
はじめまして。T3デザイン社長の菊地です。緊急事態宣言が解除されましたが、まだまだ皆様、大変な時期をお過ごしかと思います。少しづつですが経済が動き出し、日常を取り戻しつつあることを感じております。T3デザインにおきましては、3月下旬より在宅勤務(リモートワーク)を実施し、段階的に出社率を上げようと検討している状況です。
振り返れば、2月初旬から数えて4か月に及ぶコロナ禍。本ブログは、延べ2か月に渡るT3デザインの在宅勤務(リモートワーク)の体験記です。思いつくまま、つらつらと書いてみましたので、社員のアンケートと合わせてお楽しみください。
1. いきなり結論、リモートどうなの?
こんな世界的な異常事態も初めての経験なら、在宅勤務ももちろん初めて。9割以上の社員が在宅勤務となる環境に、正直どうなることか…と不安しかありませんでした。実際、ルールや運用など細かく決める時間などもなく、完全に見切り発車です。まさに走りながら考える、進みながら運用を決めていく、という感じでスタートしました。
で、実際にスタートしてみたら・・・。
「やれんじゃん」というのが私の感想。ですので、結論から言いますと「アリ」です。もちろん、いろいろな問題もありましたし、今でも未解決の問題もありますけどね。さて、改めて振り返ってみると、T3デザインのリモートワーク珍道中は、大きく3つのフェーズに整理して語れるかな、と。
2. T3デザインリモートワークの3フェーズ
2-1. 第1フェーズ<混沌>
最初の10日間くらいはまさにカオスフェーズです。
家のWi-Fi環境が・・・Macのスペックが・・・子供が・・・ウチのwife(ワイフ)環境が・・・リモートシステムの不具合が・・・動作不良が・・・、携帯電話が・・・出力が・・・残業が・・・寂しい・・・会社どんな感じ・・・社長、電話出て・・・社長、荷物受け取って・・・社長、PC再起動して・・・
はい、いろいろな問題がぼこぼこ出てきます。さらに、世界的なコロナウイルスの感染拡大、誰も経験したことのない緊急事態宣言と外出自粛要請、人の消えた街。これから世界はどうなってしまうんだろう、という誰もが抱いた不安。仕事のやりづらさと精神的な不安が重なり、まさにカオス状態です。

一方で、ある意味非日常感を楽しむ一面もありました。オンラインランチや、オンライン飲み会、ZOOMの背景変えたりしてキャッキャしてましたねえ。
この頃は、「コミュニケーションの質と量を意識してください。特に量についてはいつも以上に意識してとること。」と言い続けました。そんな時に、私が行ったのは毎日全員参加のオンライン朝礼。「この映画は見るな!シリーズ」と「在宅おすすめ気分転換!シリーズ」を毎朝やっていました。一日一回くらいは声出して笑ってもらおうと思って、社長として頑張ってテンション上げていました・・笑。
2-2. 第2フェーズ<順応>
ひとつづつ問題を解決したり、受け流したりして、カオスフェーズを乗り越えていく中でおもったこと、それはやっぱりウチの社員は優秀ですね笑。しっかり環境に順応してきます。オンラインでのミーティングもスムーズになり、クライアントとのやりとりも順調、社内のディレクション業務も問題ありませんでしたし、デザインワークも集中して行えました。また、在宅勤務のいいところもフォーカスされてきました。出勤なし、化粧なし、着替えなし、時間を有効に使えるなど。一部出社している人は、普段いけないランチが空いてるね、電車空いてるね、など。

一方で、リモートワークが始まった時の緊張感が薄れてきたのも事実です。人によってパフォーマンスの差が少し出てきたかなぁ、というのもこの頃です。みんなには「心と体の健康を健全に保つように」と強調して伝えておりました。しょうもないテレビ番組見て気持ちを和らげたり、偏ったSNS情報を見すぎて、心を乱したりしないように、と。
2-3. 第3フェーズ<進化>
2ヵ月近く在宅勤務が続くと、物事を円滑に進める為のアイデアや工夫が生まれてきます。効率の良いコミュニケーションツールを使ったり、情報共有の方法を工夫したり、オンラインでのモデルオーディションや、物撮りの立ち合いなどもこなしていきます。やりにくい中でも、新たなアイデアや工夫でいろいろな改善ができたこと。このような点は、コロナ後もうまく取り入れて、仕事の効率化を図りたいと思います。この時期になると来るべきコロナ収束に向けて「心と体の準備をしておきましょう」と言っていました。

3. リモートワークをやってみて
再度の結論になりますが、やれます。ただし、なんとか現状維持の作業を「やれる」ことと、未来のためにプラスαの「仕事を生み出す」ことは、やはり違います。現時点では現状維持が精一杯かな、と。これから、在宅勤務における生産性や、今後の影響などしっかり分析しなければなりませんが、様々な状況をふまえると、在宅勤務一本では難しいというのが今の私の結論です。
しかしながら、こういう機会があって、在宅勤務という選択肢を持てたことは、とても大きな進歩でした。働き方のひとつの選択肢として、今後うまくフィットさせることができるように、これからからしっかり考えていきたいと思います!
社員アンケートブログも掲載しております。リアルすぎる(笑)アンケートですので、合わせてご覧ください。