こんにちは！広報部長です◎
輸入雑貨や輸入食品、海外コスメなど、最近は一般的なスーパーでもよく見かけるようになりましたよね。お国柄が違えばパッケージデザインも違うもの。日本のスタンダードとはまったく違うアプローチのものが多くて、見ているだけで楽しいですね◎
実はT3デザイン、海外からのご依頼も多いんです。海外ユーザーに向けてのパッケージデザインは、国内商品とは一味違ったわくわくがある嬉しいお仕事。「今のこの国のトレンドは何かな？」とリサーチするのもまた楽しい作業です。
今回は、そんな「気になる海外パッケージ」を特集。T3デザインが担当させていただいたものから、広報部長が街で見かけた「これは！」というデザインまで、ぜひご覧いただきたい10点を集めました！
1. アジアのパッケージデザイン
1-1. KOKUYO×PeppaPigコラボ文具シリーズ（国誉商業上海有限公司）
イギリス発の幼児向けアニメ『ペッパピッグ』とコクヨのコラボ文具のデザインを、T3デザインが担当しました。
パーティーをテーマに、可愛らしさや華やかさを際立たせたシリーズと、ビビッドでポジティブなシーンを表現したシリーズの2ライン。それぞれのシリーズでトーンを統一し、持っているだけで気持ちが明るくなるような、ペッパピッグのカラフルで楽しい世界観が一目で伝わるデザインになっています。
1-2. 舜华 一匹鸭（湖南临武舜华鸭业发展有限责任公司）
こちらもT3デザインがデザインしたもの。中国で販売される「一匹鸭」のパッケージデザインです。
湖南省の特産品である「临武鸭(臨武鴨)」が一匹丸々入っているという印象的な商品。そのインパクトある特性をあますことなく伝えるため、パッケージいっぱいに鴨のシルエットを配置しました。おいしそうな鴨肉のシズルにも力を入れています。
1-3. 手撕酱板鸭（湖南临武舜华鸭业发展有限责任公司）
こちらは中国で販売されている鴨肉のおやつ。中身のお肉をパッケージ全体にひらひらと舞わせることで、おいしさによるわくわく感を表現しています。
定番商品らしく、お墨付き感のある筆文字のタイトルを作成しました。タイトルを力強く中心に配置し、とにかく「一目で何かがわかる」を心がけるデザインに。競合商品の多いEC市場において「目を惹く」「すぐに中身が想像できる」パッケージを目指しました。こちらもT3デザインが担当しています。
1-4. 素の然 ロングラッシュ マスカラベース（株式会社三創）
「素の可愛さに、自然な美しさをプラス」という「素の然」シリーズのマスカラベースです。
ブラシの形状とマスカラのテクスチャーをアイキャッチに「自然に上向き美まつげ」の商品特徴をわかりやすく伝えています。ブランドコンセプトである「初心者でも美しいをより簡単にできる」を体現するデザインとなっています。
1-5. スーヴィッド マスクシート（SKINFOOD）
今や大人気となった韓国コスメ。「SKINFOOD」はお米やフルーツ、野菜などの成分から生まれた、韓国発祥の化粧品ブランドです。
中身はフェイスマスクですが、パッケージには原材料のイラストがどん！と主張。韓国コスメはそのデザインのかわいさ・ユニークさが話題となりますが、こちらは「FOOD」というコンセプトを全面に押し出し、一見化粧品には見えないようなインパクトが特徴です。
2. ヨーロッパのパッケージデザイン
2-1. ラ・サブレジエンヌ
フランスの伝統的なお菓子メーカー「ラ・サブレジエンヌ」のパッケージ。
想像上の「フランス！」の伝統と華やかさを思わせるデザインが大きな特徴。特にユニークなのが、缶の側面に扉があって、そこからサブレが取り出せるようになっている形状です。その名も『アデルのおもちゃ箱』。名前の通り、小さな女の子がおもちゃ箱からお気に入りのおもちゃを取り出すように、サブレを一つずつ取り出せるようになっています。
日本ではなかなか見られない、まるで雑貨のようなパッケージを見られるのが、輸入菓子の楽しいところですね。
2-2. コペンハーゲン ダニッシュミニクッキー
このパッケージ、スーパーや雑貨屋でもよく見かけませんか？ デンマーク有数のビスケットメーカーKelsen（ケルセン）社ブランド「コペンハーゲン」のクッキーです。
デンマークの老舗陶磁器メーカー「ロイヤルコペンハーゲン」のブルーフルーテッドをモチーフにした缶（公式に認められています！）に収められています。
