東京都渋谷のパッケージ・グラフィックデザイン 株式会社T3デザイン

プロダクトデザイナーの遊具で子供を遊ばせてみた@Tokyo Midtown

2019.10.30
社員ブログ
プロダクトデザイナーの遊具で子供を遊ばせてみた@Tokyo Midtown

こんにちは、時短勤務をしている“時短キム”と申します。T3デザインで時短社員としてデザイン業務をこなしつつ、1歳10ヶ月の息子を育てています。子育てあるあるですが、休みの日にどこへお出かけしようか悩みますよね。近くでなるべくお金もかからず面白い遊び場がないかな・・・とアンテナを張る毎日です。そんなある日、見つけた催しがTokyo Midtown(東京ミッドタウン 以下ミッドタウン)で開放される無料の子供の遊び場!早速行ってみました。

1. 秋のデザインイベント「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2019」

毎年ミッドタウンで行われている秋のデザインイベント、「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH」全体が子供向けという訳ではなく、あくまでイベント内の一環で遊び場があるようです。公式サイトの説明では、以下のように記載されています。

「デザインを五感で楽しむ」をコンセプトに、2007年から毎年開催しているデザインの祭典。
国内外の第一線で活躍するデザイナーや注目のデザインが、東京ミッドタウンに集まります。デザインの魅力や可能性を誰もが身近に体感できるイベントです。
「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2019」

ということで、芸術の秋を楽しむには大人にもぴったりのイベントなのです。その遊び場以外には、グッドデザイン賞の展示やGoogle Design Studioの展示、TOKYO MIDTOWN AWARDの展示などがありました。

2. さあ遊びましょう、デザインのひろばで。


今回の本命である遊び場の名前は「デザインのひろば」。まずは公式サイトの説明を読みましょう。


プロダクトデザイナーの深澤直人やインテリアデザイナーの五十嵐久枝がデザインした、グッドデザイン賞受賞の遊具が並びます。
より良い子どもの「あそびの環境」を考えるPLAY DESIGN LABによる5種類の遊具は、カラフルでシンプル、まるでオブジェのよう。
普段の公園とはひと味違う遊具が「遊ぶ」という感覚を広げます。
「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2019」

そうなんです!あのプロダクトデザイナーの深澤直人氏、インテリアデザイナーの五十嵐久枝氏によるデザインの遊具が設置されるのです!これを体験できる子供たち、羨ましいなあ。


各作品の横に設置されていたキャプションたち。
各作品の横に設置されていたキャプションたち。パパママのちょうどいい腰掛けになっていた。最初は「キャプションに腰掛けるなんてけしからん…」と思っていましたが、「パパママが見守る為の腰掛けとしてキャプションをデザイン」していたとしたら?と考えたらちょっと鳥肌が立ちました。

2-1. かぶりつきたくなる OMOCHI

乗っかる

いきなりなんですが、現1才10ヶ月のうちの息子が一番ハマったのがこの遊具でした。形と言いサイズと言いすべてがベストマッチのようです。同じくらいの年齢のお子さんをお持ちの方なら経験がおありかもしれませんが、公園の滑り台で遊ばせるとなると高さ、長さ、階段、スピードなど色々と神経を張っていつでも手を出して助ける体制を取っていないといけません。しかし、このOMOCHIは一人で安全に遊べていました。うちの子は滑り台が好きで、自力で登るんですが、いざ滑るとなると高さが怖くなり滑らないようにちょっとずつ降りていく、ダサい落ち方のタイプです。しかしこれは高さ70cm!自分の身長より低い滑り台なので、もうエンドレスで滑り落ち無限ループ。

そっと

「低いタイプの滑り台なんて、室内用のおもちゃでもう既にあるのに」と思っていたのですが、いざ遊ばせて気付いた点がありました。それは階段と滑るスライダー以外の部分のぷっくりしたフォルムです。いわゆる一般的な滑り台は骨組みしかないので、滑る以外の遊びはできません。しかしこれはまあ~るい曲線(OMOCHI!)をしているので、誰が教えたわけでもないけど、ちびっこたちは自分から体を乗っける。体全体を遊ばせられるのはもちろん、普段味わえない自分より大きなまあ~るいものに体を預ける遊びができる。本来のスロープより先にこちら滑る子もいて多少順番待ちが詰まっても滑り台全体でわちゃわちゃして遊べる多様性!こういう遊具が街の公園にあったらなぁ。


子供たちに制圧されるOMOCHI
子供たちに制圧されるOMOCHI

2011年グッドデザイン賞受賞の遊具
2011年グッドデザイン賞受賞の遊具

過去にはグッドデザイン賞も受賞しているOMOCHI。便乗ですがT3デザイン担当デザインも今年グッドデザイン賞を受賞したのでよろしければご覧を…。

2-2. 終わりのない遊具 BANRI

万里の長城?

