

箱の形にぴったりと肩ベルトと調整ベルトがフィットしているかのようなデザインで、売り場での試着促進をねらいました。ユーザーが持って歩くことで宣伝効果が生まれることも期待できますね。

3-3. フットケアコードレス リラニャー(株式会社アテックス)

フットケア用品のパッケージデザインです。中身が精密機械であることから、底ロック式のキューブ型パッケージを採用しています。

箱パッケージの良さは、なにしろ天面・正面・側面・裏面と情報を載せられる面が多いところ。

プロダクトがネコの形をしたユニークな商品であることから、あえてネコと足のイラストを大きく配置。本体の画像は小さく表示するに留め、ユーザーのイマジネーションにアプローチしています。

シリーズにはブタの形をした「リラブー」もあることから、「リラブー」と並んだ時のシリーズ感を意識しつつも、イラストのテイストを変え、ネコ好きの方が家に連れて帰りたくなるようなものを目指しました。

3-4. Seedfun.(株式会社サカタのタネ)

タネまき資材で親しまれている「サカタのタネ ガーデンシリーズ」をデザインリニューアル。グラフィックのイメージは揃えつつ、棚にかけて販売できるものはフック式に、ポットやトレーは大きさや深さを正しく視認できるよう、かけ紙のみに、土の袋には華やかなモチーフを全面に散りばめるなど、商品の魅力と特性が分かりやすいパッケージになりました。

シリーズ商品の場合は、それぞれ適したパッケージの形や大きさを吟味し、ユーザーが実際に手に取る場面までを想像してデザインしています。

4. 箱のパッケージデザインで大切なポイント

「箱」をデザインする上で大切なポイントは、

機能性
情報の読み取りやすさ
視覚的な魅力


の3点です。

箱は、売り場でまず最初に商品の魅力を伝える「顔」でもありますが、同時に中身を守るための「鎧」でもあります。

まず、箱のサイズや形状は、商品を安全に保護し、輸送や保管を考慮したものにする必要があります。また、開封しやすさや再利用のしやすさもとっても大事。特に最近は環境への配慮もブランドへのイメージアップにつながるので、リサイクル可能な素材を選んだり、それをデザイン的に伝えることも求められます。

また、商品の箱には法的に必ず記載しなければならない情報やラベルがあり、それらを読み取りやすく配置しなければならないという制約もあります。予算に見合った印刷技術や素材でどこまで理想が実現できるのかを検討するのも大切なポイントですね。

そんな条件をクリアしつつ、商品の魅力がぱっと伝わる、手に取ってももらえるデザインを、T3デザインでは日々考えています◎

5. 箱、それは商品の魅力を伝えながら守るもの。

箱の形って、とっても大切です。手に取る人にひと目で魅力を伝えつつ、中身をきっちり守る鎧としても機能しなくてはなりません。でも、そんなある意味制約のある中でできるだけ自由に表現を考えるというのも、デザインの醍醐味です。T3デザインでは、日々、お客様と楽しく悩みつつデザインしています◎

「箱の形ってどうしたらいいの?」「こういう箱にしたい!」「箱までこだわってデザインしたい」…T3デザインにぜひご相談ください。なんでも言っていただいて大丈夫です。お客様のプロダクトが一番輝ける「箱」、デザインします!

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