デンマークの伝統を象徴する、美しくも可愛らしいデザイン。中身を食べ終わっても使いたいと思わせてくれますよね。
2-3. Laitilan ライティラン Kukko クッコ ビール
フィンランド南西部の町ライティラで生まれた、フルモルト＆グルテンフリーのクラフトビールKukko（クッコ）。Kukkoはフィンランド語で「雄鶏」を意味します。
輸入ビールやクラフトビールは、日本でも大人気。デパ地下のビール売り場でも各国の名品がひしめいています。そんな中でも一段と目を惹くビビッドな色合い。ネーミングそのままに象徴する雄鶏が大胆に描かれた缶は、とってもスタイリッシュです。
海外のお酒って、キッチンカウンターや冷蔵庫に何気なく置いてあるだけでなんだか映えますよね。その際たるものであるなあと感じる北欧デザインです。
2-4. Tony’s Chocolonely
こちらは「PLAZA」で見かけためちゃくちゃかわいいチョコレート。オランダ発のブランドです。商品全体に印刷されたポップで自己主張の強いロゴとビビッドな色合いが、売り場でもかなり目立っていて、吸引力を感じました。
実はこのブランド自体には、「奴隷労働に真っ向から勝負を挑む」というかなり骨太なメッセージが込められています。
包み紙の中面には「100％強制労働に頼らないチョコレートを業界標準にする」という力強いメッセージ。もらったらきっと嬉しい、かわいいギフトとしてそのまま渡すに耐える見た目に、誰かに渡すことでメッセージを伝播させることもできる、「強い」デザインだなと思います。
2-5. BREW TEA Co. ブリューティーカンパニー エンベロープ アソートボックス
リバプール発のティーブランド。お茶のフレーバーに合わせたイメージカラーとモチーフ、ロゴだけで構成されたシンプルでおしゃれなデザインです。
店頭でもECでも並んでいる様が美しく、選ぶ時にわくわくを与えてくれます。特にこのカラフルなアソートパックは、宝箱のようななんとも言えない幸福感が詰まったビジュアル。「ティーそのものは勿論、 ティーを味わうひと時を大切にしたい」というコンセプトがよく伝わってきますね。
3. 海外パッケージデザインのトレンドは？
こうして並べてみると、パッケージデザインのトレンドは国によって少しずつ違うことが分かります。
中国ではパステルカラーが人気上昇中
T3デザインが多くデザインを手がける中国では、伝統的カラーである赤やゴールドが好まれますが、近年はピンクなどのパステルカラーも人気です。特に若年層向けにはかわいらしいデザインが増えている模様。日本でも人気の中華コスメを見ると「中国っぽい」伝統的でエキゾチックな雰囲気に柔らかいカラーが組み合わされていますよね。また、食品やギフトには龍や鳳凰など、伝統的なモチーフも目立ちます。ヨーロッパ周辺はサステナブルがトレンド
また、アメリカやヨーロッパ、韓国などはとにかく「サステナブル」や「エコ」を意識したパッケージがトレンド。リサイクル素材やエコフレンドリーな包装を前提にデザインされているものを多く見かけます。特に食品は「持続可能性」を全面に押し出したものが多く、フェアトレードなどの認証マークがデザインに組み込まれています。全体的にはミニマルでわかりやすいデザインが主流となっていますが、そんなトレンドを踏まえつつ各国の伝統を上手にミックスさせているという印象。それぞれの地域で好まれる要素を取り入れつつ情報発信することが、ユーザーとのタッチポイントの強化につながっているようです。
デザインのトレンドを反映させつつ、各地域の文化的背景に配慮したアプローチが重要ということですね。
4. 海外パッケージのデザインは、各国の文化への理解が重要！
海外商品のパッケージ、かわいいですよねー！それぞれ独特の雰囲気があって、見ていて飽きません。いつの時代も、世界全体に共通なトレンドというものがありますが、そこに文化的・伝統的な背景が合わさると、それが「時代のお国柄」となります。海外向けのデザインには、それぞれの文化への理解が必要不可欠、ということですね。日々勉強です◎
T3デザインでは、海外向け商品のデザインも積極的に取り組んでいます。もちろんトレンドリサーチからしっかり行い、その国で愛されるデザインになるよう全力を尽くします！
海外展開をお考えでしたら、ぜひT3デザインにご相談ください◎