こちらは万里の長城から名付けられたであろうBANRI。始まりも終わりもなくループするメビウスの輪みたいなエンドレスの遊び。うちの子にはまだレベルが高かったようで(笑)、遊び方がわからず、詰まらせてしまいましたが、それも狙いなのではないかなと思いました。少し上の年齢の子はこれは登って滑るの繰り返しだと理解をしていてテンポよく回るのですが、もっと小さな子たちは若干そのテンポについていけていません。坂を登って一旦休み、また坂を下ってで遊ぶ。あるいは写真のようにちょっと高いところから芝生を眺めたり。真ん中の穴に入ってずっと立って年上の先輩子供たちが遊ぶのを観察する子もいました。詰まってしまったテンポの悪い子を後ろから乗り越えて先に滑る先輩たち。この遊具の面白さはこのようにテンポの良し悪し、年齢や成長の差があったとしてもうまく溶け込みうところだと感じました。

先を越す行為など、これが普通の滑り台だったらできたでしょうか。太い縁があるからそこを掴んで自由に動けます。もっと上の子になると高いところから滑らずに、縁を乗り越えジャンプします。階段がない滑り台だからつまづくことなく親が手を貸さなくてもちびっこも一人で遊べます。「こんな滑り台ある?」って少し上の年齢の子供たちが遊びながら喋っていたのも印象的でした。だよね!こんなのないよね!だから楽しい。ただでさえ想像力豊かな子供をもっと発想豊かにする遊び場は本当に素晴らしい。わたしもこの縁飛び越えたい…。


2014年グッドデザイン賞受賞の遊具
2014年グッドデザイン賞受賞の遊具

2-3. ぷにょぷにょ楽しいソフトドームスライダー

のぼりたい

こちらは対象年齢2歳からなので、1歳10ヶ月といえど1歳は1歳。うちの子にはハマりませんでした。下がスカートみたいに広がっている形状がちょっと怖いと感じたのでしょうか、結局滑らずじまいでした。周りの子供たちは、外側の丸いくぼみに足を引っ掛けてよじ登ったり、下の洞窟のような通り道をくぐって遊んでいました。


ひょっこり

なぜソフトドームスライダーという名前なのか?実はポリウレタンが使用されており、よくあるカチカチそうなプラスチックと思いきや触るとぷにぷにしてかわいい!そんな素材感、カラーリング、丸いくぼみから「チーズのやつ」と子供たちから呼ばれていました。おいしそうだね。


2010年グッドデザイン賞受賞の遊具。
2010年グッドデザイン賞受賞の遊具。

2-4. すけすけトンネルSeed

あそぼ

これの素晴らしさは半透明であること。トンネルをくぐることはちょっぴり怖いけど、半透明だから光が入ってきて怖くない。完全には見えないけど外側が認識できる安心感と不思議感。うちの子は手で壁を確かめながら穴から穴を目指してヒョコヒョコ進んでいました。その壁を確かめてる小さな手を外で見ながら親もほっこり。あ、今そこを通ってるのね。って子供の居場所が分かって安心して見れます。

まあるい

これはまあるいドーナツ型で、直線のトンネルではないので、ちょっと工夫して体を動かさないと出られません。うちの子はどうやって出るんだって少し手こずっていましたが、無事に脱出成功。トンネルを潜る以外に乗っかる遊びもできますが、そもそも対象年齢外のためか興味を示さずヒョコヒョコ…。

2016年グッドデザイン賞受賞の遊具
2016年グッドデザイン賞受賞の遊具

2-5. 難易度高い!KUMO

のぼってる

こちらぐんっと対象年齢が上がり3歳からです。大変素晴らしい遊具ですがうちの子まったく分からず、ちょっと棒をつまんで素通りでした。上の年齢の先輩の子供達はめっちゃめっちゃ楽しく遊んでました。一般的なジャングルジムよりも小型で低年齢の子供が安全に遊べるのはもちろん、よく見ると網だったり鉄棒だったりいろんなパーツがあり多様な遊びができていました。


2018年グッドデザイン賞受賞の遊具
2018年グッドデザイン賞受賞の遊具

3. 「デザインのひろば」は11/4の祝日まで!


遊具以外の展示も素敵でオススメ!
遊具以外の展示も素敵でオススメ!

会場内に設置されている蛍光色のメッシュ生地で覆われているカラーキャニオンもシャッタースポットですよ。今まで何度もミッドタウンガーデンには足を運んでいますが、こんなに鮮やかな布の山脈があると全然印象が変わるものですね。カラーキャニオンを歩くのもなかなかテンションが上がりました。「デザインのひろば」含め、「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2019」は11/4(月)までとなっております。文化の日の3連休どこへ行こうかまだお決まりでないそこのパパママ!ぜひお子様と一緒にデザインに“タッチ”してみてはいかがでしょうか。

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